20 DEC/2016

いつも「貯金がない」と悩む女性に共通する3つのNG習慣――「何となく払い」「ちょこ買い」「後から貯蓄」に要注意!【FP監修】

高山一恵さん
お金のプロに聞きたい!
働く女性のマネーのお悩み相談室

仕事をしている女性であれば、自分の収入や貯金、保険や税金のことなど、お金のことで一度は悩んだことがあるはず。そこでこの連載では、女性から大人気のファイナンシャルプランナー・高山一恵さんに、読者の皆さんから寄せられたマネーのお悩み相談に乗っていただきます! 自分のお金を賢く貯める・増やす・使う術を学びましょう

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数
貯金

今回のご相談者さんのように、「特に無駄使いをしているわけではないのにお金が貯まらない」という人は少なくありません。こういう人に「ではどうしたらお金が貯まると思いますか?」と聞くと、多くの人が「収入が上がれば貯まると思います」と答えます。でも実際そうとは限りません。

例えば、来月から手取りが3万円増えたとして、この増えた3万円を全額貯蓄できる人はどれだけいるでしょうか? 「先月我慢した洋服を買おうかな」、「ランチはもうちょっと贅沢しようかな」というように、収入が増えたら増えた分だけ支出が増えてしまうケースが少なくありません。

つまり、お金を貯めるためには収入を増やすことも大切ですが、それよりも何にお金を使ったか、支出に目を向けることが重要なのです。

貯まらない女のNG習慣1
何にいくら使っているか分かりません!
→支出を把握しない

これまで多くの人のマネー相談にのってきましたが、お金が貯まらない人に共通しているのは、「何にお金を使っているか、支出を把握していない」ことです。

お金が貯まらないと悩んでいる人に「毎月の収入を何の項目にいくら使っているか分かりますか?」と聞くと、「うーん……」と回答につまる人がほとんど。

本気でお金を貯めると決めたなら、細かい支出項目に目を向けて、毎月の収入を項目別に予算化することが大切です。

貯まらない女のNG習慣2
マックよりもスタバがいい。スーパーよりもコンビニがいい!
→少し高めのものをちょこちょこ日常的に買う

また、いつも貯蓄ができずに悩んでいる女性たちの中には、「ちょこちょこ買い」を習慣にしている人が多い傾向にあります。何万円もするような比較的大きな金額の買い物は印象に残りますが、1回数百円程度の買い物だと何気なく使ってしまうものなんですよね。

働く女性たちによくあるのが、通勤前や休憩中に使うスタバ等のコーヒー代、コンビニのお菓子・ドリンク代。これらは1回に使う金額は数百円程度ですが、ちりも積もればで、1カ月単位で集計してみると「数万円になっていた」ということがよくあります。

日頃から、小さな買い物をする時でも少し節約意識を持つだけで、無駄な支出を減らすことができます。

貯まらない女のNG習慣3
毎月の貯蓄金額は決めたくない!
→「後から貯蓄」で余った分だけ貯蓄にまわす

最後に、好きにお金を使って余った分を貯蓄にまわすことを習慣にしている人もなかなか貯まっていきません。

「後から貯蓄」の方式では、「毎月2万円貯蓄するつもりだったけど、今月は飲み会が多かったから貯蓄しなくてもいいかな」といった具合に、何かと言い訳をつけてはお金を貯めることができなくなってしまいます。

お金を貯めたいなら、「先取り貯蓄」がマスト! 毎月決まった金額を貯金用にまわすように習慣付けましょう。

 

ちなみに、今回の質問者さんは28歳ということですが、30歳までに自分の年収分くらいの貯蓄があるのが理想です。急に働けなくなったり、いざという時に安心できます。そのためには、手取り月収の1割~2割を毎月の貯蓄目標にしていきたいですね。

今回ご紹介したNG習慣を見直せば、貯金は増えていくはずです。できるところから実践してみてください!

『FP Cafe』

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