株式会社いきいきらいふ
代表取締役 左 敬真さん
高齢者のニーズを受けて始まった
日本初の入浴専門3時間デイサービス
茶色をメインとした高級感あふれる部屋にはアロマの香りが漂い、座り心地の良いソファーが並ぶ。南国のカフェのようなその空間は、いきいきらいふが約1年前に立ち上げた全国初の入浴専門3時間デイサービス『いきいきらいふSPA』だ。
「私たちはこれまでデイサービスを提供してきましたが、その中で感じていた疑問がありました。それは、入浴介助のみをご希望のお客様にとって、デイサービスの長い滞在時間が本当に必要なのかということ。お客様の声の中には入浴のみを行って、早く自宅に帰りたいという意見も多かった。そんな方々のニーズに答えるためにスタートしたのがこの事業です」
そう語るのはいきいきらいふ代表取締役の左敬真さん。介護現場ではなかなか見ることができないアジアンリゾートを彷彿させる内装にも理由があると彼は笑顔を見せる。
「介護サービスを見ていて日々思うのは、自分が本当に使いたいサービスや、家族に使って欲しいサービスがどれだけあるかということです。本当に自分が受けたいサービスを作りたい。そのことを考えて出来上がったのが、この空間。ホテルのようなサービスを目指していますから、スタッフにも介護をサービス業として捉え、誇りを持って仕事を行って欲しいと伝えているんです」
まるで南国リゾートのような空間で入浴サービスが受けられる
「直営店を20店舗、フランチャイズを200店舗増やす」
というビジョンのために社員と邁進する毎日
自分たちが誇りを持って行うサービスを広げること、介護業界を変えていくこと。左さんはとにかく楽しそうに話す。それは、今後の展開にわくわくしているからだという。そして同社の何よりの特徴は社長だけでなく社員も楽しみながら仕事をしているということだ。
「まさにワクワク伝播ですよね。自分の想いを社員に伝えて、広げていく。給与明細に“社長の頭の中”という文章を書いた紙を入れたり、朝、社員全員にメールを送ったり。ホームページに掲載しているブログも社員に想いを伝える手段の1つにもなっています。もちろん、ブログは求職者や利用者の方々に当社がどんな会社か知っていただくためのものでもありますが。今後やりたいなと思っているのは元気朝礼。詳細はまだ決まっていませんが、同業他社の皆さんが取り入れたいと思うような、日本一元気な朝礼を行えたらと思っているんです」
志高く、大きなことにチャレンジしようとしているからこそ、初の新卒採用やフランチャイズという試みなどすべきことは沢山ある。それだけに働く従業員に求められることも多いという。
「今は社員にとって一番楽しい時期であり、大変な時期でもあると思います。いろいろな業務を兼務していますし、求められる要求も高くなっている。でも、みんなが一丸となって「直営店を20店舗、フランチャイズを200店舗増やす」という5年後のビジョンに向かって走っている。目標があるからこそ目の前の壁も越えていけるんです。『いきいきらいふSPA』は私たちにとって誇りとなるサービス。これを広めていくことが会社の存在価値。根底にあるのは、自分たちが受けたいサービスを広めていくということなんです。そのために、これからも可能思考で進んでいきたいと思っています」
全国初の入浴専門3時間デイサービス
『いきいきらいふSPA』
高齢者のニーズを受けてスタートした、入浴に特化した短時間デイサービス。
従来の介護事業と異なるのは、「自分たちが受けたい介護」をモットーにサービスに徹底的にこだわっていること。
その南国リゾートのような空間に足を運ぶ利用者のことは「メンバー様」と呼び、極上のホスピタリティを提供。まるでホテルに来ているような感覚を味わうことができる。
今後は、フランチャイズを基軸にこのサービスを全国に広げていく予定だという。