20 FEB/2020

生理、セックス、妊娠・出産…迷信だらけの“性の世界”はフェムテックでどう変わる?【産婦人科医・国内プレイヤー座談会】

座談会参加者

「フェムテック」という言葉を聞いたことがあるだろうか。PMS(月経前症候群)や生理、不妊や婦人科系疾患など、女性には性や健康に関するさまざまな悩みがある。

だが、こうした分野はこれまで「恥ずかしいこと」「プライベートなこと」としてモザイク化され、研究面・産業面でもなかなか進歩が見られなかった。

そんな中、数年前から欧米を中心に急拡大しているのが「フェムテック」だ。

女性のヘルスケアに関する課題をテクノロジーの力で解決するフェムテック市場に、今、多くのスタートアップが参入。数々の革新的なプロダクトが誕生している。

とはいえ、まだまだ日本はフェムテック後進国。

そこで、現在、日本のフェムテック市場で活躍する3名のプレーヤーと産婦人科専門医・月花瑶子さんの4名で座談会を実施。フェムテックが私たちの生活をどう変えていくのか語ってもらった。

fermata株式会社 COO 杉本亜美奈さん

fermata株式会社 COO 杉本 亜美奈さん

日本のフェムテック市場をつくることを目的に、海外のプロダクトを輸入販売するほか、フェムテック企業に特化したファンドを設立

株式会社Bonyu.lab 代表取締役社長 荻野みどりさん

株式会社Bonyu.lab 代表取締役社長 荻野みどりさん

母乳の成分分析を行い、食やライフスタイルの相関関係について研究する株式会社Bonyu.labを創業

株式会社リクルートライフスタイル 事業開発ユニット Seemプロデューサー 入澤 諒さん

株式会社リクルートライフスタイル 事業開発ユニット Seemプロデューサー 入澤 諒さん

精子セルフチェックツール『Seem』の開発者

産婦人科専門医 月花瑶子さん

産婦人科専門医 月花瑶子さん

日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務

母乳や不妊。性の悩みは「データで考える」時代に

――「フェムテック」は、国内ではまだ馴染みがない言葉ですが、実際のところ今の日本ではどんな取り組みが行われているんでしょうか?

杉本:おっしゃる通りまだまだ日本はプレーヤーが少ないのが現状です。

そこで今、私は自分で会社を立ち上げて、日本でフェムテックの市場をつくることを目的に、海外の面白いプロダクトをどんどん国内に持ってきて、女性の健康に対する意識や気付きを高める取り組みを行っています。

荻野:私は、食事と母乳の栄養成分、ライフスタイルの相関関係を研究するべく、Bonyu.labという会社を立ち上げました。

実は私が子育てで最初につまずいたのが、母乳育児だったんですよね。周りのお母さんたちに話を聞いてみても、母乳育児で悩んでいる人たちがいっぱいいて。

母親としての自信や自己肯定感を失っている人たちをたくさん見てきたんです。

荻野みどりさん

月花:分かります。私も今、母乳育児をしているところなんですけど、同時期に出産をした知り合いのメキシコ人夫婦が母乳育児が上手くいかなくて悩んでいました。

荻野:厚生労働省の調査(平成27年度 乳幼児栄養調査結果)によると、0歳から2歳児の保護者のうち、約80%が「授乳について困ったことがある」と回答しています。

具体的には「母乳が足りているかどうか分からない」「母乳が不足気味」「授乳が負担、大変」といった内容が多く、たくさんのお母さんが不安を抱えて授乳に向き合っていることが分かりました。

一方で、国内ではまだ授乳に関するデータやテクノロジーが不足しています。

月花:もちろん適切なアドバイスをくれる方は国内にもたくさんいますし、言葉の壁もあったと思うのですが、知り合いが日本の助産師さんに相談した際には「頑張って続ければいずれしっかり出るようになるから!」って励まされるだけだったって……。

