「ドカ買いぎゅうぎゅう部屋」に「積み上げ圧迫部屋」!? 働く女性がやりがちなワンルーム作りのNGパターン
春を迎えたこの時期、心機一転して新しいスタートを切るため、部屋の模様替えを考える女性もいるだろう。働く女性の一人暮らしでは、ワンルームの間取りが一般的だが、モノが溢れ返ってしまったり、統一感のない雑然とした部屋になってしまうケースは少なくない。仕事を終えて帰宅しても、くつろげない部屋では気持ちも休まらず、「癒されるどころか、かえってストレスが溜まってしまう」という人も多いのでは? そこで今回は、オンラインショップを通じてさまざまなインテリア商品を提案する株式会社スクロールで商品企画に携る女性に、働く女性の毎日に元気をチャージしてくれる部屋作りについて教えてもらった。「ワンルーム作りでやりがちな失敗パターン」をひも解き、今の自分の部屋を検証してみよう!
家具同士が喧嘩していて落ち着かない!
テイストばらばら部屋
「こんな部屋にしたい」というテイストを考えず、目についたものを「これカワイイ!」とどんどん買ってしまった結果、まとまりのない部屋に。テーブルは北欧系、テレビ台はシンプルモダン、そして収納雑貨はカントリー風の籐カゴなど。一つ一つは好きで買っているものだが、結果的にばらばらのテイストが混在してしまい、統一感がなく落ち着かない部屋になるパターンだ。
「バラバラとまとまりのない部屋になってしまうのは、『自分がどういう部屋にしたいか』というイメージがないことが原因。まずは、インテリア雑誌などを見て、自分が惹かれる部屋のキーワードを拾い、北欧、カントリー、モダン、アンティーク、姫系など、目指す部屋作りのテーマを決めましょう」
カラフルすぎると気持ちが休まらない!?
多色使いレインボー部屋
ベースとなる色を決めることなく、カーテン、ラグ、ベッドシーツ、小物などを揃えた結果、良く言えば「虹のようにカラフル」、悪く言えば「色彩感覚ゼロ」の部屋が誕生。相性の悪い色が溢れ、気持ちが休まらない空間になってしまうパターン。
「使える色は最大3色までと考え、ベースとなる色やアクセントとなる柄など、自分ルールを決めること。それに従って買い物をすれば、統一感あるものを揃えることができるはずです。『テイストばらばら部屋』と同様に、『カワイイ!』と一目惚れしてしまうモノがあっても、自分で決めたテーマやルールに当てはまらなければ、勇気を持って諦めることが大事ですね」
また、狭いワンルームの場合には、ベースとなる家具の色を、壁紙の色に近い色にすると、部屋が広々とした印象になるという。
「カーテンやラグ、ベッド周り、ソファにかけるマルチカバーなど、面の大きい部分の色使いがバラバラにならないようにするといいですね。部屋のイメージを手軽に変えることができるので、まずはこのあたりの色味の統一から入ってみるのもいいと思います」
自分の部屋なのに居場所なし!?
ドカ買いぎゅうぎゅう部屋
模様替えを一気にしてしまおうと意気込むあまり、大型の家具を一度にドカ買いする人が陥りがち。「サイズは測っていても、実際に家具を入れてみたら想定以上に大きかった」という失敗は多く、そうした家具に囲まれることで生活スペースが非常に狭くなってしまうパターン。
「忙しく働いている女性は、土日などの限られた時間に一気に模様替えをしたいと考えますよね。なので、家具の買い替えも一度に行いがち。ですが、ワンルームのスペースには限りがありますから、一気に家具を揃えるのは危険です。大きなものをひとつ買い、実際のサイズ感を体感した後、『次に買うものはこれくらいコンパクトにしよう』と加減していくようにしましょう」
ココロもカラダも開放的になれない!
積み上げ圧迫部屋
ソファや座椅子など、自分がよく過ごす場所の目線を考えずに家具を置いてしまう人がやってしまいがち。リラックスしたい場所の近くに背の高い家具を並べてしまい、圧迫感のある部屋が完成するパターン。自分の目線より上にモノが積み上がっていると、片付いていても落ち着かない部屋になってしまう。
「生活の中で、『自分がどこにいることが一番多いか』を想定してみましょう。例えばソファでテレビを見ることが多いのなら、座った目線よりも背の高い家具が多いとうるさく感じるもの。家具を買う際には『目線よりも低いもの』を意識すると、リラックスできる居場所を作れると思います」
散らかったものが気になって居心地が悪い…?
はみだし雑然部屋
モノの収納場所を決めていない人がやりがちなパターン。インテリアにこだわっていても、どこに何をしまうかが決まっていないため、モノがどんどんはみ出していき、常に雑然とした居心地の悪い部屋に。
「通販においては収納家具の需要も非常に高いですが、中でも人気があるのは『まるっと収納』ができるもの。おしゃれなストレージボックスやカゴ型収納用品などは、モノをはみ出させないための一時非難の収納場所として使えるので非常に便利ですし、大中小で積み重ねて置いておくだけでもかわいらしいインテリアになりますよ」
忙しく働く女性にとって、手軽に片付けができるかどうかは最も重要! ざっくりとした収納場所を用意しておくだけで、日々の掃除のハードルも下げられるだろう。
自分の好きなものをバランスよく集めた部屋は、そこにいるだけでほっこりと癒され、楽しい気持ちになれる。仕事でストレスが溜まっても、ココロもカラダもしっかりと休められる部屋に帰れば、翌日からまた元気に働けるはず!
さらに、キレイな部屋、かわいい部屋で暮らしていくうちに、住む人の美意識も高まるとはよく言われること。なりたいイメージに合わせた部屋作りをすれば、いつのまにか自分が目指すような素敵な女性になれるかも!?
取材・文/上野真理子 写真提供/スクロール