23 MAR/2016

新入社員に「優しい先輩」と思われたい! 与えたい印象別トレンドオフィスファッション 【Part1】

多くの職場では、4月になると新入社員を迎えます。働く女性たちの中には、新入社員の教育担当になったり、後輩指導に当たる人も少なくないのではないでしょうか。せっかく後輩ができるのですから、先輩としてはいい印象を与えたいところ。

そこで働く女性にアンケートを実施すると、新入社員には「優しくて話しかけやすい先輩」だと思われたい人と、「かっこよくて憧れる先輩」だと思われたい人が2トップ!

こうした印象を与えるのに重要なのは、「普段の言動や新入社員への接し方はもちろん、ルックス的な要素も大きい」。そう話すのは、服装心理学に基づくパーソナルスタイリングを行っている久野梨沙さん。

「優しくて話しかけやすい先輩」、「かっこよくて憧れる先輩」と後輩に印象付けるには、どのようなオフィスファッション、メイクを意識するとよいのでしょうか。2016年春のトレンドを踏まえ、久野さんにオススメコーディネートを教えてもらいました。

まずは、「優しくて話しかけやすい先輩」からご紹介します。

「優しくて話しかけやすい先輩」と思われたい!
→全体的に淡い色味&丸みのあるラインを意識しよう

優しい先輩

【アイテム1】淡い色のスーツ

「ベージュや浅いグレーなどの淡い色のスーツをチョイスすると◎! 明るい色のスーツは、“先輩らしさ”を引き立てます。また、全体的に服のラインが曲線的で角ばっていないものの方が、近づきやすい印象を与えられます。素材は、綿やジャージ素材などの少しカジュアルなものが今年のトレンド。やわらかい素材感も、女性らしく優しい雰囲気を演出します」(久野さん)

【アイテム2】丸首のインナー

「インナーも、パステルカラーなど薄い色がオススメ。素材はシフォンなどのやわらかいものをチョイスしてみてください。こちらも角ばったデザインより、女性らしい曲線がある丸首のものが“優しい”印象を与えます。ドット柄や花柄などの柄物を取り入れると今年らしくなりますよ」(久野さん)

【アイテム3】光沢のない素材の靴&バッグ

小物類も丸みのあるデザインで統一したいところ。バッグなら、くたっとした革素材のものがオススメ。先輩らしい余裕が出ますね。靴も、スウェードなどの光沢感のないものを。こういった素材は冷たい印象を抑えられるため、『受け入れてくれそう』という印象を相手に与えられます」(久野さん)

【ヘアメイク】目の位置を下げて童顔に見せる

「『話かけやすそう』という印象を与えるのは、“童顔”フェイス。目の位置を顔の下の方に見せると、一気に童顔が出来上がります。たとえば、目尻の下に向って長めのアイラインを引き、マスカラも目尻を重点的に。“垂れ目”を作ってみましょう。あとは、頭頂部が高い位置にあると目の位置が下に見えるので、トップにボリュームを持たせたハーフアップスタイルがオススメ。髪が短い人も、前髪を高い位置から厚めに作ると目の位置が下がって見えますよ」(久野さん)

 

また、働く女性たちに、新人時代に出会った「優しい女性の先輩」について聞いてみると、下記のようなコメントが集まりました。

・「いつも帰りが遅くなるのを気にしてくれて『早く帰りなね!』と声をかけてくれた先輩」(営業/26歳)
・「仕事で失敗したときなどに、『一緒に考えてみよう』と相談にのってくれた」(一般事務/29歳)
・「入社したばかりのころ、いつもお昼に誘ってくれて緊張が和んだ」(社内SE/25歳)

自分を気遣ってくれている”と新人に感じさせるようなコメントが優しい先輩という印象につながっている様子。ファッションと合わせて、後輩への接し方でも意識を払ってみるとよさそうですね。

Part2では、「かっこよくて憧れる先輩」と印象付けるファッション&一言コメントをご紹介します。
お楽しみに!

久野さん

株式会社フォースタイル代表取締役
一般社団法人日本服装心理学協会代表理事
久野梨沙さん

服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経て個人向けスタイリストに。ビジネスで出したい印象を実現するコーディネート提案に定評がある。著書に「ビジネス服薬術〜第一印象と心に効くファッション処方箋」(同友館刊)など。現在はアパレル業界未経験者に特化したパーソナルスタイリスト育成スクールを運営、後進の育成にも力を注いでいる
【for*styleパーソナルスタイリストスクール】
http://www.forstyle.biz/personalstylist-school/

取材・文/栗原千明(編集部) イラスト/村野千草(有限会社中野商店)