「介護業界」応援レポ

vol.6 株式会社global bridge
デンタルサポート株式会社 執行役員 管理本部長 田中 透さん

デンタルサポート株式会社
 取締役  田中 透さん

根本にあるのは
「現在の日本をより良くしたい」という想い

“歯科・医科・介護のワンストップサービスの提供”を目指し、事業展開を行っているデンタルサポート。安心、快適な地域コミュニティを作り出すために邁進する同社の基本哲学は“日本再生”だ。

「孔子の言葉に“小医は病を癒し、中医は人を癒し、大医は国を癒す”というものがあります。当社は『大医』を目指したいと思っている。日本人として“地域や国、現在の日本をより良くしたい”と考えているんです」

そう語ってくれたのは、同社で取締役を務める田中透さん。現在の日本の財政赤字はおよそ800兆円。自社のことだけでなく、未来の日本まで考えるからこそ「医療と介護を国のコストとしてでなく、次代を支える産業へと変えなければいけない」と彼は語る。

「そのために必要なことが“医療の倫理と企業の論理の融合”です。現在の医療法人に足りないものは経営感覚だと私たちは考えています。医療費も大切な税金を使っている。治療をするのはもちろんですが、社会保障費の削減も考えていかなければなりません。そのためには個人経営のうえに成り立っている医療を組織化し、体制化していくことが重要なんです」




高齢者が安心して過ごせる環境作りのために始めた介護事業

高齢者が安心かつ安全に過ごす社会のために
歯科・医科・介護のワンストップサービスを目指す

そんな同社が注力している取り組みの1つが「地域コミュニティ作り」。これは高齢者が安心かつ安全に過ごす社会を地域間で提供するというものだ。
「医療や介護が必要な高齢者の方々の中には、住みなれた地域や自宅で療養したいと考える方が多くいます。それを叶えるためには、高齢者の方々の生活を支える土台を地域間で整備することが必要です。しかし、行政には予算がない。だからこそ企業がここに取り組んでいかなければならないんです」

実現のために必要なのは、高齢者の生活を支える医療・介護・住まいなどを総合的に体制整備すること。同社は現在、訪問歯科・訪問医療の診療サポート提供エリアを中心に「高齢者住宅」、「居宅介護支援事業所」、「訪問介護事業所」を展開し、体制を作っている。

「目指しているのは、“歯科・医科・介護のワンストップサービス”。これは、利用者様はもちろん、働くスタッフにとってもメリットのある仕組みです。常に医療の専門家に相談できる環境は安心感もあり、働きやすいと好評です。また、高齢者の方が健康に過ごすために歯科が重要であるということも、なかなか知られていない事実。口腔ケアの重要性などを肌で感じる中で視野を広げていくこともできるんです」

さらに、働くスタッフのために、現場で抱えるストレスは極力減らしていきたいという同社。現在は、情報共有ができるシステム作りに注力している。
「本人、ご家族、介護や医療のサービス提供者が必要な情報を共有できる場を作りたいんです。それは、今後連携を強くしていく上でも必要なこと。現在は、作業を増やさず、ストレスもなく、サービスの向上につながるためにはどうすべきか考えている最中です。最終的には、当社グループだけでなく、他社でも活用していただきたい。やはり根本にあるのは、日本を良くしていきたいという想いですからね」



定例MTGを覗き見っ



歯科・医科・介護の
ワンストップサービスプロジェクトチーム



“歯科・医科・介護のワンストップサービス”の実現のために開催される会議の様子。

医師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・ケアマネージャー・ヘルパー・営業系社員・企画系社員などが集まって事例を共有する。
全員が対等な立場で自由に意見を出し合えるのがデンタルサポートグループの最大の魅力。