「介護業界」応援レポ

vol.8 株式会社ベンチャーバンク
株式会社日本医療事務センター 久慈美代さん

株式会社日本医療事務センター
  久慈美代さん

“シルバーの方に寄り添う暮らしを豊かにしたい”
という想いから始まった新しい家事代行サービス

医療・福祉にまつわる様々な分野で40年以上の実績を積んできた日本医療事務センター。同社が新しく立ち上げた事業が家事代行サービス“クラシスト”だ。現在同社で関東介護事業課の主任として活躍中の久慈美代さんは、同サービス開始の背景についてこう語る。

「私たちが家事代行サービスを始めたのは“シルバーの方に寄り添う暮らしを豊かにしたい”という想いからです。現在、当社で展開しているデイサービスは“個別性の趣味活動”を売りにしています。基本的には利用者様がやりたいことをやっていただくよう推奨しているので、手芸や数読など利用者様によって行うことは様々。しかし、訪問介護になると、介護保険内で実施できるサービスが決まっています。デイサービスではできるのに、訪問介護ではできないことが多くあるんです」

介護保険の財源状況や今後の方向性を考えると、今後、生活援助に関する部分が私費となる可能性は高い。そう予測したとき「私費の充実した事業がなければ利用者は困ってしまう」と考えたことも事業立ち上げの大きなきっかけとなった。




生活を楽しく、豊かにするお手伝いをする“クラシスト”

高齢者の充実した生活のサポートを行う先駆けとして
事業を発展させていきたい――。

実際、介護利用者の介護保険適応外の家事ニーズは日々多様化している。そんな声を反映し、様々なニーズに応えられる家事サービスを作りたい。というのが同社の想いなのだとか。

 

「家事代行を行う上で、何よりも大切にしているのはスタッフの存在です。実はクラシストの採用率は25%程度。高い採用基準の面接を通過し、社内の家事検定や技術・接遇研修などを修了したスタッフのみを採用しているんです。特に力を入れているのは接遇。ANA客室乗務員経験者による研修を実施し「おもてなし」のプロを育てています」

さらに、利用者が自分に合ったスタッフを見つけられるよう、スタッフは全員プロフィールリストを公開。事前に経歴や所有資格、趣味などを見ることができる仕組みとなっているという。

 

「ご希望があった際には、家事だけでなく趣味活動の手伝いや、外出同行も行っていきたい。だからこそ、事前に詳しいプロフィールをお伝えする必要があるんです。現在は、家事のお手伝いが大半ですが、今後、高齢者の皆さん充実した生活のサポートを行う先駆けとして、様々なサポートができる事業へと発展させていきたいんです」



家事代行サービスを覗き見っ





くらし支援サービス『クラシスト』


「生活を楽しく、あなたらしく。」をコンセプトに誕生した、暮らしにこだわる方への新しい家事代行サービス。

掃除などの身の回りの手伝いはもちろん、要望があった際には一緒に趣味を楽しんだり、会話を楽しんだり、ショッピングへの外出同行を行ったり。一人ひとりの暮らしに合わせたサポートまで行っている。

コミュニケーションの相手を求めている高齢者はもちろん、仕事が忙しく家事に手が回らない人や、育児が忙しい主婦もサポートを受けることができる。