英国ブランド「テッドベーカー」日本第１号店が表参道にオープン｜宮田理江のファッショントピックス

英国ブランド「Ted Baker（テッドベーカー）」が日本デビューし、３月16日、東京・表参道に日本第１号のショップを開きます。ブリティッシュデザインが脚光を浴びる中、英国らしい上質感とエスプリを感じさせるブランドがまた１つ、日本デビューを飾ります。ロイヤルウェディングに続き、ロンドン五輪を夏に控え、ブリティッシュなムードいっぱいのショップは一段と関心を集めそうです。

元々はメンズ向けのシャツメーカーから始まったブランドですが、現在はメンズとレディースが半々の割合。世界31カ国で展開しているグローバルブランドです。「テッドベーカー氏」は1988年、シャツ専門家としてキャリアをスタートしたという設定になっていますが、実はベーカー氏は架空の人物。ブランド創業者であるレイ・ケルビン氏は、「テッドベーカー」という架空の人物をデザイナーに仕立て、自らは「テッドの一番親しい友人」という立ち位置で「テッド」の言葉を代弁しています。

レディースウェアは ヨーロピアンエレガンスとロンドン的センスをミックスしたテイストが持ち味。メンズシャツから派生したブランドらしく、マスキュリンなムードを取り入れつつ、ディテールへのこだわりと手の込んだ装飾がフェミニンを薫らせています。ブリティッシュユーモアを感じさせるアレンジは、ほかのブランドにはない特徴と言えるでしょう。巧妙なニードルワーク、対照的なカラーのトリミング、衣服に隠された小さなメッセージなどの細やかな心配りが、「テッドベーカー」のコレクションを特別な存在にしています。

東京・表参道店は、デジタル世代のコミュニケーションのかたちとして、アナログ時代の電話機、電報、ラジオなどの古いテクノロジーと、最先端テクノロジーをミックスしたようなショップになる予定。展開されるアイテムは、メンズ・ウィメンズウェアのほか、シューズなどです。

英国ブームが勢いづく折、本場ブランドの深みを味わう絶好のチャンス。「Ted Baker」の日本デビューをきっかけに、独創的なショップでニュースなブランドを肌で感じてみてください。