「介護・医療業界」で働く女性たち

case1 施設長
株式会社 ライフコミューン
ライフコミューン 日野 施設長
﨑山 綾子さん
高校を卒業後、調査会社で一般事務を経験。その後、学生時代にボランティア活動や家族の介護をきっかけに興味を持っていた介護の仕事に挑戦しようとヘルパー2級を取得し、ライフコミューンに転職。介護スタッフ・主任スタッフなどを経て、施設長に昇進する。


崎山さんが働く職場 ライフコミューン 日野
武蔵野の自然が残る閑静な立地に建つ、有料老人ホーム。「ご入居者様がご自宅で生活されているような暖かい雰囲気を作っていきたい」という考えがスタッフに浸透したアットホームな施設

類型:介護付有料老人ホーム
スタッフ数:27人
入居定員・居室数:51名・介護居室/49室
入居時の要件:原則として65歳以上の自立・要支援・要介護の方
設備:食堂、機能訓練コーナー、浴室(一般浴槽2・特別浴槽1)、
健康管理室、エレベーター、洗面設備、トイレ



ご入居者様の思い出を作るために
明るく楽しい空間を作り出す



「ご入居者様はもちろん、働くスタッフにとっても心地よい環境を作り出すこと。それが施設長の仕事です」

そう語るのは、介護付有料老人ホーム『ライフコミューン日野』で施設長を務める﨑山綾子さん。スタッフの育成をはじめ、施設経営管理や入居者の家族との折衝業務、働きやすい職場作りなど仕事内容は多岐にわたる。

「介護スタッフ時代と最も違うのは、施設全体を把握しなくてはいけないということ。施設を良くするために何が必要かを、様々な角度から日々考えています。ご入居者様の“快適で健康的な環境”を提供している分、責任も大きいですね」

そんな﨑山さんが最も大切にしていることは、入居者が楽しめる環境作り。そのために、何よりも重視しているのがコミュニケーションだ。

「毎朝、必ずフロアを回ってご入居者様にお声掛けします。冗談を言って笑い合ったり、真剣にお話を伺ったり、一人ひとりとお話をする時間を大切にしているんです。イベントなどで外出する際には、安全に注意し、楽しんでもらえるように心掛けています。当施設にいる間、ご入居者様には楽しい思い出をたくさん作っていただきたいと思っていますし、私達もご入居者様の笑顔を見られることが嬉しいんです」

 そのために、職場の雰囲気を明るく保つためのフォローも欠かさない。スタッフには積極的に話し掛け、相談しやすい空気を作り出しているという。

「私は、スタッフから相談を受けることがすごく嬉しいのです。信用してもらっているということが分かるし、一緒にその解決策を考えることができますから・・・」

 細かな事務作業など、大変なことも多い仕事だが「その分やりがいも大きい」と﨑山さんは笑う。

「ご入居者様に『﨑山さんが施設長でよかった。安心する』と言っていただけたときは本当に嬉しかったですね。来月で、施設長になって1年。ご入居者様にも、ご家族様にも、スタッフにも満足していただける施設を作っていくこと。それが今の私の目標です」

崎山さんの1DAYスケジュール
9:00

出勤・朝礼
スタッフのスケジュール確認
9:40

ご入居者様にご挨拶
10:30

事務業務
12:15

昼食のお茶出しをしつつ、食事介助の見守り
13:00

休憩
14:00

レクリエーションの見学
15:00

事務業務
17:00

関連職種とのミーティング
17:30

夕食に向かう入居者に挨拶をして帰宅