形や素材へのこだわりで脱・就活生スタイル! 大人の女性が選ぶべき仕事着コートとは
挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/
今回の質問
冬の営業活動では、スーツの上にコートを着ますが、就活生が着るような黒やベージュのトレンチコートもつまらないし、かといって派手過ぎるものはあまりよくないなと感じます。どのようなコートがいいのでしょうか?(営業職/25歳)
プロの回答
スーツの上に着るコートについて、色や形の決まりは特に決まりはありませんが、着ているスーツのイメージと掛け離れ、カジュアルダウンしてしまうのはNGです。
例えば、かっちりとしたスーツを着ているのに、ダウンやボアが付いているものや、アニマル柄のコートを着てしまうと全体の印象が大きく変わり、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。ビジネスシーンでは、上品なスタイルを意識して、相手に違和感や不快感を与えないように注意しましょう。
では、具体的にどんなコートを選べば大人のビジネスウーマンらしいコートスタイルになるのか。アパレルメーカーなど特殊な業界を除き、お客さまを訪問する際にスーツと合わせるコートはトレンチ、チェスター、ステンカラーなどのベーシックラインがオススメです。これらのコートはダウンやファーなどとは違い、脱いだときも畳みやすく膨れないため、客先でも邪魔になりにくいです。色については、ホワイト系など少し明るめのものを選ぶ分には問題ありません。
特に気を付けるべきは、素材でしょう。あまり廉価な素材のコートを選んでしまうと、繊維が抜け落ちて下に着ているスーツにゴミが付着してしまったり、空中に繊維が舞ってしまったりして、見苦しいことに……。大人のビジネスパーソンとしては、質の良いウールやカシミヤなどの素材のコートを選ぶべきです。
形はベーシックなものをオススメしましたが、上品な色味のものを揃えてバリエーションを広げてみたり、上質な素材のものにこだってチョイスすれば、就活生のように見えてしまうこともなく、ご自身も装いを楽しめるのではないでしょうか。
また、マナー違反というわけではありませんが、スカート丈よりも短いコートを着用する際には、長さのバランスを取らなければ野暮ったくなってしまいます。理想は、スカート丈より少し長めの丈のコートです。
スーツに合わせるコート選びに迷われた際は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
取材・文/栗原 千明(編集部)
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