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JAN/2015

結婚・出産後に働き続けたい人も要注意! “隠れ専業主婦志向”チェックリスト

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働き続けたいと思っている人も要注意! “隠れ専業主婦志向”チェックリスト
独身のうちは正社員としてバリバリ仕事を頑張る。でも、結婚して子どもを産んだら両立は難しいからと、子育てに専念するために一時的に仕事を辞めてしまう……。今、このような女性が増えている。本人は「子育てが落ち着いたらまた働いてもいいし、別に専業主婦志向なわけじゃない」と思っているかもしれないが、一時期でも働くのを止めるということは、「夫に養ってもらおう」という願望があるということ。そんな期待を密かに抱いているという点で、彼女たちも立派な専業主婦志向と言える。

一度正社員を辞めた後、
再び正社員になれる人はわずか4人に1人だけ

『専業主婦になりたい女たち』
専業主婦になりたい女たち』 著:白河桃子/定価842円(税込)/出版社:株式会社ポプラ社
女性活躍が叫ばれる世の中だが、まだまだ日本はいつかは専業主婦になりたい女性と、夫に依存しつつ家計補助のパートをする「もと専業主婦」の国。若い女性の中にも“隠れ専業主婦願望”が広がっている。その理由はさまざまだが、「子育ての一時期だけでも専業主婦」という志向の代償は意外に大きい。両立の大変さにめげそうなワーキングマザーからは「働き続けようと励まされた」と好評だが、専業主婦でいたい人は読まない方がいい一冊。日本が本当に「女性が輝く社会」になるためにも、今向き合っておきたい「専業主婦」に焦点をあてた本だ
だが、「子どもが小さいうちだけ」と考え、安易に仕事を辞めてしまうことにはリスクが伴う。少子化ジャーナリストで『専業主婦になりたい女たち』の著者でもある白河桃子さんによれば、「一度正社員を辞めて、その後正社員として再就職できる人」は4人に1人。残りの6割はパートや派遣などの非正規で働き、年収は100万円前後にとどまっている。

「一旦専業主婦になった人の8割以上は、『いつか働きたい』と考えます。その理由は、子どもの教育費などの“お金”であることが多い。でも、そのお金を稼ぐのがどれだけ難しいか。辞める時は『ちょっと子育てに専念するだけ』と思っても、もし2人子どもを産んで、1人につき3年休むとしたら、あっという間に6年間のブランクができてしまいます。しかも、一度家庭に入った人は、それまでと同じように主婦業をこなしながら働こうとする傾向にあるので、『子どもが学校から帰ってお稽古ごとに行く15時までには帰りたい』といった時間の制約がある。そんな人が正社員として再就職し、ある程度の年収を稼ぐことは本当に難しいのです」

白河さんによれば、大卒総合職の平均的なケースで、定年まで勤め続けた場合の生涯年収は2億8560万円。一方、出産を機に仕事を辞めてパートになると生涯年収は約4767万円で、その差はなんと2億3000万円以上! この数字だけ見ても、一度仕事を辞め、専業主婦になるリスクの大きさが実感できるはずだ。

母親が専業主婦で、子育ての理想が高く
ハードワーカーのあなたは要注意!

「自分は産休・育休を取って、仕事を辞めることなく働き続けたいから大丈夫!」こう思っている人も、安心するのはまだ早い。実際に子どもを産んだ後に価値観が変わる人も多いからだ。では、今のあなたが意図せず専業主婦になってしまう可能性はどのくらいあるだろうか。以下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみよう。

“隠れ専業主婦志向”チェックリスト
● 母親が専業主婦である
● 父親は家事や育児をまったくしなかった
● 自分が母親にしてもらったのと同じような子育てがしたい
● 今の仕事は残業が多く、長時間労働が当たり前
● 自分は真面目で完璧主義だと思う
● 今は彼氏がいない
● 尽くしがいのある男性と結婚したい

