17
DEC/2012

“キャリア”と“結婚”のプロが語り尽くす、仕事も結婚もできる女性になるためのたった3つの方法―白河桃子さん×藤井佐和子さん対談・前編

タグ:

藤井 佐和子(ふじいさわこ)
株式会社キャリエーラ 代表取締役 藤井 佐和子(ふじいさわこ)
大学卒業後、大手光学機器メーカーの事務職を経て、インテリジェンスにて女性の転職をサポート。現在は株式会社キャリエーラを設立し、キャリアコンサルタントとして、女性のキャリアカウンセリング、企業のダイバーシティーサポート、大学生のキャリアデザインなどに携わる。カウンセリング実績は1万2000人以上。オフィシャルブログ「藤井佐和子のキャリアカウンセリングブログ」も好評。

今回はクリスマス特別対談として、少子化ジャーナリストの白河桃子さんをゲストにお迎え。毎日仕事を頑張っている女性たちに、頑張り過ぎていない?ちょっと立ち止まって将来のことを考えてみては? ということで、これからの幸せな働き方や結婚について、キャリアと結婚のプロのお二人に対談していただきました!

今回のゲスト:少子化ジャーナリスト、作家 白河桃子さん
今回のゲスト:少子化ジャーナリスト、作家 白河桃子さん
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。少子化ジャーナリスト、作家 女子のためのライフプランニング推進プロジェクト代表。女性たちの年代別ライフスタイル、女性のライフデザイン、女性活用、未婚、晩婚、少子化などがテーマで、膨大な取材量には定評がある。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の「婚活時代」(ディスカバー21)が19万部のヒットに。「婚活」は2008年度流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。著書多数:「セレブ妻になれる人なれない人」「震災婚」「妊活バイブル晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング」「仕事、結婚、出産、女子のためのライフプランニング講座」を、高校、大学にて行っている。

結婚や出産といった女の幸せは
「仕事をする」というベースの上に成り立つことを理解する

藤井:私が20〜30代女性のキャリアカウンセリングをすると、仕事の問題はもちろん、結婚や出産をどのようにライフプランに組み入れていけばいいのかという相談を受けることがとても多いんです。

白河:それって女性特有の思考ですよね。男性の場合は、キャリアとプライベートをきっちり分けて考える人が多いですから。私自身は、これからは結婚や出産といった女の幸せも、すべては「仕事をする」というベースの上に成り立つと考えています。ところが就活中の女子大生の話を聞くと、仕事をする時期と結婚や出産をする時期がはっきり分かれていると思っている。「働く私」と「産む私」は別の自分、という認識なんですね。

藤井:なぜ、そういう認識になるのでしょうか。

今回のゲスト:少子化ジャーナリスト、作家 白河桃子さん

白河:おそらく、今の20代女性の母親世代の多くが、結婚や出産を機に仕事から離れたからでしょうね。自分が小さい頃に母親はずっと家にいたのを見ているから、働く自分と産む自分がうまくリンクしない。でも、今は時代が変化しているのだから、これからはその認識を変えていかなくてはいけないと思っています。

藤井:時代の変化とは、具体的にはどういうことですか?

白河:まずは産業構造の変化ですね。1997年以来、日本では男性の雇用と給与が減り続けているんです。だから今後は、男性一人の力で一家を養ったり、子どもを育てるのは絶対に難しくなる。それにも関わらず、第一子出生後に無職にならず仕事を継続している女性は、現在でも全体の2割しかいないんです。

藤井:今の若い世代は男女の給与水準もそれほど変わらないし、結婚後も女性が働き続けた方が経済的に安定するのは確かですね。

白河:ところが女性たちの多くは、いまだに「自分より高いお給料の人と結婚したい」と考えている。そして可能であれば、仕事を辞めて専業主婦になり、家事や子育てに専念したいと思っている。そこが難しいところなんですよね。私としては何とか、「これからの時代にふさわしい結婚をしましょうよ」というメッセージを発信していきたいと思っているんですが。

結婚後も細く長く働き続ける
“しなやかなキャリア”を描く

藤井:これからの時代にふさわしい結婚とは、どういうものですか。

白河:「相手に依存しない結婚」とでもいうべきでしょうか。夫に頼るのではなく、「夫婦2人で一緒に頑張っていこうね」と考えられる女性の方が、結婚後も仕事を続けやすいと思います。不思議なもので、相手への依存心が強い女性には、同じように依存心の強い男性が寄ってくるんですよ。依存心の強い男性は、結婚後も家事や育児は女性任せになりがちです。そんな状況で仕事を続ければ、女性だけが仕事と家庭の両立に悩むことになってしまいますよね。

藤井:だから結局、両立が難しくなって仕事を辞めてしまうんでしょうか。私の周りでも、すごく優秀でスキルが高くて、「仕事を辞めるなんてもったいない!」と思うような女性でも、やはり結婚や出産でキャリアを中断する人は少なくないですから。

白河:もちろん、仕事をペースダウンする時期があってもいいんです。でも、完全に辞めてしまうのではなく、細く長く働き続ける姿勢を持ってもらいたいんですね。その時々の環境に応じて働き方は変えつつ、仕事は続けて行くという“しなやかなキャリア”を考えられる人の方が結婚もしやすいんじゃないでしょうか。

