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MAY/2013

うつ病を招く危険行為!? 自律神経のバランスを崩すNG行動

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最近なんだか体がだるい、ベッドに入ってもなかなか寝つけない、ちょっとしたことで気分が落ち込む……。働いている女性なら、誰もがこんな症状を経験したことがあるはず。

たいていの人が「これくらいなら、たいしたことないでしょ」と放っておきがちだが、心療内科医でミチワクリニック院長の佐久間一穂さんは「それらの症状は、自律神経の乱れが原因で起こることが多い」と話す。

自律神経
ほかにもこんな意外な症状が、自律神経のバランスの崩れによって起こるという。

「自律神経が正常に働かなくなると、その人がもともと弱い部分に症状が現れます。循環器系が弱い人なら動悸や血圧の異常、呼吸器系が弱い人なら息苦しさや過呼吸などが起こりやすくなりますし、婦人科系が弱い人なら、生理不順や月経前症候群が起こりやすくなります。腹痛や便秘など消化器系の症状が出る人も多いのですが、若い女性には『心因性嘔吐症』という症状もよく見られます。これは頻繁に吐き気をもよおすようになるもので、『食事をすると吐いてしまうのでは』と心配するあまり、外食や飲み会にも行けなくなってしまう。同僚や友人と食事を楽しむこともできなくなり、人間関係が狭くなってしまったと相談に来られる患者さんもいるんですよ」(佐久間先生)

そんなことになれば、日常生活や仕事にまで支障を来たすことに。さらに、これらの症状を放っておくと、うつ病やパニック障害を併発したり、不整脈や糖尿病といった重い心身症につながる危険性もある。

「もしかして自律神経のバランスが崩れているのかな」と思ったら、一度病院できちんと検査を受けてみるべき。

数値で自律神経のバランスが分かる自律神経検査

現在、多くの病院で心電図測定や血圧測定による自律神経検査を行っているが、一時的な状態しか調べられない簡易的な検査が多い。しかし、ミチワクリニックでは、大学病院で導入している24時間を通して自律神経の動きを計測できる検査を用いている。

「ポケットサイズの小さな心電計を使うので、普段と同じ生活を送りながら、検査をすることが可能です。胸部に小さな送電器を貼り付けたら、あとはいつも通りに仕事をしたり、家で過ごしてOK。一日を通した自律神経の動きが分かるので、検査した方にはそれをグラフ化してお見せします」(佐久間先生)

数値で自律神経のバランスが分かる自律神経検査
自律神経には、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経がある。グラフAのように、仕事をしている昼間に交感神経の働きが高まり、体を休める夜に副交感神経の働きが高まっていれば、その人の自律神経のバランスは正常ということ。一方、グラフBは自律神経が乱れているので、グラフAとは逆の波形を描いたり、上がったり下がったりのメリハリが全く表れていない (グラフ提供:ミチワクリニック)

自律神経検査をすれば、数値で結果が出るので、交感神経と副交感神経のどちらか一方に問題があるのか、あるいは両方に問題があるのか、といったことも一目瞭然。生活習慣の改善や治療もしやすいという。

「夜になっても交感神経が活発なままの人であれば、深夜まで残業をしていたり、昼夜逆転の生活を送っていたりと、ライフスタイルに問題がある人が多いので、それを改善するためのアドバイスをします」(佐久間先生)

そこで佐久間先生に、働く女性たちがやってしまいがちな「自律神経のバランスを崩すNG行動」を教えてもらった。自分の生活を振り返ってみて。

ついついやってしまいがちな、自律神経のバランスを崩すNG行動

自律神経
■ お風呂に入らず、シャワーで済ませる
疲れて帰ってきた時こそ、15分でいいから湯船に浸かろう。血行が良くなって全身が温まり、寝つきやすくなる。バスルームでお気に入りのアロマを焚いたり、好きな音楽を流したりすれば、よりリラックスできて副交感神経の働きが高まる。そのままベッドに入るとぐっすり眠れるはず。

■ 運動を全くしない
「仕事で疲れているのに、運動なんかしたら余計に疲れちゃう」と思いがちだが、それは大きな誤解。適度な有酸素運動は、体内の抗酸化力をアップして、疲れにくい体を作ってくれる。忙しくて時間がないという人は、通勤の行き帰りに早歩きを心掛けるだけでも効果的。

■ 布団に入っても、スマホをいじっている
もう寝ようと思いつつも、ツイッターでつぶやいたり、Facebookに書き込むのがやめられないという人は多い。でもスマホやPCの画面を見ていると、脳が刺激されて興奮し、夜になっても交感神経の働きが低下しなくなって、自律神経が乱れる原因に。

■ 休日は昼過ぎまで寝ている
今週は残業続きだったから、休みの日くらいはたっぷり寝たい。そんな気持ちも分かるが、昼過ぎまで寝ていると、日中も副交感神経が優位に働くようになってしまう。休み明けに出社しても、体がだるく頭がボーッとして仕事に集中できないという人は、休日の過ごし方を見直してみよう。

■ 野菜はジュースでしか摂らない
炭水化物や甘いものを食べ過ぎると、血液がドロドロになって免疫力が低下し、体も疲れやすくなる。炭水化物を控え、魚介や豆類など良質のたんぱく質を多めに摂ることと、野菜や果物、海草類を積極的に摂ることを心掛けよう。ただし、市販の野菜ジュースは加熱処理によって栄養素が壊されてしまうため、体に必要な消化酵素やビタミン・ミネラルがほとんど含まれない。できるだけ生の野菜を食生活に取り入れて。

こうしてみると、仕事の忙しさから「私もついついやってる……」ということが多いのでは? 不調に悩まされず、元気に働き続けるためにも、疲れが溜まっているなと思ったら早めに休息を取り、自律神経が正常に働くようにライフスタイルを見直して。心身の健康こそが仕事で成果を出し、プライベートを充実させていくための大切な一歩なのだから。

【お話しを伺った方】
ミチワクリニック 心療内科・内科 院長
佐久間一穂さん

福島県出身。1988年、秋田大学医学部卒業。1994 年東北大学第3内科入局。1995年より東邦大学心身医学研究室入局。1999 年より聖路加国際病院心療内科医員・緩和ケア科副医長を経て、2002 年横浜相原病院心療内科医長に就任。2005 年にミチワクリニック開業。同クリニックは、薬物療法(漢方治療を含む)のみならず、カウンセリング、自律訓練法、遠赤外線温熱療法など心身両面からアプローチを心掛けている。ミチワクリニックHP:http://www.michiwaclinic.jp/index.htm
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