二日酔いのつらい症状を緩和! 飲み過ぎた翌日の朝食に取り入れるべきもの【管理栄養士監修】
春は歓送迎会などでお酒の席が増える時期ですよね。お酒は適量ならばいいけれど、飲み過ぎてしまうと翌朝に二日酔いでつらい思いをすることもあるもの。仕事にも支障が出てしまいますよね。そこで今回は「飲み過ぎで二日酔いになってしまった……」そんな朝に、少しでも症状を軽くする食べ物・飲み物をご紹介します。
二日酔いは大量に摂取したアルコールを肝臓が分解しきれずに起こる症状で、頭痛や吐き気などが代表的です。そんなとき、まず摂取すべきものは「水」。アルコールを分解するときに体内の水分が使われますし、二日酔いの症状である頭痛は脱水症状が原因であることも。なので、まずはたっぷり水分を補給するのが二日酔い緩和の基本です。
その上で少しでも余裕があれば、体内のアルコールを分解してくれる食べ物や飲み物を朝食に取り入れてみましょう!

【企画・執筆】ダイエットサイト『あすけん』事業統括責任者
管理栄養士
道江 美貴子
女子栄養大学栄養学部卒業後、管理栄養士としてより多くの人に「健康を維持できる食事」を届けたい、そんな思いで、社員食堂運営会社大手(株)グリーンハウスに入社。100以上の社員食堂をまとめるスーパーバイザーを務めながら、健康増進メニューの作成・健康セミナー・カウンセリング等を行う。2007年、新規事業である『あすけん』の事業立ち上げに参加。あすけんは、食事を記録すると自動で管理栄養士のアドバイスがもらえるウェブサービス(会員50万人)。現在は同サイトの事業統括責任者を務めるかたわら、テレビ出演や雑誌の栄養監修等、幅広く活躍中
二日酔いの日の朝にこそ取り入れるべきものとは?

二日酔いで困ったら、水分とアルコールの分解を早める食品を積極的に取ろう!
【1】シジミのみそ汁
シジミには二日酔い症状を軽減してくれる成分がたくさん含まれています。代表的なのはアミノ酸の一種であるオルニチン。オルニチンは、肝臓でのアルコールの分解を早めてくれます。最近では健康食品やサプリメントにもなっている注目の成分です。その他、魚介類全般に多く含まれるタウリンも肝機能を助け、アルコールの分解を早めてくれますよ。作るのがつらければ、インスタントでも大丈夫です。
【2】果物(グレープフルーツ・いちご・キウイ)
果物に含まれる糖分は、アルコール分解酵素を活性化させるため、二日酔いの症状の緩和に効果的。今の季節ならば、ビタミンCの多いグレープフルーツ・いちご・キウイがおすすめ。ビタミンCは二日酔いの原因である「アセトアルデヒド」という物質を分解するときに必要になるため、しっかり補給しましょう。生の果物が手に入らない場合は、100%果汁のグレープフルーツジュースで代用してもOKです。
【3】コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインには脳の血液循環を良くする作用があるため、二日酔いの症状である頭痛の緩和に役立つと言われています。また、カフェインの利尿作用によって老廃物を体内から出す作用も期待できます。ただ、普段から胃が弱い方は、お酒の飲み過ぎで胃が疲れているところにコーヒーを飲むと刺激が強過ぎることがあるため、同じくカフェインが含まれる緑茶を選ぶと良いでしょう。
適度にお酒を楽しむのが一番ですが、歓送迎会などの飲み会ではつい飲み過ぎてしまうこともありますよね。もしも二日酔いになってしまったときは、対処法としてぜひ実践してみてくださいね。

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