12 JUL/2016

夏の朝にスッキリ起きられない! 寝起きが悪い人に共通するNG夕食パターン3つ【管理栄養士監修】

気象庁3カ月予報では今年の夏は猛暑が予測されていますね。暑くて寝苦しい夜は眠りが浅くなり、朝スッキリ起きられないなんてことも。

また、暑さ以外にも深い眠りが得られず、朝スッキリ起きられない原因もあります。実は、夕食の取り方もその一つです。そこで今回は、朝スッキリ起きられない人に共通して見られる「NG夕食習慣」についてご紹介します。

道江 美貴子

【企画・執筆】株式会社 asken 取締役 管理栄養士 道江 美貴子

女子栄養大学栄養学部卒業後、グリーンハウス(100%出資親会社)に入社。これまで100社以上の企業で健康アドバイザーを務める。2007年、「あすけん」の立ち上げに参画し、企画・コンテンツ制作・開発管理などに携わる。現在、あすけん事業統括責任者。 著書「なぜあの人は、夜中にラーメン食べても太らないのか?」(クロスメディア・パブリッシング)など

“起きられない”人に共通するNG夕食パターン3つ

快眠

【NG習慣 その1】
夕食時に天ぷらなどの脂っこいものをよく食べる

天ぷらや唐揚げなど脂っこい食事は、消化に時間が掛かります。そのため、脂っこい食事を食べてすぐに寝てしまうと、胃や腸などの消化器官が活動している状態のため、睡眠が浅くなる原因に。天ぷらや唐揚げをどうしても食べたい時は「寝る3時間前まで」を心掛けてみてください。あるいは、ランチで取り入れるのもいいですね。

 

快眠

【NG習慣 その2】
「寝る前のアイス」が大好物!

人は体温が下がると眠気を感じますが、寝る前にアイスや冷たい飲み物を取ると体が冷え過ぎてしまい、快眠には逆効果。良い眠りを得られません。暑いからと言って、寝る前に冷たいものを取り過ぎないように注意しましょう。

 

快眠

【NG習慣 その3】
たくさんお酒を飲んで眠る

良く眠れない時にお酒を飲むという人も多いと思いますが、それは快眠を妨げるNG行為。大量にお酒を飲むとアルコールが睡眠中枢を麻痺させてしまい、意識を失っているような状態になるのです。また、アルコールを肝臓で分解し続けているので深い睡眠が得られにくくなります。朝スッキリ起きたいなら寝酒はほどほどに。

目覚めの良い夏の朝を迎えるために! 眠りの質を高めるコツ

普段の食事で睡眠を促すホルモン「メラトニン」の原料であるトリプトファン(アミノ酸の一種)を補うことで睡眠の質が高まると言われています。

〈トリプトファンを多く含む食品〉
大豆・バナナ・はちみつ・牛乳・マグロ・サンマ・ナッツ類

 

さらに、食事以外にも気持ち良く眠りにつくためのポイントがあります。

快眠

1.寝る部屋は暗くする
メラトニンは暗くなると分泌されます。夜は明るい光を浴びないようにしましょう。

2.寝る直前のスマホやパソコンは控える
スマホやパソコンなどの光は、脳を覚醒させてしまいます。部屋を暗くすると同様、体と脳が寝る準備をできるような環境を整えましょう。

3.ぬるめのお風呂でリラックス
ぬるめのお湯につかることで血行が良くなり、リラックス効果があるので、良い眠りへの準備ができます。また入浴で体温を一時的に上げておくと、体温が下がるときに深い眠りにつくことができます。逆に、寝る前の熱いお風呂や長風呂は、神経を興奮させてしまうので控えましょう。

スッキリ起きるためには、質の良い睡眠を得ることが大切です。当てはまる食習慣があれば、まずはそこから改善してみてはいかがでしょう。

あすけん