証券会社の事務から住宅ローンの営業へ
大学卒業後、証券会社のバックオフィス業務を請け負う企業に事務職として入社した植木綾子さん。当座預金口座へ入金した顧客を特定し、専用端末で顧客口座へ振り替えを行うオペレーション業務を担当した。しかし、仕事内容が限られており、「ここで長く勤めても、ずっと同じ作業の繰り返しでキャリアは広がらない」と失望。24歳の時に、信託銀行の事務を代行する会社に転職する。
前職と同じ事務職ではあるが、業界も仕事内容もまったく異なる未経験での転職。採用試験では、「決められた仕事をこなすのではなく、自分で考え、判断する仕事がしたい」と熱意をアピールし、それが評価された。
入社後は住宅ローンに関する業務を担当し、申し込み時の審査、契約書の作成、火災保険料の算出、伝票作成などを担当。単純な作業のみだった前職に比べて仕事の幅も広がり、知識やスキルが身について自分自身の成長も感じられるように。転職者ということでほかの事務職の若手社員よりもキャリアがあったため、課内のリーダーを任されるまでになったが、結婚と夫の海外赴任を機に退職した。
03年に帰国してからは、前職で得た住宅ローンの知識と経験を活かせる仕事を探して就職活動を開始。グッドローン(現:SBIモーゲージ)に契約社員として採用される。営業アシスタントを経て、管理課の立ち上げに参加したのを機に正社員へ。昨年末の住宅金融公庫取り扱い開始を機に公庫課を立ち上げる。今年5月には課長に抜擢され、現在は全社的な業務改善プロジェクトにも参加している。