20 JUL/2020

フットケアのプロに聞く「夏の素足」をきれいに保つコツとは? 正しい靴選びでアーチ・エイジングを予防する方法【医学博士監修】

フットケアのプロに聞く「夏の素足」をきれいに保つコツとは? 正しい靴選びでアーチ・エイジングを予防する方法【医学博士監修】

夏になってサンダルを履いてみて、「あれ? 今までの足と違う?」と違和感を覚えたことはありませんか? 

タコができたり、靴擦れの跡が残りやすかったり、かかとがガサガサしていたり……10代のころは“すっぴん足”に自信があったけれど、20代、30代と年を重ねることに足の見た目が変わってきたと感じる人も多いかもしれません。

では、美しい“すっぴん足”をつくるにはどうしたらよいのでしょうか?

フットケアスペシャリストの桜井祐子さんは、保湿等のフットケアの他、「靴選びを変えることで、素足に自信が持てるにようになる」と話します。

なぜ、靴選びが美しい“すっぴん足”をつくるのに大切なのか、どのように靴を選べばいいのか、桜井さんに聞きました。

桜井祐子(さくらい ゆうこ)さ

一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会 理事長
スポーツ医学博士
桜井祐子(さくらい ゆうこ)さん

一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会 理事長。一般社団法人足育研究会 経営企画委員。博士(スポーツ医学)。ドイツ式フットケア(ポドロギー)を学び、2002年に足の専門店PEDI CAREを横浜にオープン。足から身体の根本改善・予防を目指したフットケアスペシャリストとして活躍するかたわら、筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻博士課程を修了。著書に『サロンワークに役立つ実践フットケア』(フレグランスジャーナル社)など。その他TV・メディア多数出演

靴選びで“すっぴん足”をきれいに

フットケアのプロに聞く「夏の素足」をきれいに保つコツとは? 正しい靴選びでアーチ・エイジングを予防する方法【医学博士監修】

桜井さんによると、巻爪、タコ、かかとのガサガサなどの足のトラブルは、足に合っていない靴を履き続けていることが原因の一つだそう。

「実際、足のトラブルを抱えている女性の中には、靴選びに困っている人が少なくありません。靴の選び方を見直すことは、“すっぴん足”に自信を持てるようになる第一歩です」(桜井さん)

足のトラブルを抱えている人の多くが、次のような靴選びをしてしまっていることが多いと言います。

NGパターン

1、足のどこかが常に摩擦や圧迫を受けている靴を履いている
2、自分の足の形と合っていない靴が合っていない
3、足の親指部分にゆとりがない靴を履いている
4、ヒールやミュールを履くことが多い。歩くときに安定しない靴をよく履く
5、ブカブカの靴、柔らか過ぎる靴、かかとがグラグラする靴を履いている

では、“すっぴん足”をきれいにするには、どのような視点で靴を選べばよいのでしょうか?

美しい素足をつくる靴選び

1、足の裏の土踏まず部分がフィットするインソールの靴
2、かかとをしっかり固定してくれる靴
3、足の甲を押さえるデザインの靴(土踏まず、かかと、甲をホールドすることで、足が靴の中で前後上下左右に動くのを防ぎ、摩擦を生じにくくします)

歩いているときに、靴と足が擦れないようにしっかり固定できる靴を選ぶのが基本。サンダルを履くときも、ストラップ付きでかかとや足首がちゃんと固定され、歩いたときにパカパカしないものを選ぶとよいでしょう。

美しいすっぴん足をつくる、「アーチ・エイジング™」とは?

フットケアのプロに聞く「夏の素足」をきれいに保つコツとは? 正しい靴選びでアーチ・エイジングを予防する方法【医学博士監修】

また、自分の足に合わない靴や、歩いたときに安定しない靴を履き続けていると、「足のアーチ構造が崩れる『アーチ・エイジング™』が起きやすくなる」と桜井さんは指摘します。

「アーチ・エイジングが起きると、足の縦(長足)・横(足幅)のサイズが大きくなります。そのため、つま先や足の付け根など局所的に力が加わるようになり、巻き爪やタコなど、さまざまな足のトラブルが現れてしまうのです」(桜井さん)

『アーチ・エイジング™』の予防や進行を防ぐためには、まずは自分の足に合う靴選ぶことが第一歩となるとのこと。

「靴のデザインにこだわるだけでなく、自分の足に合う機能性に優れた靴を選んで長く履き続けていくことが、きれいな足をつくることや、正しい歩き方をすることにつながっていきます」(桜井さん)

巻き爪、足の指にできるタコなどに悩んでいた接客販売業の女性Kさんは、外反母趾の人にもやさしいシューズを展開する『fitfit』の靴を購入して履き続けた結果、いつの間にか、足のトラブルが改善に向かっていったと言います。

皮膚のケアだけでなく、足の形を保つような基本のフットケアも意識してみましょう。

取材・文/Woman type編集部