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JUL/2013

ペット貧乏にご用心!? 独身女性がペットを飼うための必要経費は月額3万円

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一人暮らしの女性には、「仕事で疲れきった夜、かわいいペットが出迎えてくれたら」と思う人も少なくないはず。ペットショップで目が合って、衝動的に連れて帰ってしまう前に、ちょっと待った! ペットを飼うためには、それなりにお金も必要になるはずだ。

給料や生活スタイルなども含めて、働く女性が一人でペットを飼うことは可能だろうか。かかるお金はもちろん、実際に飼う場合に気を付けるべき注意点を見てみよう。

犬は約34万円、猫なら18万円
忘れがちなのが光熱費の負担

ペット

一人暮らしの固定費として一番大きいものは家賃。一般的に家賃の額は月収の3分の1程度がベターと言われているが、ペットにかかる固定費はどのくらいになるのだろう? ペット保険を専門に扱っているアニコム損害保険株式会社の塩澤みきさんに聞いた。

同社が契約者を対象に行ったアンケート調査では、「犬にかける費用は年間34万円、猫なら18万円」という結果が出ているという。想像以上にかかる費用、その内訳について塩澤さんはこう話す。

「フードやおやつにかかる費用は、犬も猫も年間で約4万6000円。トイレシートなどの日用品に約1万7000円。これだけでも月額にすると5000円強になります。また、犬の場合はトリミング代も大きく、年間約3万8000円となっています。毛足の長い犬はお手入れをしてあげないと皮膚病になる可能性もあるため、必要経費といえそうですね」(塩澤さん)

トイプードルの場合、トリミング1回で4000~8000円もかかることもあるため、「自分の美容院代より高い」なんてことになる可能性もある。また、ワクチン接種や健康診断など、病気予防の費用も毎年かかり、犬は約2万7000円、猫は約1万3000円となっている。そのほか、病気やケガなどの治療費、しつけのためのトレーニング料、旅行時のペットホテル利用料、洋服、首輪、リード、防災用品、ペット保険にかかる費用など出費の項目は思った以上に多い。

さらに、外出時にも、ペットのために室内の温度調節をしなくてはならず、冷暖房で光熱費が倍近くになるケースもあるという。

毎月のお小遣いをやりくりできるか
人間と同じ「もしも」のときのための貯蓄も必要

単純計算すると、愛犬と暮らすには「毎月3万円程度の余裕が必要」ということになるが、はたして一人暮らしの女性にとって現実的な数字なのだろうか? All Aboutで一人暮らしアドバイザーとして暮らしの考え方を提案する河野真希さんにどうやりくりすればいいかを聞いた。

「例えば、手取り25万円の場合、家賃が8万円程度として、光熱費と携帯代に各1万円強はかかります。被服や化粧品代、交際費などの雑費に少なくとも3万円程度、食費は外食も含めて3万~5万円程度でしょうか。手元に残る8万円程度の中で、保険や貯蓄、趣味に使う費用も合わせ、どう配分していくかは本人の考え方次第ですね。また、これと別枠で、ペットの突然の病気に備える貯蓄があった方がいいでしょう」(河野さん)

これまで自由に使えたお金が制限されることになるので、かわいいペットと暮らすためには、それなりの我慢も必要と言えそうだ。

また、ペットは生き物のため、生活スタイルにも大きな影響を及ぼすものだ。決まった時間に餌を与えることはもちろん、犬の場合には散歩も必要となり、規則正しい生活が大事になってくる。

「ペットがいることによって、『飲み会に気軽に参加できない』『旅行に出かけにくい』など生活が制限されるということ。ペットホテルやペットシッターを利用する方法もありますが、人間と同じく、動物のストレス耐性には個体差があるので、体調を崩したり、抜け毛がひどくなってしまうことも。遊びの誘惑に弱い人もそうですが、残業で帰宅が遅くなりがちな人の場合も、1人で犬や猫を飼うのは難しいかもしれませんね」(河野さん)

