100円からでもOKって知ってた? 年収が低くても、忙しくても始められる“損しない”投資の基本
仕事をしている女性であれば、自分の収入や貯金、保険や税金のことなど、お金のことで一度は悩んだことがあるはず。そこでこの連載では、女性から大人気のファイナンシャルプランナー・高山一恵さんに、読者の皆さんから寄せられたマネーのお悩み相談に乗っていただきます! 自分のお金を賢く貯める・増やす・使う術を学びましょう
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
お給料が右肩で上がらず、超低金利の預貯金に預けていてもなかなかお金が増えない中、少しでもお金を増やしたいと「投資」の相談に来る方が急増しています。とはいえ、今回のご相談者さんのように、投資はまったくやったことがなく、まとまった貯金もない……という人も少なくありません。
結論からいうと、今の時代、100円から投資できますし、投資の基本を守れば、手堅くお金が増える可能性は高いといえます。
商品と時間、「分散投資」が基本です
皆さんが「投資」と聞くと抵抗感があるのは、おそらく「元本割れ」する可能性があるからなのではないでしょうか。投資は預貯金と違い、投資先の「値動き」があります。投資で安定した成果を出すためには、この「値動き」と上手につきあうことが必要です。反対にこの値動きと上手につきあうことができれば、投資は怖いものではありません。
値動きと上手につきあうポイントはいくつかありますが、一番覚えておいてほしいのが、「分散投資」です。これは「商品の分散」と「時間の分散」です。
まず、商品の分散ですが、古くから投資の格言に「ひとつのカゴに卵を盛るな」というものがあります。これは、ひとつのカゴに卵を盛ってしまうと、落としたときに全て割れてしまいますが、いくつかのカゴに卵を盛っておけば、1つのカゴを落としたとしても他の卵は安全というものです。
ですから、投資をするときには、1つの商品に集中投資をするのではなく、株式や債券など、異なる商品に投資することが大切です。また、時間の分散ですが、1度に投資をするのではなく、時間をずらして投資をすることで、値段が高いときに投資をすることもあれば、値段が低いときに投資することにもなり、結果、平均購入単価を下げることができます。
忙しい女性にオススメしたい「投資信託積立」
これを自動的にできるのが「投資信託積立」です。投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を1つにまとめ、運用のプロであるファンドマネジャーが、経済動向を見ながら株や債券、不動産などに分散投資をして運用する商品のこと。つまり、1つの商品に様々な商品が分散されているので、投資信託を買うことで分散投資ができます。
また、投資信託は「毎月25日に1万円買う」という具合に、毎月決まった日に決まった金額を積み立てていくことができます。毎月積み立てることで、時間の分散もできるというわけです。しかも、証券会社にもよりますが、投資信託は100円から積み立てることができます。
仮に毎月1万円を10年間積み立てた場合、タンス預金だと貯まるお金は120万円ですが、毎月1万円を利回り3%の投資信託で10年間積み立てることができれば、約140万円になります。少額からでも値動きと上手につきあいながらコツコツ投資していけば、初心者でも投資でお金を増やしていける可能性は十分にありますよ。
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