「介護業界」応援レポ

vol.4 千葉県訪問看護ステーション連絡協議会
千葉県訪問看護ステーション連絡協議会 会長 権平 くみ子さん

千葉県訪問看護ステーション連絡協議会
 会長  権平 くみ子さん

約140もの看護ステーションが加盟!

現在千葉県にある訪問看護ステーションの数は約180。その内、約150のステーションが千葉県訪問看護ステーション連絡協議会に加盟している。

「協議会に入っているステーションの中には2.5人の小規模なものもあります。そうなると、1つステーションのみで大きな研修などを行うのは難しい。行政機関に対して意見を発信していくことも大変です。そこで、1つのステーションでは行えないことを私たちで実現していっているんです」

そう語るのは、千葉県訪問看護ステーション連絡協議会で会長を務める権平くみ子さん。千葉県の訪問看護には、駐車場確保にまつわる問題や、訪問看護師不足などの課題があり、同協議会はその解決に向け活動を行っている。



株式会社 七夢

看護師の確保をするために
さまざまな機関と協力!

「千葉の助産師・看護師の数は全国でワースト2位。人口100万人に対して看護師の数は全然足りていないというのが現状です。そこで看護師の増加を図るために、様々な機関と協力体制を組んでいるんです」

県が企画し行っている『千葉県高齢者保健福祉計画推進作業部会』や『千葉県認知症対策推進会議』には連絡協議会の立場で出席し、現場から吸い上げた生の意見を伝えている。行政機関が行う施策に参加する一方で、大学などが行う研修会などへの協力にも精力的だ。

「最近では千葉大学が行った「訪問看護師として再就職したい看護職者を支援する学びなおしプログラム」で話をさせてもらいました。また、行政で行う看護師確保にも協力しているんですよ」

看護ステーションの最低人数は2.5人。ギリギリで経営しているステーションも多く、1人のスタッフが辞めることでステーションを閉めざるを得ないケースも多い。

「各ステーションが安定した経営を行える環境を作っていくためには、“看護師が辞めない”ということも大切。今後は訪問看護の楽しさを伝える取り組みを行っていきたいと考えているところです」



直近の研修会を覗き見っ



研修会の様子などが記載される広報誌。毎回旬なテーマが取り上げられている。



大好評だった研修会テーマは
「訪問看護の質の評価」について

年間で5~6回行われている研修・講習会。加盟ステーション全体が集まるものを3回、地区部会で企画し行われるものを2~3回実施しているという。

2009年5月に行われた研修会のテーマは『訪問看護の質の評価』。客観的に評価するのは難しい訪問看護を、どういった視点で見ていくべきなのかを学ぶ機会が設けられた。

参加者からは「業務に追われて手が回らない部分を学ぶことができた」、「シリーズ化しノウハウを溜めて行きたい」などの感想が集まり、高評価を得たという。