でも、アメリカのラクテーション・コンサルタント(母乳育児支援の専門家)にWebからアクセスしたら、きちんとデータに基づいたアドバイスをもらえたそうです。

荻野:母乳育児は世界的なテーマなので、WHOやUNICEFといった団体は、母乳育児率を向上させようとさまざまな取り組みを行っているんです。

とはいえ、世界的に見てももっと母乳について研究する必要性はあります。そこで研究者や専門家の皆さんと科学的に解明すべく、2年前に立ち上げたのがBonyu.labなんです。

今は久留米市にラボを開設して、いろんな分野の大学の先生方や医学部の助産師さん、管理栄養士さん、産婦人科の先生方のお力添えをいただきながら、オリジナルの解析プログラムを研究開発しているところです。

荻野:誤解してほしくないのが、私たちの取り組みは決して“母乳の質を判定する”というサービスではないということ。

優劣を付けるのではなく、「この食材をもっと食べてみては?」といった、情報提供をすることで、まずはお母さんが自分の母乳に自信を持ち、ストレスなく授乳できる世の中の実現につなげることができたら、と思っています。

⼈⽣最初の⾷事が、母乳。だからこそ、もっと心豊かなものにしたいという願いを込めながら、サービスを開発しています。

Bonyu Checkのキット

Bonyu Checkのキット。袋の中のスポイトで母乳を専用ケースに入れ、ラボに送付するとフィードバックが返ってくる仕組み(発売日は未定)

入澤:僕は今、リクルートライフスタイルで、スマホでできる精子セルフチェックサービス『Seem』の立ち上げからプロダクト開発まで担当しています。

『Seem』は専用キットの中に入っている顕微鏡レンズに精液を一滴乗せて、アプリをダウンロードしたスマートフォンのフロントカメラにセットすることで、簡単に精子の濃度と運動率を測定できるサービスです。

入澤:WHOの調査によると、不妊原因の48%は男性側にあると言われています。

ところが多くの男性はそれを認識していないし、「病院に行って検査をすること」に抵抗感を持ってなかなか前に進めない人が大半で、根本の原因が分からないまま、女性一人が妊活を頑張っていることも多いです。

そこで、女性の負担を減らし、妊活を夫婦二人の取り組みとしていけるように、『Seem』を作りました。

Seem

Seemのキットとアプリ。箱に入っている専用キットで精子を採取し、カメラにセットすると、精子の濃度や運動率が分かる

“性の話”は神聖化され過ぎている

――2025年までにフェムテックの世界市場は5兆円規模になるという予測も立てられています。にも関わらず、日本ではまだプレイヤーが少ない。それにはどんな原因が考えられますか?

月花:日本では、性に関するテクノロジーや話題がまだどこかタブー視されているところがありますよね。欧米の方が女性の性や健康に関する話題もオープンな気がしています。

月花瑶子さん

荻野:日本って、「アダルト・娯楽」としての性と、「生殖」としての本能的な性がごっちゃになりがちですよね。でも本来、「生殖」としての性に関することはもっとオープンに語られるべきもの。

なのに、どうしても「アダルト・娯楽」と同じ文脈になっちゃっているから、話しにくい空気ができてしまうのではないでしょうか。

入澤:そもそも女性の性や健康に関して話すきっかけがなかったから、どう話していいのか分からないというのが男性側の声かなと思います。

それ自体は決して責められるものではなくて。今までおおっぴらに話した経験がないからこそ、控えめになる気持ちは僕もよく分かりますし。

荻野:すごく象徴的だなと思ったのが、WHOとユニセフでは8月1日から1週間は「世界母乳育児週間」と定めていて。120カ国以上の国で母乳育児を奨励するさまざまな催しが行われているんですね。

