15 SEP/2017

あなたも実は「隠れ不眠」!? 1日3分でできる“ぐっすりストレッチ”で睡眠の質を高めよう【医師監修】

ぐっすりストレッチ

寝付きが悪い、夜中に目が覚めてしまう、朝すっきり起きられないなど、「睡眠」にまつわる悩みを抱えている女性は多いものです。また、OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の睡眠時間は先進各国と比較するとかなり短いということも指摘されています。

一方で、十分に睡眠時間は確保しているつもりだけど、「日中眠くなってしまう」、「疲れが取れずシャキッとしない」と感じている人も少なくないのではないでしょうか。これまでに1万人以上の治療をしてきた睡眠専門医の白濱龍太郎さんによると、そういった症状は“隠れ不眠”によって起きることがあるといいます。


【お話を伺った方】白濱龍太郎さん
睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。東京共済病院、東京医科歯科大学付属病院を経て2013年に「RESM 新横浜」を開設。「病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために」との観点から睡眠の重要性を分かりやすく丁寧に説き、患者が心から満足できる睡眠を取り戻すための治療、指導を行う。


あなたの隠れ不眠度はどのくらい?

・電車の座席に座るとすぐに眠くなって居眠りしてしまう
・昼食後に必ず眠くなる
・コーヒーや栄養ドリンクを飲んだり、ガムをかんだり、タバコを吸ったりしないと、頭や体をシャキっと保つことができない
・運転中、信号待ちなどの際にふと眠気に襲われる
・毎晩ふとんに入るとバタンキューで寝落ちしてしまう

上記に当てはまった数が多い人ほど、隠れ不眠の危険性あり!
ぐっすり眠る=「深睡眠」がよく取れていない状態にある可能性が高いと言えます。

「ぐっすり眠る」とはどういう状態?

「人間が眠りにつくと、まずレム睡眠という浅い睡眠が始まり、次にノンレム睡眠という深い睡眠へとうつります。通常この繰り返しが約90~120分間隔で起こっています。さらに、ノンレム睡眠の中でも、最も脳と体が休息しているときを『深睡眠』といい、この深睡眠がしっかりと取れることが『ぐっすり眠れる』ことにつながります」(白濱さん)

この深睡眠は、眠ってから4時間以内に起きやすいため、最初の4時間までにいかに、深睡眠を長く取れるかが大切なのだそう。しっかりと取れていれば、この4時間で、脳と体の疲労は約80%とれるといいます。

すぐに眠れて、朝まで起きない!
深睡眠をもたらす「ぐっすりストレッチ」3STEP

質の高い睡眠を得るためには、体の深部の体温を上げてから、ゆるやかに下げていくことが大切なのだそう。白濱先生に、快眠をもたらす「ぐっすりストレッチ」を3つのステップで教えてもらいました。

ぐっすりストレッチ
ぐっすりストレッチ
ぐっすりストレッチ
ぐっすりストレッチ

質の高い眠りで体と心をケアすることができれば、日々の仕事の生産性も上がっていきそう。充実した毎日を送るためにも、今日から睡眠の質改善を始めてみませんか?

誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる本

『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)

「目を閉じてもなかなか眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「よく眠っているはずなのに疲れが取れない」そんな人は深~い眠り「深睡眠」の時間が、足りていないのかもしれません。深睡眠が不足していると、ぐっすり眠れないだけでなく、やる気が出ない、「血圧」「血糖値」「コレステロール」の値が、上がりやすいなど、生活面や健康面にさまざまな影響が出ます。健康でいるため、イキイキとした毎日を送るために、ぜび本書で紹介する「ぐっすりストレッチ」をお試しください。 >>amazonで購入する

文/栗原千明(編集部)