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FEB/2013

マネー感覚のズレが離婚を招く! 結婚前に彼としておきたいお金の話

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「結婚しても仕事は辞めない」
それが当たり前になったのは、先の見えにくいご時世、夫婦がともに働いた方が家計の安定感も増すし、万が一のアクシデントに対するリスクヘッジができるから。
とはいえ、普段のお金の使い方はもちろん、将来、何にお金をかけたいと思っているかなど、「お金の価値観」は人それぞれ。ここが夫婦で大きく違っていると、結婚生活がとんでもないことに・・・。
そんなわけで、結婚を意識している彼と、“結婚前”にお金の話をしておくことの大切さを、結婚とマネー、双方のプロに伺ってみました。
 氏家祥美さん

ファイナンシャル・プランナー
氏家祥美さん

専業主婦、会社役員を経て、2010年に女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」を設立。家計管理とキャリア&マネープランを得意とし、女性に向けての個人相談のほか、講演、セミナーなどを積極的に行っている。女性の自立と自己実現を応援する「キャリア35」のメンバーとしても活躍中
http://www.career35.com

 伊達蝶江子(ちえこ)さん

ブライダルプロデューサー
伊達蝶江子(ちえこ)さん

1996年にボランティアで始めた独身者のパーティをきっかけに、結婚業界に参入。出会いから結婚までのプロデュースを手掛けるブライダルプロデューサー。多くの結婚カウンセリングを手掛け、500組以上の成婚を実現している。著書に『女姓婚のススメ~女性の苗字で結婚すれば幸せになれる。』(メディアファクトリー)

お金の価値観のズレは離婚の原因!?

「挙式とか新婚旅行とか、イニシャルコストはだいたい400万円前後らしいから、彼と自分とで100万円ずつ貯めて、あとはご祝儀でまかなえばなんとかなるよね」

……とは、彼とのゴール間近でなされる現実的なお金のシミュレーションの一例。経験したことがある女性も多いのでは? そのほかにも、彼との結婚を意識したときに気になるお金にまつわるトピックはたくさんある。

「彼の貯金っていくらあるんだろう?」
「ホントのところ、年収っていくらなの?」
「2人で暮らす家は、賃貸? 持ち家? もしかして親と同居?」
「家計管理はどっちがする?」
「まさかとは思うけど、借金はないよね?」

……などなど。気にはなるけど、お金の話って正直、切り出しにくいもの。

「お金の話をするなんてはしたない」と思われそうだし、現実的な話を振って「もしや、クロージングされてる?」と、彼に引かれるのもコワい。

「それでも、結婚を決める前に、相手とお金の話をしておくことはとても大切」と話すのは、ファイナンシャル・プランナーの氏家祥美さんと、ブライダル・プロデューサーの伊達蝶江子(ちえこ)さん。お金と結婚、双方のプロが、「お金の話は絶対に2人でしておくべき」と口を揃える理由は、「これまで見てきた中でも、離婚の確率が高いのは、お金の価値観が違いすぎるカップル」(伊達さん)という不幸な事例を実際に多数知っているからだという。

育った環境でお金の価値観は違うもの
こじれてからではすり合わせは難しい!

“お金の価値観”なんて言われると少し難しく聞こえるけれど、要は、「何にどのくらいどんな風にお金を使っているか」「何に対してお金をかける価値があると思っているか」というようなこと。

生まれ持った性格によっても違うし、銀行マンの家庭で育った人は堅実そうだし、商売をしているおうちなら人付き合いにパッとお金を使いそう…といった具合に、親の職業観や育ってきた環境によっても変わってくる。だからこそ、なかなか直しにくいのも事実。

「気を付けてほしいのは、誰もが自分や自分の育った家庭のお金の価値観を『そういうもの』『これが普通』と思っているということです。でも、これって実は、お互いの思い込みでしかないんですよね。いざ、結婚してから『どうしてそんなことにお金を使っちゃうの!?』となっても、平行線をたどってしまうことが多いんです」(伊達さん)

伊達さんの経験では、食にこだわりがあって、他は倹約しても無農薬やオーガニックの食材など、食にはお金をかけたい彼女と、スーパーのタイムセールで1円でも安く食材を買いたい彼という組み合わせはうまく行かなかったとか。

他にも、インドア派の彼と海外旅行が大好きな彼女とか、お給料の半分以上を趣味につぎ込んでいる彼と子どもの教育費を第一に考えたい彼女といった組み合わせも難しいことが多かったそう。

「『結婚してからでいいや』と思っていても、共働きだと夫婦共に忙しくなり、どちらも家計管理をしなくなる可能性が大。確かに切り出しにくい話題ではありますが、お金の話って、問題が起こる前の、2人が仲の良い時期だからこそできることなんです」(氏家さん)

切り出すのはハッピーなタイミングで
聞き出すコツは「ニコニコ、ふわ~」

もちろん、「ねぇ、ぶっちゃけ、貯金いくらあるの?」なんていきなり聞かれたら、誰だって驚いてしまうだろう。そこは、やはり戦略も大事。

「例えば、『結婚したら、子ども欲しいよねぇ』とか、『2人の家、持てたらいいねぇ』と、ハッピーな感じでふわふわっと切り出す(笑)。そこで、彼が『そうだねぇ』と乗ってきたら、『でも、お金かかるよねぇ』とさりげなくシフトするわけです」(氏家さん)