それで私たちも昨年、山手線沿線で30人の母子が一斉に授乳をするというキャンペーンをやったんです。

杉本:いいですね。面白い。

荻野:ところが、ネットニュースで取り上げられたら「人前でやることじゃない」って大炎上。「まだ日本でやるには早過ぎる」というようなコメントが殺到したんです。

荻野:一方、英語のメディアからのインタビュー記事のコメント欄を見ると、好意的なコメントが多く、日本語のそれとは全く反応が違って驚きました。

それを見て、日本と海外では感覚がまったく違うんだなと再認識しました。

杉本:ただ、必ずしも「欧米が進んでいる」と言い切れないところもありますね。

例えば、性暴力の被害を受けた女の子がその場でちゃんと相手を特定できるようエビデンスを取れる『MeToo Kit』という検査キットを、実際に性被害に遭った23歳の女子大学生が考案したんですけど、アメリカの一部のメデイアでは、「これは女性の自立を助けるものではなく、性的自由を奪うものだ」と大きな批判を浴びたんです。

MeTooKit

MeTooKit(https://www.metookit.com/

月花:それ、去年話題になりましたよね。

杉本:「フェミニズム」という言葉には3段階あると言われていて。

1段階目は女性に選挙権をはじめとした権利を与えるフェーズ。2段階目は女性に社会進出のチャンスを与えるフェーズ。そして、3段階目は女性らしさや女性はこうあるべきといった規範から女性を解放するフェーズ。

アメリカでMeeToo Kitが批判の対象になったのは、まさに3段階目で戦っているところだから。

一方、日本はまだ2段階目なのかなと。それぞれ国によって段階は違いますが、どの国でも今まさに進んでいるところです。

杉本亜美奈さん

――どうやったらそのフェーズを上げていくことができるんでしょう?

杉本:今日お話しするようなフェムテックに関するプロダクトの数々は、まさにそのきっかけになると思います。

Bonyu.labさんがやっていこうとしていることなんてまさしくそうですけど、プロダクトがあることで表に出ていない悩みやタブーとされるものをみんなで話せるようになるし、気付きが広まっていく。

そうやって少しずつ日本の意識も変えていきたいというのが、今の私の目標です。

膣トレグッズの無料配布を行うイギリス

――海外のフェムテック市場ではどんなプロダクトがあるんですか?

杉本:たとえば、出産によるダメージや加齢などによる尿漏れなどのトラブルを防ぐためには骨盤底筋を鍛える必要があるんですね。そうした、いわゆる「膣トレ」のためのデバイスを、イギリスのElvie社が販売しています。

しかもこのデバイス、イギリスではタダでもらえるんですよ。

elvie

elvie(Amazon

一同:えー!? すごい!

杉本:というのも、イギリスはNHS(国民保健サービス)といって、国民の医療費は税金で賄われていて。公費負担なので、金額には上限があるんです。

膣が弱くなった女性が最終的に手術をするコストと、このデバイスを無料支給するコストを比べたら、後者の方が費用対効果を考えてもメリットがある。

そういった理由から、本来は199USドル(約2万円)するんですけど、医療サポートが必要な女性に対してはお医者さんが無料提供しているんですよ。

月花:保険制度や医療制度の違いは大きいですよね。

杉本:他にも、アメリカのBloomlife社が開発しているのは陣痛管理アプリ。

妊婦さんのお腹に付けたパッチから子宮収縮の動きや胎児のキックの回数、陣痛の頻度をモニタリングできるんです。

荻野:すごい。私、自分が出産したときは陣痛間隔をスマホで測ってたんですけど、痛くてそれどころじゃなくて、スマホを投げ捨ててやろうかと思った(笑)

杉本:実はこのBloomlife社のファウンダーは男性で、パートナーとの間で流産を経験しているんです。その体験から、お父さんも安心できるような、妊娠をモニタリングできるプロダクトを作ろうと思い付いたらしくて。

今ようやく4万人ぐらいのデータが集まったそうなんですけど、いずれこのデータを基に出産のパターンを計測することができれば、破水したからって急いでタクシーに乗って病院に駆け込むような事態がなくなるかもしれません。

