23 MAR/2020

【医師監修】目の疲れに効くツボとは? 今すぐできる視力低下を防ぐマッサージ

PCやスマホの見過ぎで目が疲れたり、昔よりも目が悪くなったかもと感じることはありませんか?

目の疲れを癒やす・視力低下を防ぐマッサージ

現代人の社会生活では、目を酷使することが習慣化しています。そのため、大人になってからも視力の低下が引き起こされることが珍しくありません。

また、一度低下した視力を元のレベルに戻すことは決して容易ではないので、視力低下を防ぐ意識を持つことが大切です。

そこでこの記事では、目の疲れを癒やし、普段の生活の中でできる視力を悪化させないためのマッサージやトレーニングをご紹介します。

※この記事は2014年6月16日に公開し、2020年3月23日に情報を更新しています

【監修】医師・成田亜希子さん

【監修】医師・成田亜希子さん

2011年国立大学医学部を卒業。医師免許取得。一般内科医として様々な疾患の患者と日々向き合っている。保健所勤務経験もあり、感染症や母子保健、精神保健、健診事業などにも精通している。 今は、医師として働く傍ら、正確な医学情報を発信すべく様々な媒体の執筆・監修を行っている。

眼精疲労の解消に。目に蒸しタオルをおく

目の疲れを癒やす・視力低下を防ぐマッサージ

目が疲れているときにおすすめなのは、目に蒸しタオルを置くことです。目の血行を良くすることで、遠近調整を行う毛様体筋の緊張がほぐれます。

目のピント調節が過剰に働いたままの状態が続くと、近視の原因になりますので、長時間パソコンやスマホなどを使用して目が疲れたときはこまめに緊張をほぐしてあげることが大切です。

リラックス効果もあるので、疲れているときには試してみてください。

視力回復に効く・視力の悪化を防ぐツボを押す

東洋医学の世界において、体の機能を改善するとされるツボ。

目のまわりには、目のピント調節を行う毛様体筋の緊張をほぐすツボがたくさんあり、これらのツボは視力の低下が予防・改善する効果があると考えられています。

目の疲れを感じたときや手が空いているときに次のようなツボを押してみるといいでしょう。

魚腰:眉毛の真ん中あたりの凹みがある部分
天応:眉頭から2〜3mm下の凹みがある部分
晴明:目頭の少し上
四白:目の真下の頬骨の凹みがある部分
太陽:こめかみ

頭痛や目が疲れたときに、こめかみを押すクセのある方もいるでしょう。こめかみを押すと気持ちよく感じるのは、太陽のツボがあるからです。

私たちは、特に意識することはなくても、無意識のクセで目のツボを知らずに押していることす少なくありません。

ただし、強く押し過ぎると逆効果なので、ほどよい「イタ気持ちよさ」を感じるような適度な強さで押してみてください。

ここからは、視力低下を予防するトレーニングをご紹介します。日ごろから目を酷使して、視力が低下するリスクが高い人は実践してみてください。

毛様体筋を鍛える

目の疲れを癒やす・視力低下を防ぐマッサージ

毛様体筋はモノを見る上で重要な働きをする筋肉。動眼神経の働きによって緊張したり緩くなったりすることで、モノを見るときのピント調整を行います。

遠くを見るときには、毛様体筋が緩みリラックスすることで目の水晶体は薄くなります。近くを見るときには、毛様体筋が緊張することで目の水晶体を厚くします。

目を酷使することで毛様体筋が疲労すると、これらの調節機能が上手く働かなくなり、一時的な視力の低下を引き起こすことがあるのです。

そのまま放置すると、目の奥行きの長さが変わることで永久的な視力低下につながることも少なくありません。

視力を守るためにも、毛様体筋を鍛えるべく次のようなトレーニングをしてみましょう。

遠近体操法

毛様体筋を鍛えるトレーニングのうち、一番簡単で手軽にできるのが遠近体操法です。

遠くにあるモノと近くにあるモノを交互に見ることで、毛様体筋を動かします。この動作を1〜3分ほど続けることを毎日やってみるといいでしょう。

特に、TVゲームやスマホなどで近くを見ることを長時間した後には、遠くを見ることで毛様体筋の緊張をほぐすことが視力低下の防止になります。

遠近凝視法

視力低下

遠方凝視法は遠くを見つめるトレーニングです。毛様体筋の緊張を効率的にほぐすことにつながります。

遠方凝視法で心掛けることは、見ようとする意識をしっかりと持ち、凝視することです。アフリカなどの地域で視力が高い人が多いのは、遠くを見る習慣があるからだと言われています。

遠方凝視法のトレーニングの具体的な方法としては、部屋にあるモノを遠くから見るのがいいでしょう。

一番簡単な方法としては、壁にカレンダーをかけ、数字が見えにくくなる距離から数字を見分ける方法です。

大き過ぎるモノだと凝視せずとも見えてしまうため、凝視しないと見分けがつかないサイズで行ってください。

視力の低下を防ぐマッサージやトレーニングの方法を紹介しましたが、いかがでしたか?

少しでも視力の低下を防ぐことができればいいですよね。空いた時間などを活用して、今回ご紹介したマッサージやトレーニングを取り入れてみてください。


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