19 AUG/2022

最新吸水ショーツで生理中も快適に! 働く女性にフェムテックのすすめ『Femtech Fes! 吸水ショーツラボ』参加レポート

生理期間を快適に過ごすための新しい選択肢として「吸水ショーツ」がここ数年で注目をあびていることをご存じだろうか?

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fermata(フェルマータ)| フェムテック専門店(@hello_fermata)がシェアした投稿

吸水ショーツとは、吸収機能を本体に備えたサニタリーショーツのこと。生理日に履くだけでよく、洗って繰り返し使用できる点が便利とされている。

しかし「どうやって使うのか分からない」という不安や「本当に漏れないの?」という疑問から、なかなか最初の一歩が踏み出せない女性も多いだろう。

そんな不安を解消すべく、fermata株式会社が2022年7月に『Femtech Fes! in New Stand Tokyo 吸水ショーツラボ』を開催。

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今回は、当日の様子をお伝えするとともに、企画担当者であるマーケティングコーディネーター・山本晴香さんと、CCO・中村寛子さんに話を聞いた。

主催:fermata株式会社

フェムテック専門のオンラインストアおよび実店舗を通じて、月経・妊娠・更年期・セクシャルウェルネスなどに関連する国内・海外の最先端プロダクトを提供。「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、ワクワクするようなソリューションとユーザーが出会うプラットホームを創出し、女性だけでなく、誰もが生きやすい世界を目指している ■公式HPInstagram

『Femtech Fes! in New Stand Tokyo 吸水ショーツラボ』って?

『Femtech Fes! in New Stand Tokyo 吸水ショーツラボ』は、2022年7月21日から7月25日までの5日間、fermataの路面店である乃木坂のNew Stand Tokyoで開催された吸水ショーツの展示会。

11のブランドから発売されている、最新の吸水ショーツの素材やサイズ感を手に取って見比べることができる。

■最新吸水ショーツがずらり!

会場に入ってまず目を引くのが、カラフルでポップなデザインの吸水ショーツ。国内の人気ブランドの最新ショーツが豊富に展示されていた。

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上の写真は、入り口近くに展示されていたブランド『Be-A』の超吸収型サニタリーショーツ。クラウドファンディングで総額1億円以上を集めたことのある人気ブランドだ。

吸水性の高さが特長で、奥のボクサータイプのものは約120~125mlと抜群の吸水量。そのため量が多い日でも、安心して1日を過ごせるという。

加えて、下腹部の生地にはテラヘルツ鉱石をパウダー化したものがプリントされており、冷えから守る「ぬくもり設計」が施されている。

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上の写真は繊維商社で働く女性社員が立ち上げたブランド、『Hogara』の吸水ショーツ。

オーガニックコットンを使用しており、履き心地の良さと吸水力を兼ね備えた機能性が特長で、野菜を染料に使用したナチュラルな色合いのものや、さまざまなデザインのものが目を引いた。

■吸水ショーツの疑問に答えるコーナーも

本イベントは昨年に続き2回目の開催で、今年は「ラボ(研究所)」をテーマに展示内容を大幅にバージョンアップ。会場のいたるところに吸水ショーツへの理解を深めるための工夫がされていた。

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例えば、説明パネルの展示。「吸水ショーツは漏れない?」「洗濯機で洗えるの?」など、昨年の来場者アンケートで多くあがった不安の声に答えている。

他に、各ブランドの吸水ショーツの吸水量やクロッチ(股布)の幅、サイズ展開等を比較した一覧表も。これを見れば、多種多様な吸水ショーツの中から自分に合ったものを選べる。

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■本当に漏れないの? 「吸水体験コーナー」で実力をチェック

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また、吸水ショーツのクロッチ部分にディスペンサーで水をかけて、吸水力を体験できるコーナーも。

実際に試してみると、布地に水が触れた瞬間に吸水されて、数秒後にはどこに水をかけたのか分からなくなるくらい表面はサラサラに。裏面や脇部分の布にも漏れはなかった。

仕組みを学んで、安心して使ってほしい

続いて、本イベントの企画者であるfermata株式会社の山本晴香さんに、開催に込める思いを聞いた。

山本さん

fermata株式会社 マーケティングコーディネーター

山本晴香さん

編集部

当イベントは昨年につづき2回目の開催とのことですが、なぜこのイベントを始めようと考えたのでしょうか?

山本さん

昨年は日本でようやく吸水ショーツが登場し始めた時期だったので、皆さんにその存在を知ってもらいたくて、このイベントを企画したんです。

昨年の会場では「吸水ショーツとは何か」を主に紹介したのですが、来場者アンケートで「本当に吸水するの?」という疑問の声や、「吸水の仕組みを知りたい」という要望を数多く頂きました。

編集部

それで、今年は『吸水ショーツラボ』というテーマに?

山本さん

はい。吸水ショーツを使ったことのない方が、思い切って使ってみよう! と踏み出せないのは「本当に漏れないの?」という不安が残っていることが大きいのでは? と思って。

だから今年は、吸水ショーツの仕組みや構造を来場者に学んでいただくことをテーマにして、展示品や会場づくりなどを工夫しました。

来場いただいた方たちが抱いている、吸水ショーツに対する不安を取り除くことができたらいいなと思います。

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吸水ショーツの仕組みが分かる展示(断面図の展示)

編集部

ここ1~2年で、吸水ショーツはどう進化しているのでしょうか?

