【ryuchell 】“ダメ男”を引き寄せる、好きになっちゃう女性に「仕事に置き換えて考えてみて?」恋愛相談に神回答
すてきな恋愛がしたい!自分にとって最高のパートナーと結婚したい!そう願っているのに、なぜかダメな人とばかり付き合ってしまう……。そんな読者の悩みに、ryuchellさんが答えます!

運命のパートナー・pecoさんと最愛の息子・リンクくんとハッピーな生活を送るryuchellさん、そういう相手はどうやったら見つかりますか?
そろそろ結婚したいなという気持ちはあるのですが、お付き合いする人と長続きしません。一緒にいるうちにどんどんダメ男化していったり、実は妻子持ちだったことが判明したり……。不毛です……。
その恋愛、仕事に置き換えて考えてみて?
ーーお付き合いする人と長続きしないというお悩み、ryuchellさんはどう思いますか?
仕事で失敗したら、「もう絶対こんなミスしないようにしよう」って気を付けて対策を考えられるのに、恋愛となるとミスを繰り返すんですよね。
自分の中では違うと思っていても、女友達から「また同じタイプの人を選んでるじゃん」って言われる。
なぜかと言ったら、失敗を経験に変えられてないから。僕のインスタに来る恋愛相談を見ていても、それができる人って少ないんだなって思います。
ーー失敗を経験に変える?
仕事だったら失敗したときに頭を使って反省できるけど、恋愛って「傷ついた」みたいな感情が先にきちゃう。

心で動いちゃうから、仕事みたいに冷静に「次はここに気をつけよう」って考えられないんですよ。だから失敗のままになってしまって、経験として身にはならないっていうか。
本当は失敗から「それをどう生かすか」って考えることで、自分の未来につながっていくはずなんですけどね。
ーーなるほど……。
本当に厄介なんですけど、人間は一人ずつ性格が違って、恋愛の相性も数えきれないくらいたくさんのパターンがあるんですよね。
誰かが「男なんて」「女なんて」こういうものだって語ったところで、一人ができる恋愛の経験なんてたかが知れてるし、参考になるとは限らない。
恋愛経験が人より多かったとしても、「私は宇宙人とも恋愛したことがあります」みたいに何もかも知っているかのように喋られたところで、説得力ないなって思います。
人の経験談って当てにならないですよ。結局、自分の答えは自分の中にしかない。
だからこそ、失敗しちゃったとしても、「あの時の自分はそう思った。でも失敗だった」って素直に認めて、経験にしていかないといけないんじゃないかな。
ーー恋愛で同じ失敗を繰り返してしまう人は、恋愛も仕事のように、もう少しクールに向き合った方がいいのかもしれないですね。仕事に置き換えてみたら、自分の異常さが見えてきそう……。
本当にその通りで、仕事も恋愛もベースは一緒。だからミスはしてしまうけど、同じミスを繰り返さないようにもできます。
僕、割り切って考えることってすごく大事だと思うんです。それは生きる術なので、感情をなくすわけじゃないんですよ。ちょっと違う部屋に心を入れるだけ。
そうすることで、ネガティブな出来事も、ポジティブに割り切る癖が付くんじゃないかなと思います。
そのダメ男への気持ち、本当に恋?
ーー付き合ってるうちに、相手を「ダメ男にしてしまう」というのはどう思いますか?
最初からダメ男だっていうパターンもあると思いますけど、自分で相手を「ダメな人」にしちゃってる人も確かに多いですよね。

そういう人に伝えたいのは、「大好き」って相手に伝え過ぎないこと。
いつもの恋愛相談だったら「もっと好きって言いなよ!」って言うんですけど、ダメな男に恋している人は逆で。
好きなことが伝わり過ぎちゃうと相手は調子に乗るし、「何をしても絶対に自分の前からこの人はいなくならない」っていう、悪い安心感を与えてしまうなって思います。
ーー好き過ぎるゆえに相手から軽くみられて、結果的にダメな男になっていく……。それを繰り返してしまうのも、やはり反省を経験に変えられていないから……?
そうですね。あとは、「その恋の色」を考えるのが大切だと思います。
ーー恋の色?
ダメな男と分かっているのに、それでも好きっていうのは、簡単にモノにできない人を前にしてハンター精神が強くなっちゃっているんだと思うんですよ。
実は、相手を好きなんじゃなくて、「あっちを向いている人を振り向かせたい」だけの欲だったりする。そして、それによって、自分に自信をつけたいっていう。

「この人と歩いている時に誇らしく感じるのは、自分に自信が欲しいだけかも?」
「本当に心から寄り添えるのかな」
「相手の中身も含めて、全てを愛せる?」
「めちゃくちゃ好きだけど、この人といて心から笑ったことあったっけ?」
「キュンキュンしているだけで、よく考えたら話つまんないような……」
「この人とゴミ捨て場でご飯を食べて、それでも幸せだと思えるだろうか……」
そうやっていろんな角度から考えて、その恋の色を考えてみる。
「もしかしたら黄色信号の人かもしれないな」って気付いているのに、「きっと青に変わる」って信じている人も多いんじゃないかな。
でもね、黄色信号は赤にしか変わらないんですよ……? 黄色から青に色が変わった信号機、見ことないでしょ?
ーーつらぁ……。
人に言えない関係は「割り切る」ことが超重要
で、そうやって恋の色が分かってから、「割り切る」が始まるんです。
正直、変な割り切りでもいいと思います。「好きじゃないって気づいたけど、体の相性は良いからセフレになろう」とか「お金だけもらえればいいや」とか、もう本当に何でもいい。
たとえ人には言えない結論になったとしても、「どんな関係か」を自分で見極めて、割り切れていればいいと思います。
それがないと、知らない間に相手に依存してしまうから。