いかがだろうか。当てはまる項目が多いほど、ライフステージが変わったときに専業主婦になる可能性が高いと言える。

「今の20代女性の母親は、第一次男女雇用機会均等法世代。この世代の専業主婦は、『働くという選択肢もあったが、自ら選んで家庭に入った』という自己肯定感が強いのです。そんな母親に育てられた娘は、子育ての理想がとても高い。自分がしてもらったのと同じように、子どもが小さいうちはそばにいて、習い事もたくさんさせたいと思っていて、『保育園に預けるなんて可哀想』という価値観を刷り込まれています」

今の職場がハードワークだという人も「これだけ残業や土日出勤が多い仕事を、子育てと両立するなんて絶対に無理」と考える傾向にある。加えて、父親が家のことを一切やらない家庭で育つと、家事や育児を夫と分担するイメージも描けない。しかも真面目な人ほど「仕事も育児も手抜きはしたくない」と考えるため、「だったらいっそのこと、仕事を辞めて子育てに専念しよう」という結論になりがちだ。

「そしてバリキャリ女性からよく聞くのが、『尽くせる人と結婚したい』という言葉。ところが、仕事ができる優秀な女性ほど、『この人なら尽くしてもいい』と尊敬できるような男性にはなかなか出会えない。相手に求めるハードルが高いから、彼氏もなかなかできない。この尽くしたい願望は、独身女性に残された最後のファンタジーなんです」

しかし、ファンタジーはあくまでファンタジー。男性の収入も減っている今、これまで築いたキャリアを捨ててまで夫に尽くすより、夫婦が互いに協力しながら生活を支え合っていくほうが現実的なはずだ。

「ハードに働くか、仕事を辞めるか」ではなく
「働き方を変える」という道を探そう

とはいえ、長時間労働が当たり前の職場で働いていれば、ライフステージが変わったときに「子育てとの両立は現実的に無理」と思ってしまう気持ちも理解できる。そんな時は、「ハードに働くか、仕事を辞めるか」の二択ではなく、「働き方を変える」という道を探ってほしいと白河さんはアドバイスする。

「同じ業界や職種でも、会社が変われば働く環境も大きく変わります。結婚を機に、収入が少し下がってもいいから、家事や育児と両立しやすい職場へ移る“寿転職”を考えてみてもいいでしょう。転職サイトに登録して、キャリアの棚卸しをすれば、自分が積み上げてきたものを冷静に見つめ直す良いきっかけにもなります。やりがいや充実、出会った人たちとのつながりなど、仕事で得たものはたくさんあるはず。結婚のためにそれらをすべて捨てられるのか、よく考えてみてください。転職でなくても、今の会社で働き続けるために、残業時間の少ない部署への異動を希望してもいい。それに最近は、社会全体が長時間労働に対して厳しい目を向けているので、今は残業が当たり前という職場も、いずれは労働時間を削減する方向に進まざるを得ないはず。上司が変わるだけで職場の空気がガラリと変わることもありますし、今の環境が永遠に続くわけではないと前向きに考えてください」

また、独身のうちから「私もいつか産みますよ」と上司や同僚に伝えておくことも大事。何も言わずにバリバリ働いていると、周囲の男性たちは「彼女はいくら働かせてもいいんだな」と勘違いしてしまう。会社の制度を作る側にまだまだ男性が多いことを考えると、子育てと両立しながら働くつもりがあることを、女性の方からどんどん発信すべき。それが、職場の環境を変える大きな力になるはずだ。専業主婦を選ばなくても、上手にワークダウンしながら働き続ける選択肢は必ずあるのだと知っておこう。

 草深由有子さん

少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授、内閣府「少子化社会政策大綱」有識者委員
白河桃子さん

慶応義塾大学卒業後、会社員を経て著述業に。女性のライフプラン、女性活躍推進、未婚、晩婚、少子化などをテーマに数多くの取材・執筆を行う。山田昌弘中央大学教授との共著『婚活時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は19万部のヒットに。最新刊は『専業主婦になりたい女たち』(ポプラ新書)
公式ブログ:http://ameblo.jp/touko-shirakawa/ Twitter:@shirakawatouko

取材・文/塚田有香

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