杉本亜美奈さん

月花:フェムテックの発展には、やっぱりいずれは医療機関との連携が必要になってきそうですよね。

杉本:そうですね。

このアプリはアメリカでは雑品扱いなんですけど、FDA(アメリカ食品医薬品局)を通して、助産師さんや産婦人科医の先生とデータを共有して、自宅にいながらも自分の陣痛データがお医者さんから見えるようにしているんです。

月花:そうした医療機関との連携は日本はまだまだ遅れているなと。おそらく、このパットを触ったことのある看護師さんって、日本にはまだほとんどいないんじゃないでしょうか。

杉本:確かに。今後の課題ですね。

「頑張りたいけど、頑張れない」女性たちをフェムテックが救う

――今後、フェムテックが浸透することで、日本の社会にはどんな変化が起こると考えられますか?

杉本:まず経済効果という観点からお話しすれば、生理など女性の体に毎月起きる現象での労働損失が約5000億円。

さらに、女性特有疾患に関する医療費や、それが理由で発生する労働損失は約6兆円と言われています。

日本の医療費が全体で約36兆円なので、労働損失分を乗せているとはいえ、結構な金額ですよね。

荻野:母乳育児に関することで言えば、世界五大医学雑誌の一つであるランセットの発表によると、母乳を与えられずに育った子どもたちは認知力低下などの傾向が見られるそうです。これによる世界経済の推計損失額は、2012年の調査で約36兆円と言われていますね。

杉本:この間、ある女性とお話ししたんですけど、その方は月の2週間ぐらいはPMSや生理がキツいから、月間で見れば実質3割稼働だと言っていました。

今、女性の社会進出が進んでいますが、目に見えにくいだけで、月の1週間ぐらいしか100%のパフォーマンスを発揮できていないという女性はたくさんいると思います。

入澤:フェムテックを活用することで「頑張りたいけど頑張れない」女性たちがフルパワーを発揮することができたら、当然社会全体に良い影響がありますし、女性たちももっと自分らしい生き方ができるようになりそうですよね。

入澤涼さん

杉本:そうですよね。イスラエルのiPulse Medical社が開発した『Livia』というウェアラブルデバイスは、生理痛に苦しめられている働く女性たちにとって、解決の一つになるものだと思います。

下腹部にパッドを付けると弱めの電気パルスが流れ、生理痛の痛みを和らげてくれるんです。

Livia

Livia(Amazon

月花:これが効くなら、生理痛が重い人はうれしいですよね。

杉本:薬を飲んでも効き目が出るまでインターバルがあるじゃないですか。そういうときにこれを付けるだけで、ひとまず痛みを遠ざけることができる。

入澤:社会の構造がどれだけ変わろうと、体のつくりは変わらない。その事実を無視して、女性に負担を求めるから無理が生じるんですよね。

フェムテックは、この社会で働く女性をサポートしたりエンパワーメントするためのツールなんだと思います。

フェムテックは、女性が人生を楽しむためのもの

杉本:何かが大きく変わるとき、そこに副作用は付き物。日本では女性の社会進出がかなり進んできましたが、それによって何が変わったかと言うと、大きくは子どもを産まない人が増えたことですよね。

一説によると、3〜4人子どもを産んでいた頃の女性に対し、出産を経験しなかった女性は、月経数が約10倍になると言われています。

月経や排卵が増えれば、子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんなどの発症リスクも高まる。現代を生きる女性はこうした問題と常に隣り合わせなんです。

実際に話を聞いていても、若い女性はみんな何かしらの不安を抱えているように思います。それこそバリバリ仕事をやっていきたいという人ほど、どのタイミングで出産をするべきか悩んでいる。

昨年、自分の卵巣年齢を自宅で測定できる検査キットが日本でも発売されましたけど、これも働く女性には朗報ですよね。

卵巣年齢が分かることで、出産のタイムリミットを把握できる。少なくとも、自分はいくつまで子どもを産めるんだろうとモヤモヤしながら仕事を頑張っていたら、気付いた時には産めなくなっていた、という事態を回避する助けにはなります。

