旅行や出張ではどんなスーツケースを使っていますか? 空港やホテルでは意外に荷物を見られています。旅慣れた国際派を印象づけるには、スーツケースのチョイスが重要。その点、圧倒的な軽さで知られる、英国発の老舗ブランドで、憧れトラベルケースの「GLOBE-TROTTER(グローブ・トロッター)」なら、実用性とデザインの両面で申し分ありません。
1897年創業の老舗旅行ケースメーカーで、英国王室をはじめ、空軍、冒険家などに愛用されてきました。故ダイアナ妃も顧客でした。
「ヴァルカン・ファイバー」と呼ばれる、特殊な紙を何層にも重ね樹脂でコーティングした構造の素材がグローブ・トロッターの最大の持ち味。特殊紙素材ならではの軽さは女性にも人気が高く、国内でもモデルやファッショニスタなどに大勢の愛用者がいます。クラシックなデザインもファンを離さない理由です。
紙製でも強度や防水性は引けを取りません。空港での積み下ろしで乱暴に扱われてもリペア体制も整っているので安心して使えます。1912年には「ゾウが踏んでも壊れない」ほど堅牢という実証広告まで出しています。
創業当時と変わらぬ製法で、しかも熟練した職人が手仕事で一つ一つ仕上げていく点も本物志向の旅人の所有欲をくすぐります。まだ主な交通機関が船だった時代からの英国人トラベラーの覇気や美意識まで秘めたような、レトロなたたずまいには得も言われぬ風格がにじんでいます。
様々なブランドやクリエーターとコラボレーションモデルを出してきたことでも有名です。今回は、450余年の歴史を誇る京友禅の老舗「千總(ちそう)」と組んで、日英博覧会100周年を記念した限定モデル「KYOTO(キョウト)」コレクションを発表しました。
「KYOTO」コレクションのベースになったのは、グローブ・トロッターを代表するモデルのサファリシリーズ。エレガントなアイボリーホワイトのボディのライニングに、華やかなピンクの小花柄が施されていて、開けるたびに笑顔がこぼれそう。この小花柄は、日本の四季の草花を取り合わせた古典柄で「花籠(はなかご)」と呼ばれているそうです。
日本の伝統美が詰め込まれたトロリーケースは、日英のクラフトマンシップが融合した仕上がり。伝統と格式にモダンなアレンジが加えられ、時を超えた存在に昇華しました。21インチのトロリーケースは、着物一式を入れるためのトラベルケースとして使用できる造り。着物ガーメントケース、小物ケース、草履バッグ、草履クッションが特別に付属しています。
空港やホテルで、トロリーが横にたたずんでいるだけで、品格とエレガンスを寄り添わせてくれそうな「KYOTO」コレクション。「グローブ・トロッター」という名前の通り、地球のどこへでも連れて行きたくなるトラベルパートナーです。
(付属品には草履は含まれておりません)
ファッションジャーナリスト。複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤー、プレスも経験。ファッション業界の現場経験を生かして、最新コレクションやトレンド情報を多彩なメディアで発信している。
「買う側・着る側の気持ちが分かる」という消費者目線で、世の中の流れ・今を発信する、リアリティを感じさせる解説に定評がある。
宮田理江 公式ブログ :「fashion bible」