25
OCT/2011

避妊だけでなく、生理痛や美肌にも効くピルってどんなもの?

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女性のカラダは年齢で変化する。ホルモンバランスの崩れから今まで感じなかった症状が出たり、気分が落ち込んだり。だけど、忙しい働く女子はそんな日も休んでいられない…。仕事を続けていくにはカラダの変化や症状とうまく付き合っていく方法、治療の選択肢をきちんと知ることが大切。自分のライフスタイルに合わせたカラダとの付き合い方を見つけよう。

ピル

「ピル=避妊薬」と考える方が多いかもしれませんが、実は、ピルは避妊だけでなく、生理痛やPMS(月経前症候群)、肌トラブルなどの改善、出産回数が少ない現代女性の体を守るなどの目的でも優れた副効用を発揮します。知っているようで知らない、ピル(低用量経口避妊薬:通称OC)について、一緒に考えていきましょう。

ピルってどんなもの?

脳下垂体がピルに含まれるホルモンをキャッチ。卵胞を成熟させるホルモン分泌を抑え、排卵が起こらなくなります。
ピルに含まれる卵胞ホルモンと黄体ホルモンが、身体の中にあるこれら2種類のホルモンの量を調節。そのため卵胞は成熟せず、排卵を抑制します。ピルを正しく服用すればほぼ100%の避妊効果を得ることができますし、生理痛や子宮内膜症などの症状緩和に効果を発揮します。

ピルにはどんな種類があるの?
→21錠タイプと28錠タイプがあります。

【21錠タイプ】
21錠すべてに有効成分が入っていて、21日間服用し、その後7日間休みます。最後の錠剤を飲んでから2~4日後に生理があります。7日間のお休みが終わったら新しいシートを飲み始めます。

【28錠タイプ】
有効成分の入った21錠を服用した後、引き続き有効成分の入っていない錠剤(プラセボ)を7日間同じように服用します。プラセボを飲んでいる間に生理があります。1シートを飲み終わったら、翌日から新しいシートを飲み始めます。

こんなときにはピルを試してみよう!

1.生理不順、生理痛、PMS(月経前症候群)に悩んでいます…。
ピルの服用により、生理が規則的に訪れるようになりますし、生理の痛みや生理前の不快な症状から解放されます。毎月、つらい思いをされている方は、1度ピルを試してみることをオススメします。体調とメンタルの両方が安定するので、快調にお仕事ができますよ。

2.避妊を確実に行いたい…。産めるカラダを保ちたい…。
ピルは、毎日1回同じ時間に服用することで、ほぼ100%の避妊効果を得ることができます。女性がキャリアを積む上で、いつ子どもを産むかというのは大きな問題です。「ピルを服用するのは自然じゃないし、妊娠しにくくなるのでは?」と心配される方がいらっしゃいますが、実は10代の頃から服用している人の方が、子どもを望んだ際の妊娠率が高いというデータもあるのです。当院の患者さんは、服用をやめて1年以内に妊娠される方が多いですね。

昔の女性と違って、現代女性は生涯に子どもを1~2人産むか、産まないかです。妊娠すると授乳期間も含め2年は生理がありませんから、昔の女性は5人出産すればおよそ10年は生理がありませんでした。授乳期間、生理が戻らないのに、気付かないうちに排卵が起こっていて、次の子を妊娠。この繰り返しで、およそ10年は卵巣を休ませることができていたのです。
現代女性は、生涯に400回も排卵するといわれます。昔の女性が40回前後ということを考えれば、いかに今の女性が卵巣を酷使しているかが分かります。

排卵回数が多ければ多いほど、卵子が飛び出す際に卵巣に傷がつき、修復ミスが起きやすくなることから、がんなど卵巣のトラブルを発症するリスクも高まります。ピルを服用することで卵巣を休ませてあげることは、望むときに妊娠しやすい“産めるカラダ”を保つという意味でも、大きな効用があるのです。初経を迎えた女性の体には女性ホルモンが存在していますから、外からホルモンを入れることは、不自然でも何でもありません。「いつ産むか」を考える際には、ピルという選択肢もぜひ考えてほしいと思います。

3.ニキビなどの肌トラブルに悩んでいる。美肌になりたい…。
ニキビには、黄体ホルモンの存在が大きく影響しています。生理前になると黄体ホルモンの量が上昇し、皮脂分泌を活発化させるのでニキビなどができやすくなります。ピルは、こうした黄体ホルモンの働きを抑えるため、肌トラブルを改善する効果が期待できます。

副作用はダイジョウブ?

マイナートラブルは1カ月で消失。がんも心配なし!
ピルを服用することでのマイナートラブルには、吐き気や胸の張り、むくみ、胸焼け、頭痛、下腹部痛などがあります。これらは1度生理がくると治まることが多く、また体を慣らすために、最初は1日半錠から始めることもできます(この場合は避妊効果はありません)。ですので、あまり深刻に考えなくても大丈夫でしょう。

ただ、タバコを吸う人が、ピルを服用すると血栓症などのリスクが高まることは確かです。この場合は、禁煙することが必須になります。

またよくいわれる、「乳がんの発症率が高まるのでは?」という俗説については、イギリスの研究でピルとの相関関係はまったくないことが証明されています。

反対に、子どもを産まなくなったことで発症率が上がっている子宮体がんや卵巣がんについては、ピルを飲むことで発症リスクが低くなると発表されています。心配はありませんよ。

ピルについての知識は深まりましたか。キャリアアップの時期と出産適齢期が重なる現代女性にとって、ピルは強い味方です。うまく付き合っていきたいですね。そして、婦人科の“かかりつけ医”を持つことは、女性の人生に必須です。男性とはまったく体の構造が違う女性の健康は、何かあればまず婦人科医にかかることで、他科への紹介も含め解決することが多いのです。ぜひ、信頼できる婦人科のかかりつけ医を見つけてください。

取材・文/渡邉由希

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