株式会社 ベイクルーズ
JOURNAL STANDARD
Lady's Press
市川 綾子さん
ファッションの専門学校を卒業後、株式会社 ベイクルーズに入社。同社が展開するブランド、『JOURNAL STANDARD』の販売員を4年間経験。『journal standard L'essage』の新規ブランドオープンにも携わる。2008年よりジャーナルスタンダード レディースのプレスを担当。現在に至る
シンプルな中にもカジュアルでリラックスした雰囲気のあるオリジナル商品と、国内外のトレンドを反映させたセレクト商品が人気のブランド、『JOURNAL STANDARD(ジャーナル スタンダード)』。あらゆるライフステージで自分の魅力を発揮できる、洗練された都会のカジュアルファッションを実現している。
2010年夏のテーマは「サマーホリデー」。アメリカの学生を思い起こさせるプレッピーやトラッド、マリン、ロコ、エスニックといった異なったテイストをうまくミックスしながら、ジャーナル スタンダードらしいカジュアルさを残したバケーションスタイルを提案している。
中でも今季のおすすめは、昨年までとは違ったエスニックスタイル。今までのエスニックはワンピースにボレロ、サンダルを合わせるといったリゾートスタイルが主流。しかし、今季はあえて、ワンピースに麻のジャケット、エスニックなトップスにチノパンなど「ミックススタイル」がキーとなっているという。エスニックを全面で主張するのではなく、少しはずして表現するのが、ジャーナル スタンダードの今年らしい着こなしだという。
今年で入社6年目、プレスを担当して2年目を迎える市川綾子さん。店舗で4年間、販売員の経験を積み、新規ブランドのオープンにも携わった。もともと服飾系の専門学校で洋服作りを学んでいたため、アパレル会社の企画やデザイン職への就職を希望していた。しかし、学生時代から大好きだったジャーナル スタンダードは販売員からの採用がほとんどだったため、いつかは企画職へ異動したいという気持ちを抱えながら、市川さんは販売員としてのキャリアをスタートした。
「学校で洋服作りを勉強していたので、販売員として応募した会社はジャーナル スタンダードだけでした。大好きなブランドだったので、ショップで働けるだけでもすごくうれしかったんです。様々なスタイルやテイストの洋服を扱えるセレクトショップであることに特に魅力を感じていました」
入社直後に勤務したのは、ジャーナル スタンダードのショップの中で最も規模が大きい、新宿店だった。「当時、新宿店はレディスフロアだけでも20名以上のスタッフがいました。全てのインポート・オリジナルブランドを唯一揃えている店舗でお客様の人数も多く、全てのブランド名を覚えるだけで大変でした」
販売員として経験を重ねていくうち、「いつかは服を作りたい」という気持ちよりも「お客様に出来上がった服の魅力を伝えたい」、「ブランドのファンになってもらいたい」という想いの方が膨らんでいった。これを機に、当初は企画部への異動を希望していた市川さんだったが、周囲からの推薦もあり、プレスへの異動を願い出ることにした。
直接お客様を接客する販売員とは違い、プレスは顔が見えないお客様を相手にPRを行う。ダイレクトに結果が伝わってこない仕事でもあり、「本当に今のやり方でよいのだろうか」と迷いが生じることもある。しかし、そんな時は常にお客様と接している現場の販売員にヒアリングを行い、先輩プレスにアドバイスを求める。
日々のリース、シーズンPRのカタログ制作、サンプル管理、取材対応など、プレスは細かい仕事も多く、時間も不規則になりがちだ。しかし、第一線で活躍するクリエイターたちや他ブランドのプレスなどとの数多くの出会いが、ハードな仕事を乗り切る原動力になっている。
「プレスという仕事をしていなければ出会えない、カメラマンさんやスタイリストさん、モデルさんと一緒に1つのものを作り出していくことはすごく刺激的です。ブランドの代表として、その道のプロたちと仕事をする経験はとても貴重ですね」
ブランドが誕生から12年、全国に19店舗を展開するジャーナル スタンダード。市川さんは新しい年齢層に向け、時代に合わせた新たなPR方法にも取り組んでいこうと考えている。
「現在行っている展示会や雑誌掲載など以外にもPRの手段はたくさんあると思っています。新しいことを生み出すのは難しいと思いますが、PRの基本にあるのは人と人とのつながり。商品があって、ショップがあって、そこに足を運んでくださるお客様や現場で働く販売員をはじめ、カメラマン、エディター、スタイリストなど外部の方々、会社で一緒に働く仲間や先輩がいて初めてPRの仕事は成り立ちます。そうした一つ一つの出会いを大切にしながら、新たなPRの形を見つけていきたいですね」
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