山本さん

色や形、サイズのバリエーションがかなり増えたなと感じています。前までは黒色のショーツがほとんどだったのですが、今はピンクやオレンジ、ブルーなどカラフルになりましたね。

形についても、Tバッグやボクサータイプなど、選択肢がすごく広がったと思います。

また、ブラジャーとデザインを合わせたものも販売されていて。普通の下着のように、組み合わせを楽しめるようになりました。

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編集部

種類が豊富になると、選ぶ楽しさも増えますね。

山本さん

はい。デザイン性や肌ざわりにこだわって作られているものが増え、「生理中にだけ着用するもの」という今までの吸水ショーツのイメージが変わりつつあります。

「生理中だから履く」のではなく、普段から「生理が来たときの備えや、おりものが出るときにも履く」という風に使っていただくことも増えました。

編集部

中でも、山本さんのオススメは何でしょうか?

山本さん

『pace』というブランドの吸水ショーツです。グレー色の股布なので、どれだけ吸水したのかが分かりやすく、量が多い日も安心して使えます。

また、かわいい巾着型のパッケージなので、そのまま持ち運びできるのもオススメするポイントです。

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山本さんが注目しているブランド『pace』の吸水ショーツ。かばんを作っている会社が「移動を快適にする」をコンセプトに立ち上げたブランドだ。

フェムテックの力で生理がわくわくするものに変わる?

今、めまぐるしい進化を遂げているのは、吸水ショーツに限らない。2019年頃から日本国内のフェムテック市場は急速に拡大し、女性が潜在的に抱えていた性に対する課題について、社会全体で考えていく動きが進んでいる。

今では「フェムテック」という言葉を耳にする場面が多くなったが、どのように始まり、広まったのだろうか。fermata株式会社のCCOである中村寛子さんに話を聞いた。

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fermata株式会社 CCO

中村寛子さん

編集部

そもそも「フェムテック」という言葉が注目されたのは、いつ頃からでしょう?

中村さん

明確なきっかけは分かりませんが、私たちが気付きを得たのは、2019年に主催したフェムテックのミニイベントでした。

当時は「フェムテック」という言葉は全く知られていなくて、集客のための予算もなかったのにも関わらず、チケットは完売。想像以上の反響がありました。

編集部

なぜそれほどの反響があったのでしょう?

中村さん

女性が新しい選択肢を求めているからだと思います。小さな会場で、ぎゅうぎゅう状態になってまで学ぼうとする来場者の姿を見て、そう感じました。

当時は、今以上に女性の生理・性をとりまく課題はタブー視されていました。だから女性たちには「生理はつらくて当たり前」という思い込みがあり、それを疑っていいということすら知らなかったんです。

編集部

最初のミニイベントから3年がたちますが、今回のイベント『Femtech Fes!』の来場者の反応に変化はありますか?

中村さん

各ブランドがどんどん改良を重ねていることもあり、「吸水ショーツがかわいくて、次の生理が楽しみになりそう!」という反応が増えたように感じています。

「つらくて当たり前」だった生理がフェムテックの力によって変わっていくのだと改めて実感しましたね。

編集部

フェムテック産業は、まだまだ成長していきそうですね。

中村さん

そうですね。ただ、「フェムテック」は過渡期にあるようにも感じています。

編集部

どういうことでしょう?

中村さん

言葉の認知が上がったことによって、「フェムテックがはやっているからオススメ」と取られかねない表現や企画が増えたような気がしていて。

でも本来、フェムテックは「自分の課題を解決してくれるから使う」ものです。

だから「フェムテックだから」ではなく、「毎日を快適に過ごすため」に、例えば吸水ショーツを使ってみる。そうやっていろいろな商品を試しながら、自分にとってベストな選択肢を見つけてもらえたらうれしいですね。

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世界初のハンズフリーマッサージ搾乳ブラ『Lilu』。着用すると自動で搾乳してくれるため、女性が仕事と育児を両立するのを助けてくれると話題のフェムテック商品だ。

吸水ショーツは、働く女性の心強い味方

バリエーション豊富に進化を遂げる吸水ショーツ。色やデザインだけでなく、素材や吸水量、機能面でも個人の好みや目的に合わせて選べるようになった。

だからこそ、自分のライフスタイルに合う吸水ショーツは、働く女性にとっての心強い味方になる。

例えば営業職やアパレル販売職など、仕事中にトイレに行くタイミングが限られる女性であれば、吸水量が多いものを選ぶことで、不安を減らすことができる。また、通勤時の荷物が少なくなるのもうれしい。

女性が長く働き続けるためには、毎月の生理や自分の体との上手な付き合い方を知ることも大切。

「生理はつらいもの」「選択肢は限られている」といった思い込みを手放し、吸水ショーツや月経カップなど、新しい選択肢を試しながら「自分にとって最適な生理中の過ごし方」を探してみよう。それはきっと、快適に楽しく仕事をすることにもつながるはずだ。

>>『Femtech Fes! in Welpa 吸水ショーツラボ』2022年9月に大阪・心斎橋PARCOで開催!

取材・文・撮影/柴田捺美(編集部)