リッチ小物で手軽にトレンドを取り入れる! セレブに学ぶ冬のドレスアップレッスン
ファッションは自分流に楽しみたいから、目先の流行に振り回されたくない。でも、新トレンドのエッセンスは押さえておきたい。そう思っている働く女子は多いハズ。そんな気持ちに応えて、ファッションジャーナリスト・宮田理江が「これだけは見逃せない」という旬のおしゃれトレンドを解説し、明日からの着こなしを引き立てるお役立ちテクニックを提案します。オフィスやプライベートでのスタイリングに生かせる知恵とスキルをあなたにレコメンドします。
映画『ブリングリング』でラグジュアリーブランドの世界に浸る
働く女性にとって映画は身近な存在。仕事が終わってまったりDVDを見たり、週末には映画館に行ったり。実は、映画には使える着こなしや旬のファッションがいっぱい。映画を満喫するのと同時に、オフィスやプライベートで取り入れられるおしゃれのコツを学んでみませんか?
出演者のファッションが準主役級の注目を集めるおしゃれ映画は過去にもありましたが、『ブリングリング』のリッチさとリアル感は別格。パリス・ヒルトンをはじめとするセレブリティーの豪邸に忍び込んだ若き窃盗団が主人公と聞くと納得です。彼らのお目当ては贅沢な服や宝飾品。自らもハリウッドセレブであるソフィア・コッポラ監督は徐々に暴走していく彼らの犯行を通して、分不相応な着飾り方にも冷ややかなまなざしを向けました。
身の丈に合ったおしゃれが大事だということがこの映画ではよく分かります。盗んだ品を身に着けた窃盗団メンバーの着姿はど派手でゴージャスですが、どこかバランスが悪く、こなれていない印象。
ただ、忍び込んだクローゼットで目にする服や靴の豪華なことといったら、一瞬、胸がドキドキしてしまうほど。許されない背伸びだと分かっていても手が出てしまった彼らの心理にかすかな同情も覚えます(でも、泥棒は犯罪)。
華やぎ感の高いアイテムからは勢いやパワーをもらえるところがあり、景気が少し上向いた今、そういった装いで内側から盛り上がっていきたいというムードが日本でも強くなっています。
キラキラしたグリッター服や、押し出し強めの小物を持つと、パーティーやデートのような晴れやかシーンに臨むモチベーションもアップ。クリスマスから年末年始にかけては、人前に出る機会も増えるので、今年1年を乗り切った自分へのご褒美も兼ねて、普段よりも少しアッパーなショッピングを自分に許してあげてもいいかも。映画が教えてくれる「やりすぎ厳禁」「年格好相応」のルールを参考にしつつ、華やかな着こなしレッスンをこの機会に始めてみてもよさそうです。
即ドレスアップOK! リアルリッチな小物
誰もが知るラグジュアリーブランドが映画には次々と登場しますが、もっと手軽に今季らしいトレンドを取り入れたドレスアップを試すなら、小物を上手に使いましょう。
服は面積が広い分、派手な印象が強くなりすぎるところがありますが、巻き物やアクセサリー類は程よくグラマラスを添えてくれるので、濃度やテイストのさじ加減が楽。プライスが割とこなれていることもあって、リアルスタイリングに役立つ小物は頼もしい味方です。パーティシーズンに向けて、操り方をバージョンアップしておけば、およばれを受けても視線を気にせず楽しめそう。
ファーをあしらったティペットやイヤーマフは、顔周りにふわふわのぬくもり感をもたらし、顔を小さく見せてくれる効果もうれしい。パール付きはさらに上品な華やぎをオン。冬の定番小物のグローブもミンクファーを迎えれば、貴婦人の面持ち。ヘアゴムだってビッグリボン形にすると、装いにつやめきを加えるアイキャッチーなパーツに変身。ブレスレット代わりにもなりそう。
本格的に光をまとうなら、やはりジュエリーでしょう。今狙いたいのは、ボリューム感あるカラフルなビジュー付き。色鮮やかなラインストーンを並べると、華やかさに加え、光り加減でさらに透明感や気品がプラスされます。パーティ以外の日も、普段はあえてニットやスウェットなどに合わせて、着慣れたカジュアル服に別の表情を与えるテクニックも使えます。
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