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APR/2015

「疲れには甘いもの」が五月病を呼び寄せる!? “何となくしんどい”の克服法

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「疲れには甘いもの」が五月病を呼び寄せる!? “何となくしんどい”の克服法

何だか疲れが取れない。気分が重い。この季節、そんな症状が出たら「まさか私も五月病?」と思いがち。しかし、実は精神的な問題と言われているこうした症状も、切り口を改めてみると思わぬ原因が浮かび上がってくるのだと言う。栄養療法の第一人者である新宿溝口クリニックの溝口徹先生に知られざる五月病の正体を聞いた。

疲労の原因は、ビタミンB不足?
頑張り過ぎが招く“新生活疲労”に要注意!

「体がだるい。朝起きるのが辛い。仕事に行きたくない。この季節は特にこうした症状が出やすいもの。一般的にはこうした症状を周囲に相談すると、『五月病なんじゃないの?』と言われるものですが、実は栄養トラブルから来ているんです」

入社や異動など、生活環境の変化が著しいこの季節。どうしても夜は歓迎会などお酒の席に参加することが多くなる。そうすると、アルコールの量が増え、食事のバランスも崩れがち。また、新生活の忙しさから昼食をパンやおにぎりといった炭水化物だけで済ませてしまう場面も増える。この炭水化物に多く含まれる糖質が、疲れの一因になるのだとか。

「過剰なアルコールや糖質の摂取は、ビタミンBを大量に消費させます。また環境の変化にストレスは付き物。こうしたストレスもビタミンBの消費につながります。ビタミンBには神経の働きを正常に保つ働きがありますので、不足すると眠りが浅くなり、強い倦怠感や抑うつ感を感じるように。つまり、新生活における疲労はビタミンBの欠乏から引き起こされるものなんですよ」

この時期特有の倦怠感は、実は栄養不足による“新生活疲労”なのだと言う。しかも、こうした症状に陥りがちな人には、「共通点がある」と溝口先生は警鐘を鳴らす。

「気を付けてほしいのが、一つのことに集中しやすい人ですね。ある特定のことに長時間没頭していると、ビタミンBが過剰に消費されてしまいます。だから、デザイナーやライターなどクリエイティブ関連の仕事をしている方や、エンジニアなど長時間デスクに座って作業をする職業の方は要注意。また、特に女性の場合、生理のため鉄分が不足しがちです。鉄不足は倦怠感や睡眠不足の原因の一つ。女性の方には特に気を付けてほしいですね」

そこで、ビタミンBや鉄分の欠乏による体の不調や気分の落ち込みを防ぐために、今日から実践できる対策法を溝口先生に聞いた。

【1】キッチンタイマーを使う

「長時間の集中は禁物。40分作業をしたら20分休憩するのが、一つの目安です。せめて1時間に一度は作業から離れるように心掛けてください。つい気持ちが乗ってくると、何時間でも作業に没頭してしまいたくなりますが、そこできちんとストップを掛けられるよう、キッチンタイマーを使って意識的にリフレッシュするようにしましょう」

【2】休憩中は体に刺激を

「熱いコーヒーを飲んだり、冷たい空気を吸いに行ったり、ストレッチをしたり。必ず体勢を変えて、作業中には感じない新しい感覚を体に与えてあげるようにしてください。トイレに立つときに爪を揉むだけでもグッと体が楽になりますよ」

【3】ランチは豚肉でタンパク質を補給

「栄養バランスの良い食事というと一汁三菜の定食をイメージする人が多いですが、炭水化物を取ると血糖値が上がり、どうしても眠くなってしまう。ビタミンBを補給するには、豚肉が一番。お昼は炭水化物を取らずに、焼肉や豚しゃぶの食べ放題でお肉をがっつり食べるのがオススメです。腹持ちもいいし眠くならないので、午後のパフォーマンスが格段に良くなります」

【4】間食はチョコレートではなくアーモンドを

「よく疲れに糖分が効くといってチョコレートを食べる人がいますが、これは大間違い。そもそも糖分の摂取はビタミンBの消費につながりますし、チョコレートに含まれるGABAは体外から摂取しても効果がないんです。それよりもビタミンBが多く含まれるアーモンドやココナッツオイル、亜麻の実をデスクに常備しておくといいですよ」

【5】お酒の席は焼酎、ウイスキー、赤ワインで乗り切る

「この季節、お酒の誘いは断りにくいもの。飲酒自体は構いませんが、ビールや日本酒は糖質が多いためNG。オススメは焼酎、ウイスキー、赤ワイン。つまみも肉や魚、枝豆などビタミンBの多いものを選んでください」

【6】サプリメントも上手に活用

「足りないビタミンBや鉄分はサプリで補いましょう。睡眠の浅い人は寝る前に、何か集中して作業をしたい人は作業の直前に、それぞれビタミンBを補給。鉄分は吸収しづらい栄養素なので、食事と一緒に取るのが効果的です」

【7】重度の場合は点滴で緊急対策

「症状が重い場合は、ビタミンBを点滴で直接入れるのが最も効果的。早ければ15分くらいで簡単にできるので、お昼休みやちょっとした合間に信頼できるクリニックに相談に行ってみるといいですね。『点滴療法研究会』などの専門機関のWEBサイトで調べることもできます。点滴は即効性が高いので、すぐに体が軽くなるのを実感できると思いますよ」

こうしてみると、実にさまざまな対策があることがよく分かる。

「五月病と聞くと、どう手を打っていいか分からず途方に暮れてしまいそうになりますが、栄養の問題だと捉えるとそれぞれの症状も理にかなった説明ができますし、自分で対策も打てる。それだけで心の余裕が違いますよね」

確かに原因が分からないとますます落ち込んでしまいそうだが、食事に気を付けるだけで体質が改善されると思えば気持ちも楽になる。まずは今日のランチは焼肉で、たっぷりエネルギーをチャージしてみては?

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新宿溝口クリニック 院長
溝口 徹さん

1990年福島県立医科大学卒業。横浜市立大学医学部付属病院、国立循環器病センター勤務を経て、神奈川県藤沢市に溝口クリニック(現 辻堂クリニック)を開設。2000年から一般診療に分子栄養学的アプローチを応用し始め、治療が困難な疾患に対する栄養療法を実践し多くの改善症例を持つ。 03年、日本初の栄養療法専門クリニック『新宿溝口クリニック』を開設。毎日の診療とともに、患者や医師向けの講演活動を行っている。『図解でわかる最新栄養医学「うつ」は食べ物が原因だった!』など著書多数
新宿溝口クリニック http://www.shinjuku-clinic.jp/

取材・文/横川良明

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