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FEB/2017

夏バテならぬ「冬バテ」って知ってる? 朝起きられない、疲れが取れない……働く女性が抱える冬の不調の原因とは

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インフルエンザが猛威を振るっているこの冬。皆さんの職場にも、風邪やインフルエンザで欠勤している人がいるのではないでしょうか?

一方で、高熱が出たりはしないけれど……

・朝起きるのがつらい
・疲労感が取れずに1日中だるい
・集中力がない
・イライラしがち

上記のような、「何となく不調な状態がずっと続いている」という女性も少なくないと思います。

冬バテ

では、こうした長引く疲労や不調の症状が冬に起きやすい原因とは……?
栄養療法の専門家である柳澤厚生先生(スピックサロンメディカルクリニック院長)にお話を伺いました。

寒い時期特有の栄養失調が「冬バテ」を引き起こす!

「暑い時期に『夏バテになる』ことがあるように、実は、寒い時期にも『冬バテ』というものがあります」と柳澤先生。「睡眠、食事、軽い運動などを心掛けても疲労が回復しない時は、冬バテ、つまり『冬の栄養失調』を疑った方がいい」と指摘します。

では、働く女性たちがこの季節に冬バテを起こしやすい理由は何なのでしょうか?

冬バテ

【その1】年末年始太り解消があだに出る!?

「年末年始の休みを経て、女性でも2~3キロ体重が増える人は少なくありません。年明けはそれを戻そうとして、食事を野菜やヨーグルトだけに減らしている人も多いようです。食事のバランスが悪くなり、栄養失調になりがちです」(柳澤先生)

【その2】運動不足になりがち!

「この季節は寒くて外出ができず、休日も自宅に引きこもる人が増えますね。すると、筋肉の緊張が続き、乳酸とよばれる疲労物質が体内にたまりやすくなってしまいます」(柳澤先生)

【その3】多忙による仕事のストレス

「長期休暇や祝日が多い年始の季節は、出勤日が少ない分、集中して業務をこなす必要が出てきます。集中力を使うと体内で大量にビタミン、ミネラルが消費されるため、その分意識的に栄養を摂取しなければいけません」(柳澤先生)

【その4】寒さによる血流の悪化

「寒さで血管が収縮し、血流が悪化すると、体が必要とするすべての栄養素と酸素が正しく運搬されなくなってしまいます。そのため、エネルギー不足を感じやすくなります。

また、冬は自宅を出る時には寒いので厚いダウンコートなどを着ていますが通勤電車の中は暑く、汗をかいてしまい、電車を下りてからまたその汗がひいて寒くなることもあります。この短時間の寒暖差が疲労を招く原因に。体温調整がうまくできずに、冷えやのぼせといった症状も起こりやすくなります」(柳澤先生)

【その5】アルコールの摂取量が増える

「年末年始は1年のうちでもお酒の摂取量が増える季節ですね。アルコールを体内で分解し、体の中でエネルギーに変換するためには、大量のビタミンB1が必要となります。体内のビタミンが不足すると疲労を感じやすくなるため、不調が出やすくなってしまいます」(柳澤先生)

自宅やオフィスでも簡単にできる!
「冬バテ」解消に効く3つのアクション

では、「冬バテかな?」と思ったら、どのような対処法があるのでしょうか? 「大切なのは、ビタミンの摂取と、体温のコントロール」と柳澤先生はアドバイスします。

冬バテ

●柑橘系の果物を意識的に摂取しよう

「冬バテになったと思ったら抗酸化力の強いビタミンCの入った果物などを食事に取り入れましょう。例えば、この季節であればミカンなどの柑橘類をジュースで飲むと、量もしっかり補給できますね。できれば、無農薬でオーガニックのものを選んでください。オーガニックの果物や野菜にはビタミンCのほかにサルベストロールという天然成分があり、免疫をあげると言われています」(柳澤先生)

●首の後ろを温める

「体の冷えも栄養失調を招く原因の1つ。そこで、首の後ろを蒸しタオルで温めてあげるのも有効です。首の後ろには体温センサーがあり全身の血流をコントロールしています。この体温センサーが寒暖差でうまく働かなくなると、冷えやのぼせが起こりやすくなります。首の後ろを温めて、体温センサーが正常に働くようにしてあげましょう」(柳澤先生)

もう我慢できない疲れには……!?
医療機関で点滴を受けるのもアリ

また、「重度の疲労に悩まされている働く女性たちから注目を集めているのが、点滴治療」と柳澤先生。

点滴
最近では、15分程度で簡単にビタミンB群やその他のビタミン、ミネラルを点滴で体内に取り入れることができるため、お昼休みやちょっとした休憩時間にクリニックに立ち寄る女性も多いそうだ。「点滴は即効性が高いので、すぐに体が軽くなるのを実感できると思いますよ」(柳澤先生)

冬バテ対策の決め手は生活リズムを整えること

これから春に向けて、「三寒四温」といって温かい日と寒い日が交互にやってきます。寒暖差で自律神経が乱れると、これも冬バテを招く原因になるそう。

「なるべく体への変化が少ないように、衣服の調整は心掛けましょう。また、冬は長い時間眠りたくなってしまいますが、休みの日に極端に長く寝てしまうと、疲労が回復するどころか“時差ボケ状態”を招き逆効果。体調がますます悪くなってしまいます。休日といっても、平日より1時間長く寝る程度にとどめておきましょう。そして、食事の時間も平日と休日でバラバラにならないように注意。生活リズムを整えることで、冬バテ対策をすることができます」(柳澤先生)

少しの心掛けて、もっと元気に会社に向うことができるようになりそうですね。「冬になるといつも不調を感じる」という人は是非参考にしてみてください!

 柳澤先生

お話を伺った方
柳澤厚生さん

医師・医学博士 元杏林大学教授、スピックサロンメディカルクリニック院長。日本におけるビタミンC点滴によるガン細胞の抑制研究、統合医療研究の第一人者。2015年4月からは事業構想大学大学院にて「統合医療」について教鞭をとる。著書多数
・点滴療法研究会 https://www.iv-therapy.org/

取材・文/栗原千明(編集部)

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