相手がパッと離れたときに「私のこと好きだったくせに、離れていくなんて悔しい」って追いかけちゃたり、いろんな駄目なパターンに陥っちゃう。
だから、恋の色を見極めて、恋と思っているものの本当の感情をしっかり考えて、その上で割り切るのが大切なんじゃないかなと思います。
ーーそれこそ妻子持ちだったとか、他に恋人がいるとか、それでも割り切れればいい?
子どもがいる身としては、「そちらには家族がいるんだよ」っていう気持ちになるけれど……。本当に恋の形はそれぞれだから、そこに本物の恋もあるのかもしれない。
それは正直見極められないなって思います。あとは、自分がその関係を割り切って考えられるのか。2番目っていう立場は、きつくて、つらいとは思いますけど……。
だけど一つだけ、「今のことを片付けられない人」を相手にしているってことは、忘れてはいけないかなって思います。
他にパートナーがいるのに、それでも本気で他の人を愛してしまったのであれば、行動する前に今のパートナーとの関係を整理するのが大人の責任。
その場の感情だけで動くのではなく、大人として責任を果たすのは、人として大切なことだと僕は思います。
ーー割り切ったつもりで、でも後から振り返って後悔する、みたいなことも起きそうな気がしますね……。
人って、出会わないといけない時に出会いのタイミングがくるものだし、自分で気が付かなきゃいけない時に、そのきっかけとなる問題にもぶつかると僕は思っていて。
だからもし、あとから「もうこんな歳になっちゃった」って後悔したとしても、「私はこんなに痛い思いをして、こんなに年月が経たないと気付けなかったよな」って受け入れるのが大切かなって思います。
正直言って、すごくキツいけどね。
オンリーワンの魅力が、あなたをシンデレラにする!

ーーInstagramでたくさんの人からの恋愛相談に答えているryuchellさん。自分も相手も幸せになれる恋愛をするために一番大事だと思うことは?
恋愛しても「自分は自分だ」っていうことを忘れずにいること。それが、何よりも大切だと思います。
自分を大切にして、オンリーワンの魅力を手にする。そういう人は恋人から選ばれる人になるだろうし、シンデレラのように扱われるんじゃないかな。
たとえ恋人が他の人に目移りしそうになったとしても、「やっぱりこの人しかいない」ってなるし。
それなのに、自らライバルが多い方に行く人って多いんです。
ーーライバルが多い方?
例えば「このファッション、あの人が『こういうのがタイプ』って言っていたな」って、相手の好みに合わせようとする人っていますよね。
でも、流行りや人気のファッションに身を包む人は周りにたくさんいるから、相手の趣味に合わせた結果「どこにでもいる人」になっちゃう。
ーー誰かの好きに合わせようとすればするほど、オンリーワンとは真逆の方向に向かってしまうわけですね。
そう。自分の好きを貫けば、自然とオンリーワンになって、あなたにしかない魅力が増していくはず。
何系みたいなジャンルとか、流行は~、とか、そんなこと考えなくていいですよ。
ちなみに僕は、「かっこいい子も、かわいい子も、面白い子も、おしゃれな子も、いっぱいいる。だけど、全部を持っているのは僕だけ!」って思っています。
なんでもいいから、「どこにでもいるような人じゃない自分」を、自分でつくるのが大切ですね。
タレント、株式会社比嘉企画代表取締役、本名・比嘉龍二。1995年9月29日生まれ。沖縄県出身。ヘアバンドと個性的なファッション、強烈なキャラクターで注目を集め、バラエティー番組などに多数出演。2016年12月、モデル・タレントのpeco(ぺこ)と結婚。2018年にはRYUCHELL名義で歌手デビューを果たしたほか、NHK『高校講座』では、『家庭総合』のMCに抜擢される。一児の父となった現在は、育児や多様性に関する発信が注目されている。2021年11月に、芸名をりゅうちぇるからryuchellに変更したことを発表している
Twitter: @RYUZi33WORLD929 Insutagram:ryuzi33world929 YouTube:RYUCHELL WORLD
取材・文・構成/天野夏海 撮影/洞澤 佐智子(CROSSOVER) 企画・編集/栗原千明(編集部)
書籍紹介
『こんな世の中で生きていくしかないなら』(朝日新聞出版)
人からよく『幸せそう』『ポジティブだね』って言われるけど、常にそういうわけじゃない。スーパーボールを1回下に強く叩きつけると大きく弾むように、一度いきおいよく落ちるからこそ上に行けることもあって。
だから『下に落ちている自分』も人に伝えないと、本当のポジティブにはなれないと思って、この本を書きました。
耳障りのいい言葉を使うのは簡単だけど、それだと心から立ち上がることはできない。上から目線でも強要でもなく、共有を意識した本です。