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OCT/2015

働き盛りの女性たちこそ要注意! 乳がんによる手術・入院などで掛かる費用とは

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高山一恵さん
マネーのプロが平均額で教えます!
女の一生とマストマネー

未婚の働く女性の中には、「毎月あるだけお金を使ってしまって、貯金は全然ない!」という人も少なくありません。でも、将来の結婚や出産、その後のライフイベントについて考えると、まとまったお金が必要になる時がやってくるのは明白。その時々で、どのくらいのお金が必要になるのか知っておくことで、きちんと準備もできそうです。そこで、この連載ではファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが、“平均額”を用いて女性の人生に必要なお金のことをお教えします!

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

最近、北斗晶さんの乳がんの報道が話題になっていますが、働く女性の皆さんに知っておいてほしいのが、女性特有の病気にかかる人が年々増加しているということ。実は子宮頸がん、子宮筋腫、乳がんなどの女性特有の病気の患者数は全国で約113万人にものぼります。そこで今回は、婦人科系の疾病になってしまった際に掛かる費用について解説していきたいと思います。

婦人科系の疾病患者数は、虫歯の患者数とほぼ同じ!

高山一恵
113万人という婦人科系の疾病患者の数は、虫歯の患者数と同程度(厚生労働省「人口動態統計」より)だということをご存知でしょうか。虫歯は、誰でもかかるものというイメージがあると思いますが、その患者数と同程度となると、女性特有の病気も女性なら誰しも無関係ではいられません。

特に、子宮筋腫については自覚症状がなかったとしても、30代女性の5人に1人が持っているのだとか。また、乳がんは女性のがんの死因第1位。私の周りでも乳がんになっている人が多く、決して他人事ではないな……と思います。

一般的にがんになる原因は、高齢による臓器の老化によって起こるものがほとんどで患者の多くは高齢者なのですが、女性特有のこうした疾病は、まさに働き盛りで仕事もプライベートも謳歌したい20代~40代の女性を中心に発症するところが特徴です。

いくら若くても、気が付いたときには患者になっていて、仕事もしばらくお休みしなければならず、あれよあれよという間にお金が飛んでいってしまった……という事態も起こりかねません。日ごろから定期的に検診にいく、規則正しい食生活を心掛けるなど、まずは健康な体づくりをして病気にならないよう備えておくことが大切ですね。

もしも乳がんで入院したら、いくら掛かるの?

とはいえ、どんなに健康でいる努力をしていても、病気になるときはなってしまうものなんですよね……。遺伝などの影響もありますし、婦人科系の疾病は予防が難しいという特徴もあるのです。

では、ここ数年患者数が急増している乳がんになってしまった場合、手術や入院、その後の治療にいくらくらい掛かるのでしょうか。

乳がんの費用

例えば、会社の健康診断で右胸に4センチ程度の乳がんが見つかり、全摘手術。その後25日間入院した場合の医療費ですが、手術、検査、投薬、入院ほかで医療費の合計は約160万円程度掛かるようです。しかし、健康保険が適用になる治療が含まれるので、自己負担は治療費の3割。実際に窓口で支払うお金は約48万円となります。さらに、「高額療養費制度」(※)を利用すれば、実質の負担は、9万円ほどで済みます。

全額自己負担しなければいけないのは、入院中の食事代や差額ベッド代(健康保険適用の範囲外で患者に請求される病室の費用)など。こちらは、約24万円ほど掛かるようです。

「高額療養費制度」を使って30万円程度なら貯蓄からなんとかなるかもしれないと思う人も多いかもしれません。しかしこの金額には、退院後の抗がん剤治療のための通院費等は含んでいません。術後のケアグッズの費用や、抗がん剤等の副作用をケアするための費用も掛かってきます。

また、乳房の全摘手術を受けた場合、その後「人工乳房再建」を行う人もいます。これには保険適用時で30万円前後の費用が必要になります。

※高額療養費制度
1カ月の医療費には、自己負担限度額の割合が決められていて、超過分を申請すると還付が受けられる制度。これによって、毎月の医療費は通常9万円程度に抑えることができる

自分の会社の傷病手当金制度をチェックしておこう

病気になると医療費ばかりに目が行きがちですが、体調が悪くなると会社を休まざるを得なくなります。もし入院が長期化した場合には、医療費だけでなく、収入の減少に目を向ける必要もあります。

こうした不測の事態に備えて事前に確認しておきたいのは、会社の「傷病手当金制度」や、病気による休暇時の扱いについてです。他にも、「医療保険を検討する」、「生活費の6カ月分~1年分は貯蓄しておく」など、さまざまな備えができます。

術後は体への負担が一番大きく、金銭的な問題が上乗せされれば、さらに心への負担も大きくなってしまいます。

女性特有の病気への対策は働きざかりの女性たち全員の問題。急な手術や入院時にも余裕を持って対応できるよう、日ごろからしっかりと健康とお金のことを考えておきましょう。

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FP Cafe

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連載『女の一生とマストマネー』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/mustmoneyをクリック

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