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AUG/2015

「お金が貯まる」だけじゃない! 貯金で得られる一生モノのメリット

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ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み相談室」
『入社1年目の教科書』の著者がアドバイス
ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み相談室」

入社前に思い抱いていたイメージとのギャップに戸惑ったり、「この働き方でいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じたり……。自分の進むべきキャリアが明確になっていないからこそ、若手女子はさまざまな悩みを抱えているもの。そんなお悩みに『入社1年目の教科書』の著者である、ライフネット生命・岩瀬さんがアドバイス!

ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さん
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了。2008年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『直感を信じる力 人生のレールは自分で描こう』(新潮社)など著書多数
若手女性のお悩み

「貯金ができません。これってやばい?」(25歳/入社3年目)

若いうちに身に付けるべきは稼ぐ力
でも、それよりも大切なことは……

結論から言えば、「ぜひ貯金する習慣を身に付けてください」ということです。

世の中には、「若いうちは貯金などしなくていい」という言う人もいます。それは、貯金するよりも、稼ぐ力を高めた方がいいという考え方がベースにあります。
財務状況を書き出してみると、若い人の資産の額は大抵低いはずです。貯金をしていると言っても、何千万円も貯まっているとは考えにくいですし、土地や家などの固定資産を持っている人もほとんどいないでしょう。

若い人にとっての最大の資産は、これから数十年に渡ってお金を稼いでいく自分自身です。仮に生涯賃金を2億円だとすると、1割多く稼ぐ力を身に付ければ、将来の資産は2億2000万円になります。これに対して、100万円の貯金を1割増やしても、110万円にしかなりません。

すでに仕事をリタイアした世代であれば、自分で稼ぐ分はもう増えませんから、貯金をするなり、投資をするなりして資産を確保することが大切です。ですが、これから成長していく若い人であれば、むしろ自分への投資にあてた方がいい。勉強をしたり、知らない世界を見て歩いたり、人脈を広げるなどし、「稼ぐ力」を付ける方が有効だというわけです。

僕はこの考え方自体は正しいと思います。20代の自分を振り返ってみれば、それまで稼いだお金全てを留学費用にあてるなど、自己投資を実践していました。そして正直に告白すると、僕自身コツコツお金を貯めることが得意ではありませんでした。

それでも今の僕がみなさんに貯金をお勧めするのは、お金を稼ぐことよりもさらに大切なのは、お金をコントロールする力だと思うからです。

貯金ができない本当の原因は
「収入が少ない」ではない

当たり前のことですが、お金があれば幸せになれるとは限りません。人生の豊かさは、持っているお金の額ではなく、むしろお金の使い方に表れるような気がします。

例えば僕は、豪邸に住んで、毎日高級ワインを開けているお金持ちを見ても、特にうらやましいとは感じません。一方、平日は仕事を頑張りながら、休日には自分の趣味に没頭していたり、子供と過ごす一時間を大切にしている人たちを見ると、素敵だなと思います。

あなたはどういう人を素敵だと思うでしょうか。そして、自分自身もそういうお金の使い方をしているでしょうか。

ご相談者の方の詳しい事情は分かりませんが、一般的には、貯金ができないのは収入が少ないからではありません。収入が多くても貯金ができないという人は意外と多いのです。

例えば給料が上がると、少し高い部屋に引っ越そうかなと思うことはありませんか? 収入が上がると、生活水準も少しずつ上がっていくことが多いのです。

年収300万円のころは、3000円の飲み会に月2回行って満足していたのに、年収が500万円に上がると、月4回に増えていたりします。1回の飲み代は変わらないからと、ぜいたくしているつもりがなくても、支出は倍に増えています。さらに年収700万円になれば、飲み代が5000円、7000円と上がっていき、帰りの電車時間を気にしていたのが気軽にタクシーに乗るようになるかもしれません。こうなると、収入が増えても、手元に残る額は変わりません。

貯金をするには、「出(支出)」と「入り(収入)」を把握し、自分に規律を設けて収支を管理していく必要があります。つまり、貯金する習慣を身に付けることは、お金をコントロールする力を身に付けることなのです。

今だからこそ見直したい
毎日コツコツ小銭貯金

とはいえ、難しく考えることはありません。貯金の方法はマネー本などでたくさん紹介されていますが、僕のお勧めは貯金箱です。

僕は500円玉貯金を続けているのですが、これが意外に楽しい。銀行の自動積立では、天引きされてしまった喪失感がどこか残るのに対して、日々貯金箱が重くなっていくのを実感できるのはうれしいものです。買い物の時、わざわざお札を出してお釣りで500円玉をもらったりして、たまに4~5枚まとめて貯金箱に入れたりします。自分でも「何をやっているんだろう」と思いますが(笑)、貯金をするのがどんどん楽しくなってくるのです。

今や、給料は振込が当たり前で買い物もクレジットカードでという時代ですから、お金の重みを実感する機会が少なくなっています。こんな時代だからこそ、物理的に貨幣の重みを実感できるという意味でも、小銭貯金はお勧めなのです。

実際にやってみると、小銭も馬鹿にできないことがよく分かるはずです。500円玉貯金も200日で10万円になります。毎日何となく買っているお菓子やカフェのドリンクを「買ったつもり」で貯金に回せば、もっと速いペースで貯まるでしょう。

生活を見渡すと、あまり意識せずに惰性で使っているお金があるはずです。将来、豊かなお金の使い方ができるように、今は少しそれを我慢してみましょう。まずは100万円を目標にして、お財布の中の小銭を毎日貯金してみてはどうでしょうか。100万円が貯まるころには、貯金する習慣が付いているはずです。

>>今のあなたの稼ぐ力はどのくらい?

取材・文/瀬戸友子

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