仕事内容
「PJ夏号」の発行に向けて、
企画部からデザイン案が降ろされたのは今から約3ヶ月前。
彼女に任されたのは人気モデルによって華々しく飾られる、一番注目される表紙の商品だった。
■□新規メーカー取引の決断
表紙を飾るアイテムだけに、企画部からのこだわりが強い。
いつもの取引先メーカーにデザインや納期、予算を伝え、仕入交渉をするものの、
なかなか折り合わず、メーカーの選択に彼女は悩んでいた。
「安すぎれば品質は落ちるし、とはいえコストは抑えなければいけない。
大変だけど、ここが私たちの腕の見せ所。」
そう話す彼女が選んだのは、香港にある新しいメーカーとの取引。
上司も少し不安そうだったが、最後には彼女の選択を応援してくれた。
幾度となく香港との調整を経て、無事に取引を開始することに成功した。
■□トラブル→調整。新商品を守るギリギリの攻防。
契約後は具体的なスケジュールの調整に入る。
ピーチ・ジョン製品の特徴や生産工程を伝え、何度も確認していく。
そんな矢先に、東京本社に1本の電話。
「パーツ1つの生産工程が予定していたスケジュールより大分遅れる」という連絡だった。
完成が遅れるのは、絶対に許されない。一瞬にして彼女に緊張が走った。
「あれだけ打ち合わせしたのにどうして?」そんな気持ちを押し殺し、すぐに全てのスケジュールを見直す。
「ショックを受けていても、進みませんからね。今は前を向いて行動するだけです」
立て直された計画は、カタログ撮影ギリギリの納品スケジュールだった。
■□最後まで気を緩められない現場
予定より6日遅れで試作品が完成。午前中、東京本社に届いた。
「試作品が企画部のイメージと違っていればやり直し。スケジュールにもう後はない」
彼女は不安げな表情でそう話した。
1時間後、企画部とのミーティングを終えた彼女は、香港のメーカーに連絡をした。
「The sample is OK. Please proceed to the production. Thank you.」
■□本人にしか味わえない、モノづくりの感動
出来上がった商品を人気モデルが着こなし、撮影がスタート。
そしてついにカタログの納品日。
彼女の机には「PJ夏号」が置いてある。
表紙には彼女がゼロから見守り続けた商品を身にまとった人気モデル。
「初めての取引先とのやり取りや、スケジュールの再調整。
ここまで来るには大変だったけど、こんな達成感を味わえるからこの仕事は辞められない。」
そう話す彼女は今までで一番輝いていた。
そんな「PJ夏号」は、その後120万人の読者のもとへ届けられる。
この仕事で磨ける経験・能力
<<具体的な仕事内容>>
■取引先とのメール/電話でのやりとり(日本語・英語)
■商品仕入業務全般(商品開発、取引条件の決定、発注、納期管理など)
■商品企画書の英和訳
■バイヤー同行による海外出張、メーカーへの買い付け交渉、OEM企画商談時の通訳
■海外出張時のサポート
■スケジュール管理やプライス調整
アピールポイント
取引先にはヨーロッパやアメリカ、香港、中国など海外メーカーもあり、英語でのメールや電話のやり取りも。
また、年に1回海外にて展示会を開催しているので、バイヤーに同行し通訳をお任せすることがあります。
全体の1割以上の女性が部長以下管理者として活躍しています。