1度目で彼の反応が悪くてもめげたりせず、事あるごとに、あくまでニコニコしながら口にすることが大事なのだとか。

「その際、自分のライフプランの希望もさりげなく伝えられるといいですね。『わたしは結婚しても仕事を続けるつもりだけど、大丈夫だよね』ニコニコーって。その反応を見て、どうやら彼は結婚後もわたしが働くのを望んでいないみたい…など、価値観が違うなと感じても、『やっぱり、結婚しても輝いている女性ってかっこいいよねぇ』『もし、あなたが転職したくなったとき、わたしが働いていたら家計も安心だよね!』と、いろいろな視点からアタックしてみましょう」(氏家さん)

一方的に「わたしはこうしたいの!」という言い方は、あまり好ましくないとのこと。「世の中的にはこうだよね」「こういう人ってステキだよね」と、客観性を持って伝えることが大切だ。

「男性は理論的な思考をしますから、エクセルで家計をシミュレーションしてみたり、統計データを見せながら話をすると効果的な場合もありますよ」(氏家さん)

おごり癖と小銭の使い方・・・
彼の「お金の価値観」は行動パターンでチェック!

一方、伊達さんによると、あらたまって話をしなくても、普段の行動パターンで彼のお金の価値観をある程度知ることが出来るという。

わかりやすいのが、カフェなどでお金を払うとき。気前良くおごってくれるのか、ざっくり割り勘か、1円単位まできっちり折半か。

気前良くおごってくれる人は、彼女の立場の時はうれしいけれど、結婚後も後輩や友だちにその調子でおごってしまうタイプなら、結婚後の家計は火の車…なんてことになりかねない。一応、「誰にでもそうなの?」と聞いてみる必要がありそう。

逆に、お金に細かすぎる人は、家計を任せたらたくさんお金を貯めてくれるかもしれないけれど、何にお金を使ったのか逐一報告する義務を強いられたりして、こちらがストレスになってしまうかも。

また、「レジでの支払い方に見え隠れする気質も見逃せません」と伊達さん。

例えば、小銭を使わずお札だけで支払うタイプは、「男が小銭を使うなんてセコイ」と思っている見栄っ張り男子の可能性が。虚勢を張って人前で無駄遣いをしがちなのはすぐに想像できるはず。

「こんなふうにして、彼を観察する中で、『何にお金をかけたいか』が自分とかなり違っていたり、この部分は改善してもらわないと自分はムリなどと感じたら、よくよく話し合いをした方がいい」というのが伊達さんのアドバイス。

お金の価値観は違っても、譲れるところは少しずつ譲ってみたり、お互いのお小遣いの範囲内なら何に使っても干渉しないといったルールを決めることで、円満な家庭生活を送っているカップルもいるそうなので、今の彼が優秀なマネー感覚でなくても、必要以上に悲観的になることはない。

結婚前に考えておくことは、
「子ども」「住まい」「キャリア」の3点

「結婚したら彼と自分は共同体。それぞれに価値観が違っていても、家族として同じ目標に向かって家計を管理できたらハッピーですよね」と氏家さん。

そのためには、子どもは何歳までに何人欲しいのか、家は賃貸か持ち家か、仕事は続けるのか、転職するつもりがあるのかなど、いわゆるライフプランまで話し合えれば理想的だ。

「いつ頃までにどんなことをしたい、が分かれば、必要なお金の額もわかってくる。すると、『今が貯めドキだな』とか、『あまり後ろ倒しにしない方がいいな』というのも腹落ちしますよね。男性って納得できるとスイッチが入るので、ここまでくると貯蓄シミュレーションを始めるなど、自主的に動く人も出てきます。女性のみなさんにはニコニコ、ふわふわ戦法でぜひこのステップまでこぎ着けてほしいですね(笑)」(氏家さん)

ライフプランといっても、今の時点ではだいぶ先のお話になる老後や介護の話まではしなくて大丈夫。結婚前に考えておくことは、「子ども」「住まい」「キャリア」の3点で十分だそう。

「話し合うだけでお互いの価値観がわからなければ、結婚して最初の2年間は、1年ずつ交互に家計を預かってみるというのもいい方法かもしれません。また、なかなか話し合えないときは、お金のセミナーに2人で参加したりするのもオススメ。男性は、彼女に言われると頑なになるけれど、信頼できる第3者の話には素直に耳を傾けたりするものですから」(伊達さん)

「結婚にまつわるお金の話」というと、「いくら貯めたら結婚できる?」「何にいくらかかる?」という点にスポットが当たりがちだけど、本当に押さえておきたいのは、「お金にまつわるお互いの考え方」なのだ。

なぜなら、本当の結婚(生活)は、挙式が終わった後、40年も、50年も続いていくものだから。

ちなみに、新婚生活をスタートさせる際、結婚式のご祝儀をアテにするのは基本的にNG。みんなからのお祝いの気持ちは、次のライフイベント=出産のために貯めておくのが理想的なんだとか。

共働きの夫婦生活、お互いが稼いでいるからこそずれてしまいがちなお金の価値観。これを参考に、ぜひこの機会に彼と話し合ってみては?

取材・文/阿部志穂

>>将来の「お金と仕事」のことを考えるために! 今のあなたの稼ぐ力をチェック

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