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AUG/2014

新入社員が陥る最初の危機!? 「リアリティショック」を克服するのに効果的な3つの方法

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入社から数カ月が経ち、新入社員がそろそろ仕事に慣れてくるこの時期。中には入社前後の理想と現実のギャップに強いショックを受け、会社を辞めようか悩む人も少なくないだろう。また、そのようなショック状態を医学用語で「リアリティショック」と呼ぶそうだ。そこで今回は、精神科医であり、『マンガで分かる心療内科』の著者としても活躍するゆうきゆうさんに、リアリティショックの効果的な克服方法を伺った。

環境の変化がうつ病を招く!?
女性では婦人科系の症状が出ることも

リアリティショック
そもそも、リアリティショックとは具体的にはどんな状態を意味するのだろうか? 

「人生で初めて会社に入社するなど、環境に大きな変化が訪れるとき、誰でも少なからずその新しい環境に対する理想やイメージを抱きますよね。しかし、実際にそこに飛び込んでみると、理想通りであることは稀なもの。こうした理想とは異なる現実に直面し、自分が抱いていたイメージとのギャップに強いショックを受けることを『リアリティショック』と言います」
リアリティショックは環境の変化によってもたらされるため、年齢や性別を問わず、誰しも経験する可能性があるものだとゆうき先生は語る。

「新入社員の場合には、『入社後すぐ自分が役に立てる』という意識があっても、環境や業務に慣れるまでは上手くいかないことが多いもの。先輩や上司から教わったり、注意を受ける中で自信を失ってしまったり、『もっと違う仕事がしたかった』『自分が活躍できる場はここではないのでは』と落ち込んでしまうケースが少なくないようです」

では、こうしたリアリティショック状態をそのまま放置していると、仕事や健康面にはどのような影響が出るのだろうか。

「長期的にこの状態が続くと、仕事への意欲がなくなり、集中できずにミスが増えていきます。身体的な症状としては、胃痛や頭痛、食欲の減退、体重の増減、不眠やうつ傾向などが見られることが多いです。女性であれば、生理痛が重くなったり、生理不順になってしまったり、婦人科系の症状が出てしまうことも珍しくありません」

リアリティショックに負けない!
3つの克服法を伝授

もしも自分がリアリティショックを感じたら? それを克服するためには何ができるのだろうか。

【1】「できていること」に目を向けて自分を評価する
「新しい環境では、仕事に慣れていないのも、先輩社員の方が経験豊富なのも当たり前。新入社員の間は、指導を受けたり、叱られたりするのが当然だと考えたい。また、『できないこと』ではなく、『できていること』『進歩していること』に目を向けて、成長している自分を評価してください。自分に対するネガティブな評価が続くとうつ状態になってしまいますから、ゆっくりでも理想に近づいていく自分に気付いてあげましょう」

【2】「失敗を許容する」気持ちを持つ
「新入社員のうちは、まじめな人ほど『完璧』を求めがち。ですが、新しい環境でのチャレンジには、失敗が付き物です。それに気付かず完璧主義に固執してしまうのは、自分を追い詰める行為。『失敗を許容する』気持ちを持ち、『失敗したからこそ学べることがあり、成長できる』、と前向きに考えること。失敗しても落ち込みすぎず、改善点を見つけて淡々とそこに取り組めばよいと思います」

【3】自分と立場の近い友人に悩みを打ち明けて発散する
「リアリティショックで心身の不調を感じたら、一人で考え込まずに人に相談するようにしてください。自分の気持ちを隠して誰にも話せないままでいると、物ごとを悪い方に考えてしまうようになります。同じ境遇の人や同期など、自分と立場の近い相手にどんどん悩みを打ち明け、お互いにストレスを発散していきましょう」

ベテラン層でも陥る可能性あり
事前にできる対策とは

環境の変化が引き起こすリアリティショック。ベテラン層でもリアリティショックを経験する人は少なくないそう。では、未然にリアリティショックを防ぐにはどうしたら良いのだろうか。

「事前にできる対策としては、大きく分けて二つ。まずは、部署異動や転職で新しい環境に入る前に、組織やその場の人間関係についてなるべく確かな情報を集めておくこと。それに基づいて『自分なりの適応化』を目指していくように心掛けることです。次に、慣れない環境での失敗は誰にも付き物だと心得ておくこと。これは新入社員へのアドバイスとも重なりますが、新しい環境では、ベテラン層の人であっても思い通りにいかないことがたくさんあって当然です。失敗してしまう自分ではなく、理想に向って成長していく自分に目を向けるように、普段からクセ付けしておいてほしいと思います」

自分の理想と現実の差に落胆してしまうことがあっても、現実の捉え方をちょっと変えてみるだけで、心が晴れることもある。リアリティショックで心身の健康状態を悪化させてしまわないように、今回紹介した3つの克服法を試してみてはいかがだろうか?

【お話しを伺った方】
精神科医
ゆうきゆうさん

ゆうメンタルクリニック代表。「こころ」について何より興味があり、その探究を続けている。『相手の心を絶対に離さない心理術』『マンガで分かる心療内科』など、心理学に関する書籍を70冊ほど出版し、心理研究者、漫画原作者としても活躍している。現在、月刊ヤングキングにて、『大人の1ページ心理学』を連載中
■ゆうメンタルクリニック:http://yucl.net/
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