13 SEP/2016

保育園、地域、会社……選択1つで生活が激変する!? ワーキングマザー100人が出産前に知らずに後悔したこと

結婚、出産を経てライフステージが変わると、働く女性たちの生活は一変するもの。特に子育ては、仕事にも生活にも大きな影響を与えます。

しかしながら、いざその時が来てみないと、自分が何に悩んだり困ったりするのか、想像もできないという人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ワーキングマザー100人に、「出産するまでに知っておきたかった!」と後悔したことについて聞いてみました。

Q.1 いざ子育てと仕事の両立が始まってから、「出産するまでに知っておきたかった!」と後悔したことはありますか?

先輩ワーママの教え

なんと、約9割にもおよぶ女性たちが後悔をしているという結果に。具体的には、どのようなことについて事前に知っておきたかったと考えているのでしょうか。

まずは、仕事や職場に関わることから見ていきましょう。

【職場復帰について】
・「知識のあるなしに関わらず、非正規雇用の女性の復職が非常に難しいということ。一度仕事を辞めてから正社員になろうとすると、もっと難しい。結局今も非正規ですが、それでも再就職するまでに、かなり時間が掛かってしまいました」(89さん)
【働き方について】
・「働きながら保育園の送り迎えをすることが、こんなにも大変であることは想像もしていませでした。遠方のため通勤にかかる時間が長く、保育園の延長保育を利用してもフルタイムでは働けません……。このような状況になると分かっていたら、職場選びや、居住地選びはもっと前に気をつけた」(とーりさん)
・「仕事と家事、育児のやりくりのポイントを全く知らなかったので、最初は失敗だらけ。職場の先輩ママにもっと話を聞いておけばよかった」(tenさん)

悲しいかな、日本。一度仕事を辞めてしまった女性の再就職は、そう簡単ではないようです。特に、正社員以外の雇用形態では、余計に復帰が難しい現状があるようです。現状、出産前に仕事を辞めてしまう女性も少なくありませんが、安易な選択は避けたいところです。

また、子育てと仕事の両立では“時間”をいかに効率良く使うかが勝負! 保育園への送り、お迎えが始まったときに、理想とするワークスタイルを維持できる環境をつくれるかどうか、住まいと職場の「場所」も気にしておくべきということですね。

次に、家族のことについてです。

先輩ワーママの教え
【子どものこと】
・「 子供がこれだけしょっちゅう病気をしたりして、保育園を早退したり欠席するようになること。病児保育についてや、区のファミリーサポートについて、知っておきたかったです」(nonさん)
・「子どもが急に病気になったとき、どうやって看病すればいいのか全然分からなかった。発熱したり、吐いてしまったり、いざその時を迎えて知らないことだらけで焦りました」(ぽんさん)
【夫のこと】
・「夫の子育て観や仕事観についてです。復職後のお互いのことについて、ちゃんと話し合っておくべきでした。夫の考え方をそこまで詳しく聞いていなかったので、お互いの感覚にズレがあることに気付いたのが遅すぎました」(junさん)
・「夫の会社の人事異動の予定。出産後すぐに夫の転勤が決まって、私も会社を辞めることになり、ばたばたで準備しました。転勤した先では自分の仕事がなかなか見つからず、困りました」(かおりさん)

子どもの病気については、妊娠中に病院でいろいろな情報を収集しておくとよさそうですね。また、パートナーとの価値観のズレは、家庭生活や仕事にも支障をきたす問題。「自分たちは大丈夫」と過信せず、お互いの考えや職場復帰後の子育て、家事の分担についてきちんと話し合うようにしておきたいところです。子育て観や、仕事観の不一致は離婚を招くリスクにもなってしまいます!

さらに、生活全般のことについてはどうでしょうか?

【お金のこと】
・「幼児期の子どもに掛かる大まかな費用の種類や、働きながら子育てをしているママ達の情報収集など、全体的に準備不足でした……」(るるさん)
・「保育料がいくらかかるのか、ベビーシッターを雇ったらどれくらいするのか。事前に知っておけばもっと貯蓄しておいたかな」(allyさん)

【家事について】

・「ワーママはとにかく時間が大切。時短レシピとか、もっと妊娠中に勉強しておけばよかった!」(tomiさん)
・「手抜きで家事をする方法や、夫とうまく家事を分担する方法が知りたかった!」(satoさん)

出産後に必要になるお金についてイメージできていれば、貯蓄の目標にもなり、いざという時に困りませんよね。また、「時短料理」のテクニック習得なども、職場復帰してからは特に役立ちそうです。普段料理をしない人なら、時間に余裕のある産休中に勉強してみるのもアリ!

そして、最も多くの女性たちからコメントが寄せられたのが、「保育園」や「地域のこと」についてでした。今、日本社会全体で注目されているトピックですね。

【保育園のこと】
・「保育園関係は、妊娠中に情報収集をもっとすべきでした。保育料の仕組みや手続き関係のことは、特に注意深く調べておけばよかった」(saChiさん)
・「保育園に入る時に優遇されるための条件について、全く知らなかったのでいざその時がきて後悔した。職場復帰する予定があっても、保育園の入所審査にはあまり考慮されません。現状働けているのなら……と後回しにされるのが分かっていたら、もう少し手を打てたのかなと思う」(とうさん)
・「病児保育の数が異常に少ないことを知らなかった。普段使っているところがだめだった場合、本当にこどもの預け先がなく、復帰後は困りました。ファミリーサポートのことも知りたかった」(さーちゃんさん)
・「保育園閉園後、どうしても残業をしなければならない場合の対処法です……」(かほさん)
・「第1希望の保育園に入れなかった場合、第2~3の希望を出せるが、希望の保育園の近くに他の保育園がなくて、第2~3の保育園を辞退すると、次の申し込みが出来なかった。こんなことがあるなんて……!」(youさん)
【地域のこと】
・「各自治体によって、子育てを支援する制度がかなり違います。自分が住む自治体はどういったサポートをしてくれるのかを知らずにいると、損をすることも多いです」(はるひさん)
・「図らずも、シングルマザーになりました。一人親の子育てサポートについては自治体によって差があるようです。なので、自分と子どもがより豊かに生活をしていくためにも、もっと詳しく情報を知っておきたかった」(しょうさん)
・「障害のある子どもが生まれる可能性があるということと、障害を理由に入園を断られるという事実。また地域によって障害児の受け入れの差があること」(cocoさん)
・「育児や介護に関して、行政の補助制度や支援施設など、やってもらえる事や申請方法」(nanamiさん)
・「自治体によって仕事を見つけるために先に保育園に入れる地域もある。あらかじめ調べてそこに引っ越しておけばよかったと思った」(きっこさん)

自宅や職場の近くなど、希望通りに保育園に入園するためには、徹底した情報収集が必要ということですね。身近なワーキングマザーの先輩や、地域の先輩ママなど、子育て中の人との交流の中から保育園や地域の情報などを集めておくようにしたいところです。

共働き世帯が専業主婦世帯の数を上回っている昨今。男性も女性も、安心して働き続けながら、子育てもできる。そんな社会が構築されていくことを願いつつ、自分たち自身でもできる準備をしておけば、いざというときに後悔しない選択ができるはずです。


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【アンケート調査概要】
●調査方法:20代~40代の出産後に復職経験がある女性へのWebアンケート
●調査期間:2016年4月19日~4月20日
●回答者数:100名
文/栗原千明(編集部)

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