運輸会社の経理から財務コンサルタントへ
吉成麻由美さんは、大学時代に中国語を勉強していたことから、貿易などの国際的な仕事に憧れ、運輸会社へ就職した。しかし、配属先は営業所の経理業務担当。伝統的に女性には事務職などの内勤の仕事しか与えられない社風だったのだ。さらに入社直後に国際部門が子会社化され、異動の可能性も断ち切られる。「この会社では国際的な業務に携わるチャンスは得られない」と、社会人1年目の冬頃には転職活動をスタートした。
最初は国際部門を持つ同業他社を中心に採用試験を受けていたが、外資系を受けた際にも「女性には事務職をお願いしたい」と言われ、業界全体の風潮に失望。学生時代から運輸業界しか見てこなかったが、「今が視点を切り替える良い機会」と思い直し、幅広い業界・職種の情報を集め始めた。
まずは物流コンサルタントという選択肢を思い描き、コンサルタント業界全般をチェックしたところ、偶然「財務コンサルタント」を募集していた東京共同会計事務所を知った。財務に関する知識はまったくなかったが、「事務仕事は好きだけど、もっとやりがいを求めたい人に」という謳い文句に惹かれて応募。「幅広い業務に携わりたい!」という熱意が評価されて採用に至る。
入社後は、SPC(特別目的会社)に関する業務を専門に行うチームに配属となる。SPC設立に必要な諸手続きや設立後の法務業務や資金管理、案件終了後のSPC解散手続きなどを手がけるように。現在は、金融、不動産、商社などから依頼されて設立した約80社のSPCを担当している。