藤井:ブランクが長いと、また働きたくなっても再就職が難しいという現実もありますしね。

白河:高学歴の女性が社会復帰しようとしても現状は厳しくて、スーパーのレジ打ち募集の面接さえ受からないという話を、先日取材で聞いたばかりです。優秀な女性たちが“子育て後ニート”みたいになってしまうのは、本当にもったいないですよね。

出産だけは時間に限りがある
ほかが見えなくなるくらい仕事を頑張り過ぎない

今回のゲスト:少子化ジャーナリスト、作家 白河桃子さん

藤井:では、まずは「仕事をベースに女の幸せを考える」という前提に立った上で、結婚できる女性とできない女性の差は、どこにあるのでしょうか。

白河:やはり結婚できるのは、先ほど言ったように、キャリアや生き方をしなやかに考えられる人。あとは、頑張り過ぎない人ですね。仕事に全力投球するのは悪いことではありませんが、ほかが見えなくなるので、どうしても恋愛や結婚が後回しになってしまう。私は、恋愛や結婚は何歳でしても構わないと思っています。ただ、出産だけは年齢に限りがありますから、もし子どもを産みたいと思っているなら、そこは一度、しっかり考えた方がいいですね。「遅すぎることはない」とよく言いますが、出産だけは遅すぎてしまうことがあるので。

藤井:でも、産みたくても相手がいない場合は、どうやって見つければいいんでしょう?

白河:問題はそこですよね。仕事では非常に優秀で、自社の商品は売れるのに、自分自身は売れないという女性が多いので(笑)。

藤井:耳が痛いです(笑)。

白河:特に今の30代女性は、まだ結婚にファンタジーを求めているように思います。いくらバリバリ仕事をしていても、彼女たちの心のどこかに「尽くしたい女」がいる。そして、今の仕事は忙し過ぎて家事や育児ができないから、結婚したらもっとゆるやかな仕事に転職したいと考える。働くこと自体はやめなくても、今まで築いたキャリアをあっさり捨ててしまおうとするわけです。でも厳しいようですが、私は「キャリアを捨ててまで尽くしていいような男はもういませんよ」って女性たちによく言うんです。そんな男を待っていたら、永遠に結婚できない女のままですよ、って。

藤井:確かにそうかもしれない。

白河:だから先ほども言ったように、相手が自分と同じくらいのお給料か、少しくらい自分より低くてもいいから、「夫婦共働きで一緒に頑張っていこう」と考えた方が、選べる男性の選択肢は絶対に増えると思いますよ。

≫≫白河桃子さん×藤井佐和子さん対談・後編『働く女性に効く、正しい「結婚相手の探し方」3ステップ』に続く

取材・文/塚田有香 撮影/洞澤 佐智子(CROSSOVER)

 白河桃子さんの著書 『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座』 発売元:中公新書ラクレ 価格:987円(税込)

白河桃子さんの著書 『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座』 発売元:中公新書ラクレ 価格:987円(税込)

「手遅れになる前に教えてほしかった…」という後悔を根絶すべく、「婚活・妊活の提唱者」と「就職の神様」のコラボ講義が1冊にまとまった。「働きながら、結婚も子どもも」を実現するためのキャリアの教科書

カフェ

ヴィネリア サクラ ランドリー (Vineria Sacra Laundry)

カフェ

イタリア語で、Vineria(ヴィネリア)は「ワインバー」、Sacra(サクラ)は「聖なる」という意味。60年以上続いて来たLaundry(クリーニング店)の跡地に今年できたばかりのカジュアルイタリアン。シニアソムリエ・Seikoさんがセレクトしたイタリアンワインがおすすめ。広いウッドカウンターは女性一人でも気軽に立ち寄れそう。
【住所】  東京都港区麻布十番2-20-13 メゾン中村 1F
【TEL】 03-6809-3105
【定休日】 日曜日
【営業時間】17:00~23:00
【URL】 http://sacralaundry.com/

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Woman typeの最新情報をお届けします

あなたにオススメの記事

今、男性が最も結婚したい女性の年収額が明らかに! 総勢342...
今、結婚市場で最もモテる女性の年収額を明らかにするアンケート調査を実施。さらに、白河桃子さんに、調査結果から見える現代の...

「正社員として職場復帰できる女性は4人に1人」女性が働きやす...
日本版『Women Will』プロジェクトの監修を務めている中央大学大学院戦略経営研究科の佐藤博樹教授と、相模女子大学客...

フランスではシングルマザーこそ男性にモテる!? 海外との比較...
Woman type、5周年特集の第4弾に登場するのは、労働問題や結婚・家族について取材し、出版、講演などで活躍する白河...

“女性に優しい会社”で不幸になる女たち――「男が休めない」「...
“長く働く”を実現するために必要な企業選びの視点とは? 新著『御社の働き方改革、ここが間違ってます!』(PHP新書)で「...

あなたにオススメの企業

オススメ求人特集

福利厚生が充実している会社

やっぱり欲しい安定感! 大手・上場企業で働こう

制度充実!子育てしやすい会社

トレンドを発信!ファッション・コスメ系の仕事