株式会社ベンチャーバンク
岩崎 宗希さん
今後の成長のために「利用者の生きがいの創造」
という理念に共感する人材を採用
日本最大級のホットヨガスタジオ『LAVA』を運営する株式会社ベンチャーバンク。同社が昨年スタートさせた新事業が高齢者向け機能訓練専門のリハビリフィットネス『ゆずりは』だ。ホットヨガスタジオ『LAVA』と、骨格の矯正で「美しく痩せる」フィットネススタジオ『カラダデザインスタジオLAVA』で培ったノウハウを最大限活かし、「安全性」「効果性」が高く、「高齢者一人ひとりに合ったフィットネス」を提供している。
「私たちが理念として掲げているのは利用者の方々の“生きがいの創造”です。ここで挙げている生きがいとは“目標を持つこと”、“仲間の存在”、“運動機能の向上”の3つ。この理念に共感してくれる人材を採用していくことが、『ゆずりは』を成長させていくために重要なことだと考えているんです」
そう語ってくれたのはベンチャーバンクで活躍中の岩崎宗希さん。「ゆずりは事業部」で活躍する一人だ。
「実は当社に転職してくる介護経験者は大型施設で働いていた方が多いんです。従業員、利用者ともに人数の多い施設ではどうしてもサービスが分業になってしまう。“もっと1人ひとりに合わせた介護をしっかり行っていきたい”という志を思っている方が入社を決めています」
少人数のクラスで一人ひとりに合わせたレッスンを展開
意識の高いスタッフがモチベーション高く働ける環境。
それを作るのは企業の役目――。
現に、「ゆずりは」では“1人ひとりに合わせたフィットネス”に重点を置いている。楽しく通ってもらうためには、「私のための施設」だと思ってもらうことが大切。だからこそ“個別性”を重視しているのだという。
「現場で行っているのは2対15のグループレッスン。LAVAは1対30で行っていますから、かなり少人数のクラスになります。フィットネスの合間に休憩時間をはさむのですが、その時間はコミュニケーションの種まきに徹します。コミュニケーションの種とは、利用者さんたちの休憩中の会話が弾むよう、会話のヒントを提供すること。例えば好きな食べ物は何ですか?などといった簡単な質問を投げかけると利用者さん同士で自然と会話がはずんでいく。そんな様子を見られることもこの仕事ならではのやりがいなんですよね」
とにかく意識の高いスタッフが多いというリハビリフィットネス『ゆずりは』。そんな人材がモチベーション高く働き続けられる環境を整えるのは企業の役割だ。
「そのために当社では、働きやすい労働環境を整えています。当社は土日休みで残業はほとんどなし。勤務時間は8時半~17時半です。そして今後は、キャリアステップの場として店舗をまとめるポストを作っていきたいと思っています」
介護保険が未来永劫続く保証がない中、2025年には人口の4分の1が65歳以上になる。だからこそ、このままではいけないと岩崎さんは語る。
「限られた投資の中で、社会の予防介護を行っていくためにはしっかりと仕組みをつくり、生産性を上げ、健全な経営を行っていくことが必要です。それが確立すれば、働くスタッフにも次のポストを用意することができる。1店舗で頑張っていた人材が、3店舗見るようになれば、関わるご利用者様の数は15人から45人に増えますよね。知識や技術はご利用者様に提供して初めて価値のあるものになります。だからこそ、スタッフが磨いた知識や技術や知識を広く還元できるような環境を作っていきたいんです」
機能訓練専門のフィットネスクラブ『ゆずりは』
デイサービスの要素を兼ね備えた、機能訓練専門のフィットネスクラブ。
「生活機能の低下を防ぐことにより、健康でいきいきとした本当の生活や人生を創ること」を目的に指導をしている。
中でも人気プログラムの『ゆずりはヨガ』は全国30万人の会員が効果を実感しているホットヨガスタジオ『LAVA』のノウハウを活かし高齢者向けに開発した『椅子ヨガ』のこと。無理なく簡単に行えるため、楽しみながら機能訓練ができると好評だ。
ヨガだけでなく“リズミカルにおどるエクササイズ”や、“自宅でも簡単にできる予防マッサージ”などプログラムは多種多様。定期的にプログラムを変更することで、継続的に楽しめるフィットネスを実現している。