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AUG/2016

「貧困女子になるリスクは誰にでもある!」借金300万“ド貧乏生活”を経験した女性が教える、お金に困らないための3つの方法

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一説では働く単身女性の3分の1が貧困女子(年収114万円未満)と伝えられる現代社会。だが、逆に言うと残りの3分の2にとっては、女性の貧困問題はどこか“対岸の火事”のように思えてしまうのもまた事実だ。毎日真面目に働いているし、自分が貧困に陥るわけない、と安心している人も決して少なくないだろう。

株式会社クレア・ライフ・パートナーズでトータルファイナンシャルアドバイザーとして働く石川福美さんもかつてはそんなふうに考えていた。ところが、病気をきっかけに生活が激変。一時は借金300万円を抱える貧困女子化してしまった経験を持つ。いざというときに貧困にならないためには、普段からお金とどう付き合うことが大事なのか。石川さんのキャリアと共に考えてみよう。

石川福美さん
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ
石川福美さん
1987年。東京都生まれ。大妻女子大学短期大学部英文科卒業後、銀座のフレンチ料理店にサービス業として従事。その後、事務職に転じるも、病気により休職・退職。療養後、大手人材紹介会社の人事事務を経て、14年、株式会社クレア・ライフ・パートナーズ入社

将来のことは困ったときに考える。気まま過ぎた人生設計に“落とし穴”

月給の3~6カ月分。これが何を示すものかお分かりだろうか。実はこれ、万一の事態があったときのために備えておきたい20代女性にとっての最低貯蓄額。無収入の状態が続いてもきちんと生活ができるように、20代のうちから自分の月給の3~6カ月分のお金を貯金しておいた方がいいというのが一般的な相場額なのだ。

「昔の私はそんなこと一切考えていませんでした。もともと数字が大の苦手。就職活動でも金融業は真っ先に候補から外したくらいですから(笑)」

今やファイナンシャルプランナーとして多くのクライアントの将来設計をサポートする石川さんだが、意外にも昔は経済や金融には一切興味のない、ごく普通の女性だった。短大卒業後、就職したのは銀座のフランス料理店。

「当時の月給は手取りで15万円くらい。朝が早く夜も遅い勤務スケジュールを考えると、家は銀座近辺が望ましかった。結局、給与の半分近い8万円の部屋を借りることになってしまい、固定費だけで生活はカツカツ。ちっとも貯金は増えませんでした」

人気料理店だけあって激務が続いた。1日17時間労働は当たり前。次にいつ休めるのかも分からない。近くに従業員行きつけの病院があり、休憩時間に点滴を打ちつつ仕事をするような状態。まだ若い石川さんは、プライベートが皆無の生活に少しずつ疑問を持つようになった。

「そこで入社から2年後、プライベートの充実を求めて事務職に転職。実務経験がないため最初はアルバイトからのスタートでしたが、時給1100円、月給ベースでも25万円ほどになり、時間的にも経済的にもかなり余裕が出ました」

当時の自分の性格を、「将来のことは先送りにして、とにかく今が楽しければいいというタイプ」と分析する石川さん。旅行好きが興じて、連休があるとあちこち旅へ出掛けた。最高額は、7日間で40万円の海外旅行。「今しかできないことをしよう」をモットーに、20代前半を謳歌した。

「当時も貯金なんて全然考えていませんでした。完全に宵越しの金は持たないタイプ(笑)。将来のことは困ったときに考えればいいやって思っていましたね」

突然の病気発覚! “収入ゼロ”、借金300万……極貧生活へ突入

石川福美さん
そんな石川さんに、突然予想外の事態が降りかかる。ある日、一向に疲労が回復しない体調に不安を感じて病院へ。そこでバゼドウ病だと診断された。

「昔から健康だけが取り柄。フランス料理店で働いていたときも、激務ではありましたが、1日も休んだことがないくらい体力には自信があったんです。だからこそ、自分がこの年齢で病気になるなんて、まったく考えてもいませんでした」

呼吸困難、歩行困難と次々と症状が表れ、会社は休職。治療に専念しだが、体調は一向に戻らない。当時は雇用形態が派遣社員だったことから満足な福利厚生も受けられず、民間の保険にも未加入のため、収入はないのに支出はかさむばかり。夜間、緊急外来で病院に飛び込んでは、診療代を見て胃が痛くなった。早く体を治さなくてはという焦りが悪循環を生み、体調は悪化する一方だった。

