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JUN/2015

「ワーママへの先入観」で自分を追い詰めてない? 未婚女子が知っておくべき“将来不安”の解消法

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育児
ワーキングマザーのロールモデルがまだ少ない日本社会。「子育てや家事をしながら働き続ける」ということに不安を抱えている未婚女性も多いだろう。一方、「未婚女性が抱えている将来への不安と、実際にワーキングマザーが直面する問題には隔たりがあります」、そう指摘するのは、ワーキングマザーのキャリア支援のプロであり、自らも3人の子どもを育てながら働く毛利優子さんだ。

「仕事と子育ての両立」をテーマに活動を続ける毛利さんのもとには、不安を抱える未婚女性たちの声が多く寄せられるという。だが毛利さんの実感では、それらの不安は「分からないことへの漠然としたイメージ」であり、実際にワーキングマザーが直面する問題とは少しずれている印象があるという。では、実際にワーキングマザーが直面する問題と未婚女性が抱える不安はどう違うのだろうか。

未婚女子が抱える不安と
ワーキングマザーが実際に直面する課題のズレとは……?

「未婚の女性たちは、『今の会社にワーキングマザーがいないので、産休などの制度が整っていても、自分が出産後も働き続けられるのか分からない』『育児に時間を取られて今のように仕事ができなくなったら、周囲に迷惑がかかって職場に居づらくなるのでは』という、自分が独身時代同様に仕事を継続していけるかどうかを心配している人が多いです」

と毛利さん。また最近では、仕事にかける想いが強い女性や、収入の多いハイキャリアの女性ほど、妊娠を期に会社を辞めてしまう傾向もあるそうだ。

「『子どもができたらもう二度と自分が思い描いていたようなキャリアが築けなくなる』と思い込んでいたり、『自分の能力は変わらないのに、時短勤務で給料が下がったり、サポート業務しかできなくなるなら専業主婦の方が良い』と考えている人も少なくありません。職場によって事情は異なるとは思いますが、一度仕事を手放してしまうと再度独身時代と同じような条件で採用されるのは難しいのが今の日本の現状。いくらワーキングマザーとしての自分のキャリアが“理想的ではなさそう”に思えてしまうからと言って、安易に仕事を辞めてしまうのはリスキーです」

一方で、実際にワーキングマザーになった女性たちが直面するのは、「大事な会議やプロジェクトの締め切りの日に子どもが熱を出してしまった!」「小学生に上がって、帰宅時間が早くなりこれまでの勤務時間で働けない……」など、育児と仕事の両立でぶつかる具体的な課題だという。

「最も注意したいのは『仕事と子育ての両立=大変』という先入観ばかりが先走りして、専業主婦の大変さを見落としてしまうこと。年功序列で給料が自動的に上がるという時代は終わり、夫が正社員で働いていてもリストラにあう可能性もあります。また、核家族が増えているために、夫の帰りが遅い場合は母親が育児で孤立化してしまい、ワーキングマザーと比較して社会から置いてかれるような不安や焦りを感じてしまう女性も多いようです。仕事を辞めてから後悔しても、同じ仕事に戻ることは難しいものです。結婚・出産後、自分はどんなキャリア・ライフスタイルを送りたいかということを、今から意識しておくと良いですね」

未婚女子の“将来不安”を解消!
出産前に取るべき3つのアクション

未婚女性ならではの“将来不安”と、ワーキングマザーになったときに直面するであろう現実的な課題。「これらを同時に解消するために、出産前までにぜひやっておいてほしいことがある」と毛利さん。具体的に、3つのアクションを教えてくれた。

【1】 先輩ワーキングマザーやセミナーを活用して徹底的に情報収集
「まずは、“分からない”からこそ感じてしまう不安を減らしましょう。一番良い方法は先輩ワーキングマザーから話を聞くこと。もし、職場にワーキングマザーがいない場合は女性向けのキャリアセミナーなどに足を運んで人脈をつくるのも一つの手ですね。彼女たちが何に悩み、“どう解決しているか”を知ることができたら、きっと不安も減っていくと思います。また、ワーキングマザー向けのWebサイトを覗いてみるのも良いでしょう。育児と仕事の両立で直面する具体的な課題が明確になりますし、いざというとき役立つ知恵も身に付けられます」

【2】 自分の理想の働き方を上司や人事に伝えておく
「『出産しても今の仕事を続けていられるのだろうか』という不安を抱えている女性たちの中には、その想いを自分の内側に秘めて完結している人が多い印象です。でも、今の仕事が楽しくて出産後も続けていきたいと思うなら、何かの機会に上司や人事に自分の意思を伝えておくのが大切。それを怠ってしまうと、『育児中の人は楽な部署のほうがいいよね?』など、会社側の思い込みで好きな仕事を手放さなければいけないような状況になってしまうこともあり得ます。その時になって『こんなはずじゃなかった!』とならないように、自分が希望する働き方を上司や人事に定期的に伝えておくといいですよ」

【3】今の仕事でしっかりと成果を出す!
「情報収集や人脈づくり、社内の人とのコミュニケーションで、未婚女性の将来に対する不安はかなり軽減できると思います。でも、何より大切なのは、今の仕事を一所懸命やって成果を出しておくこと。いくら自分の希望を主張し、育児と仕事を両立する知恵と体力があっても、「会社にとって必要な人材」だと認められていなかったら、好きな仕事を手放さなくてはいけなくなるかもしれませんから。そして、ワーキングマザーになったときに周囲の人に全く頼らない働き方ができる人はほとんどいないはずです。ならば、周囲の人がサポートしてあげたくなるような働き方を日頃から実践しておくのが適策でしょう。結婚・出産後に今の会社で働き続けることが難しい場合も、仕事で成果を出しておけば、転職やフリーランスといった新たな可能性も広がります」

将来のワーキングマザー生活が不安になるのは、それだけ自分の仕事について本気で考えている証拠だろう。でも、まだ起こっていない将来のことに頭を抱えている時間はもったいない。毛利さんのアドバイスを参考に“将来不安”の解消と、いざワーキングマザーになったときに困らないための準備を今から始めてみてはいかがだろうか。

【お話を伺った方】
女性のキャリア・働き方の専門家
毛利優子さん
1984年生まれ、立教大学社会学部卒。大学在学時に長男を出産、キャリアのゼロ地点から初めての育児と併行して就職活動を開始する。その後、3人の子育てをしながら転職活動・起業を経験。現在は仕事も家庭も大切にしたいという女性が育児をしながら、自分らしいキャリアを築くためのサポートに従事。『働きたいママの就活マニュアル』(自由国民社)、『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』(日本実業出版社)も好評 HP:http://flexible-career.com/
【著書紹介】
『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』(著者:毛利優子/日本実業出版社/1300円+税)
3児の母でありながら、会社員として成果を上げ、仕事と育児の両立支援サイト『働くママプラス』を立ち上げた著者が、妊娠報告から自分が育休中の仕事のまわし方、キャリアアップの秘訣まで、社内規定や前例がない会社でも育児をしながら活躍するコツを紹介。子育てを楽しみながら職場で活躍するためのヒントがつまった一冊
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