F check(エフチェック)卵巣年齢チェックキット

F check(エフチェック)卵巣年齢チェックキット

荻野:体に関することを神聖な、触れてはいけないことにし過ぎてしまっているのはよくないですよね。だから、実態が見えないし、実態が見えないからキャリア形成もしにくい。

まずは、神聖なものと捉えているものを、愛を持ってデータに変換すること。データとして理解できれば、それはもう未知の領域じゃなくて、自分たちでマネージできる領域になる。それがすごく大事なんだと思います。

杉本:自分の体をちゃんと知ること。それが、フェムテックが女性にもたらす一番のメリットかもしれません。

テクノロジーができることって、不安のタネを摘むことなんですよね。見えない不安がなくなれば、産むことも怖くないし、働き続けることも怖くないし、もっと人生をトータルで楽しむことができる。

月花:そのためにもまずはオープンに健康や性に関することを話題にしていった方がいいし、こうしたフェムテックのプロダクトに関しても恥ずかしがらずに触れてみるといいですよね。実は私、月経カップにさわったのは今日が初めてで。

杉本:そうなんですね。まず身近なところから取り入れてみるという意味では、月経カップはオススメです。

荻野さん

荻野:私は、プレジャートイももっと積極的に使っていっていいと思います。日本って、性に対して女性は受け身でなければいけないという考え方がまだ色濃く残っていると思うんです。でも、女性もちゃんと主体的になることが大切だと思います。

杉本:女性のために作られたプレジャートイも今どんどん発売されているので、気になる人は試してみるといいんじゃないでしょうか。

生理のことやセックスのこと、妊娠や育児、さらには更年期のことまで、女性の性や健康にはいろいろな悩みがある。

フェムテックは、女性がやりたいことを思い切りやれるようになるために存在していると思います。

座談会参加者

詳細プロフィール

fermata株式会社 COO 杉本亜美奈
東京大学修士号、London School of Hygiene & Tropical Medicine (英) 公衆衛生博士号取得。福島第一原子力発電所事故による被災者の内外被曝及び 健康管理の研究を行い、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)のメンバーでもある。日本医療政策機構にて、世界認知症審議会 (World Dementia Council) の日本誘致を担当。厚生労働省のヤングプロフェショナルメンバーにも選ばれ、「グローバル・ヘル スの体制強化:G7伊勢志摩サミット・神戸保健大臣会合への提言書」の執筆に関わる。近年、Mistletoe株式会 社に参画。また、元evernote CEOのPhil Libin氏が率いるAIスタートアップスタジオ All Turtlesのメンバーでもある。国内外の医療・ヘルスケアスタートアップへの政策アドバイスやマーケット参入のサポートが専門。2019年10月、fermata株式会社を設立

株式会社Bonyu.lab 代表取締役社長 荻野みどり
2011年、第一子を出産。娘が4カ月のときにお菓子ブランド「ブラウンシュガーファースト」を立ち上げ。その後、より健康的な食用油の選択肢としてココナッツオイルに出合い、13年に株式会社ブラウンシュガー1STとして法人登記し、輸入・卸をスタート。18年には母乳の研究をする株式会社Bonyu.labを創業

株式会社リクルートライフスタイル/事業開発ユニット Seemプロデューサー 入澤 諒
大学卒業後、株式会社エムティーアイに入社。女性向け健康管理サービス「ルナルナ」の企画・プロモーションのディレクションなどに携わる。2014年11月にリクルートライフスタイルに入社。新規事業開発部門にて『Seem』を立ち上げ、現在は『Seem』事業全体の戦略策定からUXの検討、プロダクト開発までを担当している

産婦人科専門医 月花瑶子
日本赤十字社医療センター、愛育病院での勤務を経て、現在は都内の不妊専門クリニックに勤務。臨床医として働きながら、産婦人科領域で事業を展開するヘルスアンドライツにメディカルアドバイザーとして参画。監修書籍に『やさしく 正しい 妊活大事典』(プレジデント社)がある

取材・文/横川良明 撮影/赤松洋太 編集/河西ことみ(編集部)