26 DEC/2014

地方コンプレックスを逆手に取れ! 同窓会でモテる女・モテない女の分かれ道

地方コンプレックスを逆手に取れ! 同窓会でモテる女・モテない女の分かれ道

年末年始のこの時期は、多くの人が地元に帰省するタイミング。同窓会が開催されたり、学生時代の地元友達と飲みに行く機会も増え、普段忙しく働いている女性にとっては、 なじみのある地元で新たな出会いを見つける良いチャンスだろう。最近では地元開催の婚活パーティーや街コンで結婚相手を探す“ふるさと婚”なる言葉も出てきているなど、地元で結婚相手を見つけたいと考える人も増えているよう。そこで今回は、帰省時の地元友達との同窓会や飲み会で「モテる女・モテない女」の特徴について、心理学者の伊東明先生に教えてもらった。

都会で働いていると敬遠されがち!?
ドラマの影響を大きく受けている地方男性

地元には、都会に出ることなく、ずっと地元で働き続けている男性も多くいるはず。地方で暮らす男性は都会で暮らす女性に対してどのようなイメージを持っているのだろうか? 全国各地で講演活動を行い、さまざまな地域の男性を見てきた伊東先生によれば、「ドラマの影響を大きく受けている」という。

「都会の女性と会う機会が少ないため、ドラマに出てくる女性をスタンダードなものとしてイメージしてしまっている人が多いです。高層ビルのオフィスで働き、イタリアンで1200円のランチを食べ、毎晩のように合コンしたり、スペインバルに通っている……そのため、『オシャレライフを満喫している都会の人は、きっと地方を下に見ている』と思い込んでいることが多い。そのため、都会で働いているというだけで『どうせオレのことなんて相手にしないだろう』と敬遠されてしまう傾向にあるのです」

そんな彼らにモテる女性とは、どのような人なのだろうか。 

「ズバリ、“地方の心を忘れていない女性”ですね。そのためには『何かよく分からないけど、帰ってくるとホッとするな』とつぶやいてみるなど、本質的な部分は地元で育ったころのままであり、“ここの人間”だと思わせることが重要。常に下から目線で、謙虚さを忘れず、地元をけなしていると取られそうな言い方をしないように注意しましょう。地方コンプレックスを逆手に取り、徹底的に都会を落として地元を持ち上げることがポイントです」

具体的に同窓会でありそうな会話例から、モテる・モテないの境目を見てみよう。

「久々の地元はどう?」と聞かれたら……

モテない→「何もないところがいいよね」
モテる→「緑が多くていいよね」

とにかく褒めることが重要。だが、その際にマイナスの印象を与えるキーワードは避けることが好印象を与えるコツになる。

「できるだけ、『~ない』といった否定形の言葉は使わないようにしましょう。『連合の法則』といって、否定的な言葉はネガティブな感情を呼び覚まし、その印象が自分自身の印象に結びついてしまうもの。逆に、『緑が多い』『~いい』といったポジティブな言葉で褒めることで、自分自身の印象も良くなりますよ」

「仕事はどう?」と聞かれたら……

モテない→「大きなプロジェクトのリーダーを任されてるんだ」
モテる→「満員電車はつらいけど、頑張らないとね」

仕事の話をする場合、まずは都会ならではの苦労話に触れることを心掛けよう。

「人間には、弱い者を守ろうとする保護本能があり、特にコンサバ女性を好む地方の男性は健気な女性に弱いもの。『都会=オレよりも強い女』というイメージを払拭するためには、『都会というジャングルで傷つきながらも頑張る私』を暗に匂わせましょう。通勤時の満員電車は地方の男性も大変そうな印象を持っていますし、分かりやすいのでオススメ。『オレが優しくしてやろう。帰っておいでよ』という気持ちを呼び起こしましょう」

「家賃高いんでしょ?」と聞かれたら……


モテない→「家賃はだいたい8万円くらいかな」
モテる→「信じられる? 6畳一間で家賃が8万円もするんだよ」

家賃などのお金に関わる話をする際は、とにかく都会の物価の高さに苦労していることをアピールするのがポイントだ。

「例えば家賃の話をするとき、都心の高い家賃を払っている女性に対して、劣等感を持ってしまう男性も多いもの。自分も高いと思っていること、決してお金に余裕があるわけではないことをきちんと伝えましょう。また、この話をした後に、『その点、こっちは住みやすくていい』などと地元を褒めれば、対比させることでより好印象を与える『コントラストの効果』を狙うことができます」

「合コンにはよく行くの?」と聞かれたら……

モテない→「よく行くけどさ、いい男がいないんだよねー」
モテる→「たまーにだよ。 出会いもないし……。昔は本当に楽しかったな」

合コンや出会いについての話題を振られた場合、とにかく遊んでいない女であることを伝えることが肝になる。

「都会の女性は『出会いも多く、遊んでいそう』と思われがち。ここはマイナスの印象を持たれている状態でプラスの印象を与えることで、より好印象を抱かせる『ゲイン・ロス効果』を利用してみてください。都会で出会いが多いのかと思いきや、実はそうではなく、相手の男性との“あのころの大切な思い出”を胸に秘めていることをほのめかす。『都会に染まりきれない私』を演出しましょう」

これらの会話を実践する際のポイントは「ウソをつくのではなく、都会に住んでいることのマイナス面を前面に出すイメージを持つこと」と伊東さん。

「都心での普段の生活が地元では当たり前ではないという意識を持ちましょう。せっかくの久々の再会なのに、違う世界の住民だと思われて『都会ぶって調子に乗ってる』と反感を買ってしまのは残念ですよね。意中の相手はもちろん、女友達も含め、良い人間関係を育むことが大切です」

好印象を持たれて損をすることはない。言い方一つで相手に与える印象は大きく変わると心得、同窓会に臨むべし!

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【お話を伺った方】 株式会社東京心理コンサルティング代表 心理学者
伊東明さん

早稲田大学政治経済学部卒業後、NTT勤務を経て、慶應義塾大学大学院修士課程・博士課程を修了。同大学院にて博士号(社会心理学)を取得。長野大学、目白大学などで講師を務めた後、株式会社東京心理コンサルティングを設立。「理論と実践」のビジネス心理学、ならびに男性・女性心理学を専門として、企業研修、コンサルティング、テレビ、ラジオ、新聞・雑誌連載などで幅広く活躍中。『心理戦で絶対に負けない本』『聞く技術が人を動かす』他、全80冊以上の著作があり、著作累計は180万部を超える

取材・文/上野真理子