まずはライフスタイルに合わせた動物を選ぶこと
「お金」より「最後まで面倒を見る責任感」が重要

ペット
1位「小型犬」、2位「猫」、3位「大型犬」という順位に。少数回答には、「金魚」「フェレット」「へび」などが挙がった。ちなみに、4位以下の「うさぎ」にかかる費用は年間で約3万7000円、「鳥・インコ」は約2万5000円、「フェレット」は約7万4000円。お金とともに生活スタイルの自由度も考えると、最も手軽なのはやはりカメや熱帯魚ということに・・・

働く女性に聞いたペットに飼いたい動物ランキングを見てみると、やはり上位は犬・猫が独占。お金や生活の面でさまざまな制限が増えると分かっていても、「やっぱり、憧れの小型犬と暮らしてみたい!」という人もいるだろう。そこで、塩澤さんに比較的飼いやすい犬種について教えてもらった。

「犬種によって、特定の病気になりやすい、吠えてしまいがち、運動量が必要など、特性が違うので、それを踏まえた上で選ぶといいかもしれません。体が小さく、散歩もそこまで大変ではないチワワや、毛が抜けにくいトイプードルなどが人気のようです。ただ、小型犬といっても、吠えかからないようにするなどしつけをきちんとすることは必要です」(塩澤さん)

ミニチュアダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい、柴犬は飼い主に忠実だが、見知らぬ人が苦手で思わぬ事故につながることもある、トイプードルはを定期的にする必要があるなど特性はさまざまだ。ペットショップで購入する場合は、生活スタイルに合う犬種について相談してみるのが良さそう。

「犬の平均寿命は約13年、猫の寿命もほぼ同じなので、最後までしっかりと面倒を見ることができるかどうかが大事ですね。人間と同じく、老齢になればやはり病気になるもの。病状によっては、治療の度に数万円が飛んで行くケースもあります」(塩澤さん)

また、長生きするペットを飼う前には、結婚や出産など、将来のライフステージの変化についても考えてほしいと河野さんは言う。

「10年後に自分がどうなっているのか、ちゃんとそのペットを飼い続けることができるのかも考えておくべきですね。犬が嫌いな男性もいれば、赤ちゃんが猫アレルギーになる可能性もあります。そうしたリスクも考えた上で、生涯面倒を見続けることができるかどうかを判断してほしいと思います」

ペットはかわいいだけではなく、お金も時間も労力もかかるもの。10年以上生きる犬の場合、生涯で300万円以上の費用がかかることにまず驚くが、重要なのはお金よりむしろ、長く世話し続けていく責任感なのだ。

どうしてもペットと暮らしたいと思ったら、「月3万円以上の余裕があること」、「ライフスタイルをペットに合わせられること」。これらの条件をクリアできるかどうか、まずは自分の生活を振り返ってみては?

 アニコム損害保険株式会社 広報秘書 塩澤みきさん

アニコム損害保険株式会社 広報秘書 塩澤みきさん

ペット保険を専門に扱う「アニコム損害保険株式会社」で広報を務める。同社は、人の健康保険制度のように、安心できる医療環境を「家族の一員であるどうぶつにも提供していきたい」という願いから、ペット保険専門の保険会社として2008年1月に営業を開始した。現在の契約頭数は約45万頭となっており、2012年度の保険金支払件数は194万件。全国の動物病院と提携も進め、現在の提携動物病院は5000病院を超えるホームページhttp://www.anicom-sompo.co.jp/

 一人暮らしアドバイザー 河野真希さん

一人暮らしアドバイザー 河野真希さん

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー。All Aboutで一人暮らし・簡単一汁三菜レシピのガイドとしても活躍中。自らの一人暮らし体験をもとに取材や研究を重ね、各種メディアで情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、始めるためのライフスタイル提案を行う。「暮らしを作ることは、自分と向き合うこと」と考え、流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している

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