選挙、参加してる? 働く女性が1票に込める“立派過ぎる”思い
2016年の夏から、選挙権が18歳に引き下げられることが決定しました。投票率の低さが問題になることも多いですが、働く女性たちはどのくらい選挙に関心を持っているのでしょう?
そこで「選挙に参加する頻度はどれくらいですか?」と聞いてみたところ、一番多かったのは「必ず参加している」という頼もしい答え。「ほとんど参加している」人と合わせると、働く女性の半数以上が積極的に選挙に参加していることが分かりました。
一方、「ほとんど参加したことがない」「一度も参加したことがない」という、積極的には選挙に行かない人が全体の3割弱を占めています。その理由はどこにあるのでしょう?
すると、最も多かったのは「誰に投票していいか分からないから」という回答。新聞や選挙公報、各候補者のホームページにニュース番組など、情報源はたくさんありますが、全ての候補者の公約に目を通して比較をし……というのは、かなりの労力が掛かるもの。普段から政治に関するニュースをチェックしておきたいところですね。
ただ、「投票したい人や党がないから」という回答が次に続くことを考えると、普段から政治へのアンテナを張っているものの、結局投票したいと思える人や党がないから選挙に参加しないという人もいそうです。
では、選挙に積極的に参加する女性たちは、どのような理由で参加しているのでしょうか? 「国民の権利だから」(26歳/一般事務)という声が最も多く集まりましたが、その一方で必ずしも投票したい人や党がいるわけではないことも見えてきました。
「たとえ白紙で出そうが、それでも参加をしないといけない義務があると思います。一票で何も変わらなくても、意見をもつことが大切だと思う」(33歳/医療事務)
「どこに入れても変わらないなど、不満に思うことは多々あるけれど、何もしなければ結局何も変わらないと思うので」(29歳/一般事務)
「日本が少しでも良くなるよう、所属する年齢層の投票率を少しでも上げたくて参加しています」(33歳/接客販売)
「選挙権を女性が得るまでに先輩方が苦労したというのを勉強してから、余計にきちんと参加しようと思った」(37歳/接客サービス関連職)
「選挙に行かない人は、今の社会を批判する権利もないと思うから」(37歳/一般事務)
【日本の未来が良いものになりますように……】
「日本の今後を決めることなので。未来の子どもたちのためにも、住み良い国になってほしいです」(29歳/営業事務)
「今の選挙が自分の老後や子供の将来に関わってくるので、無関心ではいられない」(26歳/接客・販売)
「自分の子供や、その後続く世代のことが心配なので、環境問題、外交政策など、信頼できる政党に投票したい」(39歳/営業事務)
「任せっきりにして生活しづらい国になったら嫌だから」(28歳/調理)
【今のこの社会に生きる自分のために!】
「自分が所属する自治体に興味を持って権利を行使しないと、ただ税金払うだけの都合のいいお客さんになるから」(35歳/営業事務)
「労働者の保護や、将来の年金の不安に対しアプローチしてくれる政党に政権を担ってほしいため」(31歳/経営企画)
働く女性たちは、予想以上の立派な思いを持って、投票に臨んでいるようです。今の世の中を支えるイチ社会人として、投票する・しないに関わらず、政治や選挙に対する自分の見解や意見は持っておきたいところ。来年から新たに選挙権を持つ18歳の若者に、オトナの背中を見せてやりましょう!
【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2015年7月16日~21日
●有効回答者数:270名
取材・文/萩原はるな
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