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MAR/2013

自分磨きし過ぎる女性は結婚できない? 【連載:池田美樹のオトナのたしなみ研究所 Vol.18】

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池田美樹さん
デキる女は遊び方も知っている!池田美樹の
オトナのたしなみ研究所

働く女性は時にわがまま。毎日、会社と部屋の往復だけでは決して満足できない。会社が終われば、また違う私でいたい――。今、仕事だけではなく幅広い趣味や教養を身につけた、オトナの遊びができる女性が最高にカッコいい。仕事にも遊びにもとことん向き合ってきたエディターの池田美樹さんが、デキる「大人のたしなみ」をレクチャー!

池田美樹(いけだ・みき)
エディター・プロデューサー。これまで主にエディターとして女性ファッション/ライフスタイル誌に携わる。現在はWEBコンテンツのプロデュース、東京と日本各地、日本と世界を繋ぐクリエイティブ・ユニット「DoubleVisionTokyo」、女性3人のクリエイティブ・チーム「東京女的生活」など多方面で活動中。
ブログ『EDIT THE WORLD』、Twitter@IKEDA_MIKI
池田美樹

「自分磨きを頑張っている女性って、女性から見るとアクティブで魅力的なんですが、ご本人は結婚に縁がなくて悩んでいるケースもよくありますよね。池田さん、結婚できない理由って何なんだと思います?」と編集部からお題を投げられました。なるほど、多いのかも、と一度は頷いてみたものの、今、果たして本当にそうなのかしら? という気持ちが湧いてきています。

確かに、周囲の優秀な女性たちは仕事にも収入にも恵まれ、もっと自分を高めたいという思いから習い事や勉強にいそしむケースが多い。フラメンコ、料理、英会話、ビジネスセミナー、そして海外留学など…そんなに自分を磨いて、擦り切れないの? とこちらが不安にもなるくらいです。

かく言う私(独身です!)も、ワイン、美食、旅、写真、動画、ガジェット、俳句、ゴスペルクワイヤー…などなど、やはり仕事以外の活動を数多くしているのでした。

周囲の友人などから伝え聞く限りの印象としては、確かに自分磨きをしている女性が結婚していないケースは多い感じがします。充実した日々を送り、年齢を重ねて出会いの時期を逃してしまい、独身のままで暮らしている、という状態。では実際はどうか。

国立社会保障・人口問題研究所が2011年に発表した第14回出生動向基本調査における「結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査」によると、結婚したカップルの出会い年齢は以前より上昇していて、夫が30歳以上で出会った女性は、1990年代は6.4%しかいませんでしたが、2000年代後半には17.4%にまで上昇しています。

また、全体的に平均交際期間が延びています。2000年代後半に恋愛結婚した夫婦の平均交際期間は4.48年。1980年代に結婚した夫婦は3.15年だったので、この20年で1年以上伸びているということになります。

つまり、ある程度年齢を重ねてから出会い、じっくりお付き合いをしてから、結婚に至るというケースが増えているということです。

同調査では、これまでの傾向をもとに推計した、未婚者が結婚する確率について発表しています。それによると、1980年生まれの女性について、30歳時点で未婚の人が50歳までに結婚する確率は約6割。これを多いと見るか、少ないと見るか? 私は「けっこう多いな」と思いましたが、いかがでしょうか。

そもそも編集部が投げ掛けたお題には、トラップがあるのでした。「自分磨きをし過ぎた女性が結婚できない理由」という依頼なのです。「結婚しない理由」ではなく。それは、「結婚は(できれば)すべきこと」という無意識のあらわれ、なのだろうか、と考えてしまいました。

ふたたび同調査に戻ります。「独身者調査」のデータによると、独身生活に利点があると考えている未婚者は男女とも高い割合を維持しており、今回調査では男性は81.0%、女性は87.6%。その利点について、男女ともに「行動や生き方が自由」を挙げる人が圧倒的に多い。

また、独身者の「趣味・ライフワーク」について「あり」と答えた女性は、1997年調査の44.9%から今回の調査では56.3%と11%以上増加。女性では結婚意欲が弱いほど趣味やライフワークを持っている割合が高く、男性とは反対の傾向にあるというおもしろい結果も出ています。

つまり、「自分磨きをし過ぎている人は結婚意欲も少ない」ということなのです。これ、逆なのかもしれませんが。

米国在住歴の長い友人と最近交わした会話を思い出しました。友人の周囲にも「あまりにも有能すぎて結婚していない女性が多い」と言います。「そんな人がこっち(米国)に働きにくると、すぐに結婚することが多いんだよね」と。

友人は「日本人男性は、自分より有能な女性を避けてしまうのでは」と言います。そして女たちは独身者として生きることに徐々に満足を得るようになっていく。どんどん自分磨きをして高みに上りつめていく彼女たちを、もう男性諸氏は仰ぎ見ることしかしない、いや、むしろ、見ることすらしないのでは、と。

ニック・ポータヴィーという経済学者が2010年に出版した『The Happiness Equation』という本があります(邦題『幸福の計算式』・阪急コミュニケーションズ)。The New York Times 、The Financial Times 、NBCなど多くのメディアで取り上げられたこともあるので、耳にしたことのある人も多いでしょう。

この本によると、イギリス人の独身の人が、最近結婚した人とまったく同じくらいに幸せを感じるために必要な臨時収入は43万円、子どもがいない人が、最近子どもを持った人と同じくらいに幸せを感じるために必要な臨時収入は31万円と推計。人々が一般に思っているほど結婚や出産がもたらす幸福感は大きいものでもないようだ、と話題になりました(この本にはほかに、もっと衝撃的な推計も掲載されています!)。

「自分磨きをし過ぎて結婚できない女性」=「結婚したいと思って悩みを抱えている女性」は、結婚に向けて努力するしかないでしょう。それは自分磨きの程度を緩めることかもしれない。海外に活路を見いだすことかもしれない。そのパワーと知性を使って、結婚相手探しにも戦略的に行動すれば、きっと答えが見つかると思います。

でも、誰かにぽんと43万円をもらったら、そんな気持ちは吹っ飛んでしまうくらいのものなのかもしれません。幸せに決まった形はない。これが、今回私が出した結論です。そして、その形を選ぶのは私たちひとりひとりなのです。

本当にあなたが心地良いのはどんな状態でしょう? 誰にも相談せずに、じっくり考えてみる時間を持ってみるのもいいかもしれませんね。

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