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APR/2015

“アラサー3大疾病”を発表! 20代後半からリスクが高まる病気とは

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“アラサー3大疾病”を発表! 20代後半からリスクが高まる病気とは

職場でのポジションも上がり、仕事が面白くなってくるのが20代後半。プライベートも何かと忙しく無理をしがちな時期だけど、公私共に楽しむことができるのは健康な体があってこそ。そこで知っておきたいのが、アラサー世代の心や体のこと。せっかくの充実した時期を病気で台無しにしてしまわないように、産業医の石井りな先生にアラサー世代が特に気を付けるべき病気と、健康な体で30代を迎えて過ごすためのコツを教えていただいた。

30代前後は女性の体の“黄金期”
病気知らずなのが普通!

アラサー世代になると、「疲れやすくなった」「痩せにくくなった」など、体質の変化を訴える人が増えてくる。加齢とともに女性の体は変化していくものだが、アラサー世代の体は20代前半のころの体と比べて何が違うのだろうか。石井先生は、次のように話す。

「30代前後で体調の変化を訴える人は多いものの、実は、体そのものに関していえば20代前半から30代前半まで女性の体に大きな違いはありません。変わるのは体そのものではなく、働く女性たちを取り巻く環境の方。職場での立場が変わって責任が増してくると、部下や後輩への指導、マネジメントの仕事も増え、自分のことだけでなく、周囲への配慮も必要になってきます。あるいは、周囲の友人が結婚して子供を持ったり、転職で職場を変えていたり。同世代の人たちとの生き方の違いも出てきて、周囲と自分の状況を比較して悩む時期でもあります。そうなると、必然的にストレスがたまってしまうのです」

このストレスこそ、アラサー世代の働く女性たちの健康を脅かす最たるもの。

「30歳前後は本来女性ホルモンが一番多く分泌される時期で、女性の体の“黄金期”とも呼ばれています。体調が安定し、妊娠もしやすいはずですし、健康であって当然なのです。ところが、そこに過度のストレスが重なると体調に異変が出てきてしまいます」

甘く見てはいけない!
働く女性が注意すべき“アラサー3大疾病”とは

では、ストレス多きアラサー世代の働く女性たちが特に気を付けるべき病気とは一体何なのだろうか。石井先生は、次の3つを「30代前後の働く女性からの相談が多い病気です」と紹介する。

【1】月経関連の病気
月経不順、月経困難症、PMS(月経前症候群)など、月経関連の病気。月経周期が短すぎたり、長過ぎたりする、生理痛がひどく日常生活に支障がある、生理前にひどくイライラしたり、気分が落ち込むなどの症状が毎月続くなどの症状が出る。子宮筋腫や子宮内膜症などの病気によって引き起こされている場合もあるので要注意。

「過度なストレスは月経不順を招く要因になりますので、ストレスの多い環境で働いている人は特に気を付けてほしいと思います。仕事が忙しくて、自分の月経周期さえ把握していない人もいますが、月経の不調は体のSOSサイン。子宮筋腫や子宮内膜症に起因する症状の場合もありますから、月経に異常が続く場合は軽く考えず、しっかり原因を調べることが大事です。定期的な排卵が起きていない可能性もあるので、いざ子どもが欲しいときに不妊になってしまう可能性も秘めています」

【2】バセドウ病
甲状腺ホルモン(体の新陳代謝に関係するホルモン)の異常による病気。甲状腺ホルモンが体内で過剰に作られることで、体調に異変をきたす。特徴としては、よく出歩くようになったり、忙しい仕事が平気になったりする“過活動”な状態が続いたり、発汗や動悸、手の震え、眼球の突出などの症状が見られる。

「アラサー世代の女性たちがかかりやすいこの病気。ストレスがこの病気を招く一つの要因になっているという説もありますが、根本的な原因はまだはっきりしていないのが現状です。遺伝による影響も考えられますし、特定の生活パターンの人がなりやすいとも言い切れません。発症した場合は適切な治療を行えば、服薬をしながら仕事を続けることができます。しかし、中長期的に治療していくことが必要です」

【3】うつ病・不安障害
精神的ストレスや身体的ストレスが重なることで、脳の機能障害が起きるのがうつ病。脳が正常に働かず、ものの見方が否定的になってしまい、眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないなどの症状が出る。不安障害は、行き過ぎた不安を感じてしまう病気で、発汗、動悸、頭痛、めまい、不眠などの症状が特徴。

「どちらかというと、まじめでこだわりを持ち、抱え込んでしまうタイプの人はうつ病や不安障害になるケースが多いようです。また、自分がストレスを抱えていること自体に気付かずに無理を続けてしまうタイプの人もこれらの病気を悪化させがち。早めに治療を始めるほど回復も早いと言われていますが、放置すればするほど治療にも時間が掛かってしまいます。薬物治療と平行してカウンセリングなど、長期的に通院する必要も出てきますので、うつや不安障害の症状を甘く見てはいけません」

アラサー3大疾病を未然に防ぐためにすべきこと

そうは言っても仕事をしている以上、日々の生活の中からストレスを完全に排除するのは難しいもの。“アラサー3大疾病”として挙がってきた病気にならないようにするためには、どうすればいいのだろうか? 石井先生は次のようなアドバイスを送る。

「ストレスを無くそうとするのは難しいので、ストレスと上手く付き合う方法を考えた方が良いです。心の中に抱えている不満や不安を人に話すだけでもだいぶ楽になることがありますから、まずは身近なところで愚痴を言い合える仲間をつくっておくことが大切ですね。そして、基本的な生活習慣を整えてストレスに負けない強い体をつくっておくことです」

また、どんなに健康に気を付けている人であっても病気になってしまう可能性はあるもの。「心や体のちょっとした異変に気付いたら、すぐに専門医に相談してほしい」と石井先生。

「病院に行くために仕事を休むのは申し訳ないと考える女性も多いのですが、無理に仕事をして長期の入院や通院が必要になってしまう方が会社に迷惑が掛かります。ときには周りに頼ってもいいのです。自分が思っているより、周囲の人は助けてくれるものですよ。病気は誰でもなる可能性があるものですから、困ったときはお互いさまです」

加齢とともに身の回りの環境が変わり、ストレスの影響を受けやすくなるアラサー世代。「これまでは大丈夫だったし」と過信することなく、小まめに自分をケアしていくことが大切だ。もしも体に異変が表れたら、躊躇せず立ち止まる。正しい知識を持って早めに対処する。それこそが、長く働き続けるために必要なことなのかもしれない。

 “アラサー3大疾病”を発表! 20代後半からリスクが高まる病気とは

【お話を伺った方】 フェミナス産業医・労働衛生コンサルタント事務所代表
精神科医・産業医・コンサルタント
石井りなさん

千葉大学医学部卒。病院、メンタルクリニックでの診療や企業での産業医経験のほか、リワーク機関での復職支援も経験。2012年東京都千代田区に女性産業医を中心としたフェミナス産業医事務所を開設し、メンタル対策に対する科学的な視点を通して、企業にとって効果的な助言、提案をしている。
■フェミナス産業医事務所:http://www.feminus-sangyoi.com/

取材・文/金子 恵妙

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