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FEB/2013

結婚前でも買ってOK!? 女性のマンション購入で気を付けたい3つのこと

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毎月の家賃がもったいないし、結婚の予定も無いし……。「だったらマンションを買っちゃおうかな?」と考えたことがある人も多いはず。“未婚女性のマンション購入=結婚を諦めたサイン”と思われがちだが、単純に働く女性の所得が増え、資産の一つとして不動産に興味を持つのは自然なこと。果たして働く未婚の女性はマンションを買うべきなのか! 独立系ファイナンシャルプランナーとして住宅ローン相談や不動産投資コンサルティングを手掛けている高山弥大さんに話を伺った。

 株式会社 T&T Budget Consulting 代表取締役 高山弥大さん

株式会社 T&T Budget Consulting 代表取締役 高山弥大さん

法政大学法学部卒業後、司法書士事務所、法律事務所、外資系金融機関にて法律・不動産・金融等の実務を経験した後、T&T Budget Consultingを設立。独立系ファイナンシャルプランナーとして、住宅ローン相談や不動産投資コンサルティングをはじめ、個人のライフプランに即したマネープランニングをトータルにサポート。きめ細かい対応と顧客重視の提案には定評があり、新聞やテレビ、雑誌などのメディア掲載歴も多数。DVD『高山式家計管理術』好評発売中。http://www.office-tandt.co.jp/

自分の家が欲しくなっちゃうお年頃?
自分の家が欲しくなっちゃうお年頃?

それなりに稼いでいるし、資産になるなら・・・と、将来への蓄えとしてマンション購入を検討する現代女性も多い。「結婚したら売っちゃえばいいし」とは思うものの、マンションを買うとしたら、いつ、どんなタイミングで買うべき?

そんな働くシングル女性の心の揺らぎに、ファイナンシャルプランナーの高山弥大さんはこう断言する。

「本気で買いたいと思い、実際に買えるだけの収入があるなら、すぐにでも買ったらいいと思います。よく『いつが買い時か?』と聞かれますが、万人に共通する買い時などありませんし、賃貸か持ち家かの比較に関しても同じ。万人が納得できる結論なんてありませんから、メディアの情報に流されず自分にとって必要かどうかを考えた方がいいでしょう」

返済負担率は年収の25%以下に

実は、マンションを買うに当たって高い壁となっている頭金の有無や年収の制限などは、ちゃんと事前に計算しておけば銀行の審査に通るかどうかある程度把握できる。高山さんによると、例えば年収300万円の場合、頭金なしのフルローンならおおよそ1700万円までなら借り入れることが可能だという。中古マンションであれば、都内でも該当する物件は十分に存在する。
ただし、売買時にかかる諸費用は自分で貯金した中から支払わなくてはいけないことも考え、「買う!」と決めた後の一歩を踏み出す前に、一度冷静になって現実的な試算をすることが大切だと、高山さんは話す。

「年収300万円で1700万円の物件を35年のフルローンで買う場合、計算上、毎月48,585円を返済し続けなければなりません(※)。はたしてこれが自分にとって現実的かどうか。繰上返済も視野に入れてあらかじめ、余裕を持って買うことができる額を試算しておくことが必要です」

年収に対する返済負担率は、25%以下に押さえておくのが安全だと言われている。つまり年収300万円なら、年間の返済金額は約75万円、毎月にすると6万2500円程度、前述のプランであれば身の丈にあったお買いものということになる(※)。
※いずれも金利1.075%で計算(大手銀行の標準的なローン金利やさまざまな金利優遇を見越して算出)

ローンの期間を短くした方がいいと思われがちだが、実はそうとばかりも言えない。期間を短くすれば利息を払う総額は少なくて済むが、当然毎月の支払いは長期で組むより高くなる。繰上返済しても支払額は変わらないので(※)、それならば35年の長期ローンに設定し、毎月の返済額を小さくしておいて、ボーナスなどでこまめに繰り上げ返済をしていくのが賢いやり方だ。
※期間短縮型で繰上返済した場合

間取りは1LDK以下、都心エリアがマスト

もし買うと決めたなら、シングル女性の場合、物件選びにも将来を見越した視点が必要なので、いざ物件を探してもそう多くは見つからないという。例えば、お手頃価格の2LDKの物件があったとしても、すぐに飛びつくのは禁物だ。

「結婚後にその物件を売ったり貸したりすることを考えると、立地の良い1LDK以下の物件がベスト。2LDKくらいだと、ファミリー向けには小さ過ぎ、単身者向けには大き過ぎという中途半端な物件になってしまい、運用しにくくなるというデメリットがあります。広さや環境を優先して郊外の物件を選んでしまうと、賃貸のニーズが少ないので困ったことになるでしょう。自分のためのマンションではあるけれど、自分が住まなくなった後のことまで考えた物件選びをするべきです」

1LDK以下となると、物件も限られてくる。そうなると投資用に買われた物件で現在空室のものを探すことになるだろう。つい自分が住むことを考えて、真新しい物件や郊外の広い部屋などを条件にしてしまいがちなので気を付けたいところ。物件選びの条件は「将来、売ったり貸したりする際に、需要が大きいこと」なのだ。

ちなみに、ファミリータイプなら別だが、単身者用であれば新築物件はあまりお勧めできないそう。価格も高い上に、価値の下落も急激なので、あくまで利便性の高い中古物件が無難とのこと。

貯金を全額投資してはいけない

そして、購入時の支払い方にもポイントがある。

「今の低金利時代、頭金が用意できなくてもさほど問題はありません。最も良くないのは、有り金を全額はたいて頭金や繰り上げ返済に回すというやり方。人生何が起こるか分かりませんから、たとえ仕事がなくなっても半年程度は生活できるぐらいの貯金を、常にキープしておきましょう」

マンションは、欲しいと思った時が買い時。ただし、モデルルームを見て舞い上がってしまう前に不動産投資のプロやファイナンシャルプランナーに相談するのがベターだと、高山さんは話す。

「特にシングル女性の場合、結婚後にその物件や返済中の住宅ローンをどうするかということも考えておかなければなりません。将来を見越したアドバイスをしてくれる第三者の存在は、ぜひ活用すべきです」

結婚資金、老後への蓄え、目的はいろいろあれど、気付けば結構貯まっている貯金。つい不動産購入に魅力を感じてしまうこともあるが、「本当に欲しいのか」と自問自答し、購入を決めたら上記のポイントをしっかりチェックして選ぼう!

取材・文/朝倉真弓

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