ファッションジャーナリスト「宮田理江」のFASHIONTOPICS(ファッショントピックス)

革とナイロンのマリアージュ 40周年の「Felisi(フェリージ)」

革とナイロンのマリアージュ 40周年の「Felisi(フェリージ)」
Felisi 40°
限定リバーシブルトートバッグ¥47,250
革とナイロンのコンビのトートバッグやブリーフケースで日本にもファンの多い「Felisi(フェリージ)」が40周年を迎えました。主なオフィス街で「Felisi」を提げた人を見掛けない日はないほどの浸透ぶりですが、メンズから人気が広がったせいもあってか、男性向きと思われている節があります。でも、実はウィメンズもラインアップが充実していて、働く女性の頼もしいパートナーになってくれます。

「Felisi」はイタリア北東部の小さな街フェラーラで1973年に誕生しました。レザー加工はイタリアの伝統的な産業。「Felisi」にもイタリアならではのクラフトマンシップが脈々と受け継がれています。今なお100%のメード・イン・イタリーである点もブランドのアイデンティティー。フェリージの紋章にもヘリテージを重んじる気風がにじみます。

持ち手やトリミングに用いるナチュラルレザーと、ナイロン、コットンキャンバスなどとの異素材マリアージュが独特の穏やかで人なつこい顔つきを生んでいます。レトロで落ち着いた風情はかえってモダンに映ります。鮮やかでありながらも、節度をわきまえたカラーリングも「Felisi」の持ち味の1つ。どんな装いにも自然と溶け合うから、オンとオフの切り替えを意識しないで、どこへでも連れ出せるわけです。

1996年にデザイナーとして迎えられたドメニコ・ベルトラーニ氏は、さらに洗練された現代的なエッセンスを注入。新たな「Felisi」流イタリアンスタイルを確立しました。創業者の1人のアンナリサ・フェローニさんのディレクションはベルトラーニ氏のクリエーションを支え、デザイン全体に一貫したポリシーをもたらしています。

1992年に発表された、ナイロンと革を組み合わせたモデルは、それまでのカジュアルナイロンバッグの常識を覆す画期的なアイテムとして、おしゃれな大人たちに受け入れられました。シルクライクな光沢を放つナイロンと、見るからに上質なナチュラルレザーのコントラストは、バッグの新カテゴリーを拓いたとも言えるでしょう。「Felisi」ユーザーが使い込んだ愛着の品を提げて、「Felisi」を買い足しにショップへ訪れる姿は、このブランドの価値を物語ります。

近年はユニセックスで楽しめるカジュアルなデザインが増えて、マニッシュを取り入れるこのところのファッション新潮流にもなじませやすくなっています。トートやブリーフケースが有名ですが、トラベルバッグや小物類もラインアップが一段と充実。生活の様々なシーンで「Felisi」のよさを感じ取るチャンスが広がってきました。

創業40周年を記念した、シリアルナンバー入りのリバーシブルトートバッグは、400個の限定生産(¥47,250)。ナイロンとキャンバスのリバーシブル仕立てになっていて、キャンバス面には40周年のキャンペーンロゴ「Felisi 40°」の文字がプリントされています。ブランドロゴプレートに1~400の通し番号が刻まれているのも、世界に1つだけのスペシャル感を高めます。この記念モデルは3月16日から全国の取り扱いショップとEC(電子商取引)で販売されています。

たっぷり入るのに軽い。気取っていないのに、品がある。「Felisi」特有のたたずまいは、働く女性のわがままなニーズにもしっかり応えてくれます。男性に独り占めさせておくのはもったいない「Felisi」のよさを、40周年の節目にショップで確かめてみてはいかがでしょう。40周年記念の新ウインドーディスプレーが歓迎してくれるはずです。
ラ ガゼッタ 1987 & フェリージ 青山
東京都港区南青山6-11-9 S.K.ビル1F
TEL: 03-3498-6912
http://www.felisi.net/shopinfo/shop_aoyama.html

Felisi
http://www.felisi.net/

Felisi 40周年サイト
http://www.felisi.net/40th_heritage/

(問い合わせ先)
フィーゴ
TEL: 03-5772-8348


plofile宮田理江
ファッションジャーナリスト。複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤー、プレスも経験。ファッション業界の現場経験を生かして、最新コレクションやトレンド情報を多彩なメディアで発信している。 「買う側・着る側の気持ちが分かる」という消費者目線で、世の中の流れ・今を発信する、リアリティを感じさせる解説に定評がある。

宮田理江 公式ブログ :「fashion bible」