「当時は少しでも手元からお金がなくなるのが怖くて、電車に乗るときはICカードにチャージせず、わざわざ切符を買っていました(笑)。月の医療費だけでも8~10万円。不運が重なるときは重なるもので、さらにいろんな出費が重なって、気づいたら借金総額は300万円にまで膨れ上がっていました」

このままでは体を治すどころか生活まで危うい。そう判断した石川さんは、両親の暮らす福岡へ。実家で療養生活を送り、少しずつ体調を見ながら社会復帰を果たしていった。

「フルタイムで働けるようになるまで回復したところで、もう一度東京で働き始めました。“万一の恐怖”を知った私は、同じ過ちは二度と繰り返さないぞと決めて、あまり仕組みもわからないまま月5万円の生命保険に加入。これで安心と思っていたのですが、今度は高額の保険料のせいで生活が逼迫するようになりました」

本当にこれいいのだろうか。新たな疑問にぶちあたった石川さんに適切なリスク対策を説いたのが、現在の上司であるクレア・ライフ・パートナーズの代表・工藤氏だった。石川さんの加入した保険は、大半が国の社会保障制度や会社の福利厚生制度でカバーできるものばかり。生命保険は、決してただのお守りではない。そう痛感した石川さんは、初めて自分の将来のためにきちんと社会制度やお金の仕組みを勉強するようになった。

貧困はいつ自分に降りかかるか分からない。転ばぬ先のマネープラン

深刻な貧困女子生活を経験した石川さんは貧困に陥る原因は2種類あると言う。1つは、かつての自分のように散財を繰り返した結果、将来の準備不足で貧困化するケース。もう1つは、家庭の事情など外部要因によって貧困状態から脱出できないケース。もしものためにも、特に前者ほど自分のお金の使い方を注意する必要があると警鐘を鳴らす。

「実は貧困化に年収はあまり関係ないんです。たとえ今、年収が600万円ある方でも、転職や、失職、あるいは病気などで勤務制限がかかり、年収が大幅ダウンすることはよくあります。特に、日本国民の死亡要因の半数以上を占める三大疾病は若い人でも決して無関係ではありません。がんにかかると3割の方が失職すると言われていますし、女性の場合は婦人科系の病気に悩んでる方も非常に多くいらっしゃいます。貧困対策において、最も重要なのは当事者意識。どんなに健康で仕事がある人でも、いつ自分が貧困化するかわからないというリスクがあるので、健康だからこそできる対策が必要です。また老後など必ず訪れるリスクもあるので、そこも併せてしっかり頭の中に入れておかなければいけないと思います」

そこで石川さんに、いざというときに貧困にならないための対策を3つのステップで教えてもらった。

石川福美さん

STEP1.お金にまつわる知識をつける

日本には、いろんな保障制度がありますがそのほとんどが自ら申請しないと使えないものばかりです。それを知らずに不要な出費をしてしまっている方が実はたくさんいらっしゃるんです。私も昔は金融や経済と聞くだけでアレルギー反応を起こしていましたが、意外とそんなに難しいものではありません。まずは知ることが、自分の身を守る第一歩です。

STEP2.お金のやりくりについて考え方・習慣を変える

使いたいだけお金を使って、残った分だけ貯金にまわそうという人も多いかもしれませんが、それではなかなか計画的な貯蓄はできません。まずは月々の収入から必要な貯蓄額を抜いて、残りの金額で生活ができるよう考え方を変えてみることが大事。あとは家計簿をつけたり、給与明細の支払金額以外の項目もチェックしてみたり、自分のお金がどう使われているかの関心を持ってみるといいですね。

STEP3.自分に合った運用を試してみる

自分の収支バランスを理解できるようになったら、少しずつお金を増やすことにトライしてみましょう。今やゼロ金利時代。銀行に預けていても、なかなかお金は増えません。キャッシュ効率を上げるためには、資産運用もひとつの手。金融商品はさまざまありますが、どれが最適かはその人次第です。自分が何をリスクと捉えるかや目的によって選択肢は変わりますので、わからないことはプロのアドバイスを受けてみるのもいいと思いますよ。

 

結婚、出産など女性のライフプランはただでさえ変動しやすいもの。それだけでなく、病気や失職、親の介護といった不測の事態が自分の身に起こらないとは限らない。予測不可能な現代社会に生きる私たちだからこそ、小さな備えが大きな安心につながるのだ。

取材・文/横川良明  石川さん写真提供/株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

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