第95回

選択的夫婦別姓ってどう思う?

選択的夫婦別姓について聞いてみました。

2024.10.10

アンケート実施期間/2024年9月12日~9月23日 有効回答数/426名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査

今回の調査でわかったこと

●選択的夫婦別姓「賛成派」は65.0%、「反対派」はわずか5.4%
●賛成の理由は「個人の自由を尊重したい」が1位
●結婚したら「自分の姓で働きたい」が約4割

今回は、選択的夫婦別姓について調査を実施しました。本調査では「選択的夫婦別姓」を「婚姻関係にある夫婦が別姓を望む場合に、同姓・別姓のいずれかを強制するのではなく、改姓するかどうかを自ら決定する選択の自由を認めるもの」と定義しています。

選択的夫婦別姓についてどう思うかを聞いたところ、賛成派が65.0%、反対派が5.4%という結果になりました。賛成派の内訳を見てみると半数以上が「自分は夫婦同姓がいい」と回答しており、「夫婦は同姓であるもの」という意識は根強いように感じます。

また賛成の理由としては「個人の自由を尊重したい」74.7%が最も多く、「名義変更に手間がかかる」65.0%、「婚姻関係が続くとも限らないから」39.4%が続きました。一方で反対の理由としては「子どもへの影響」69.6%、「家族の一体感がなくなる」56.5%などを挙げる人が多い結果となりました。

姓を変えることで仕事上困ることがありそうか(または困った経験があるか)を聞くと、困る派は54.3%、困らない派は26.3%でした。年齢別に内訳を見てみると、20代と比較して30代・40代のほうが困る派が多く、年代によって認識に差があることがわかりました。

Q.1選択的夫婦別姓(※)に賛成?反対?

選択的夫婦別姓(※)に賛成?反対?
選択的夫婦別姓(※)に賛成?反対?

※「選択的夫婦別姓」とは、婚姻関係にある夫婦が別姓を望む場合に、同姓・別姓のいずれかを強制するのではなく、改姓するかどうかを自ら決定する選択の自由を認めるものです。

女の転職type会員に、選択的夫婦別姓について聞いたところ「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓がいい」「制度に賛成で、夫婦別姓が良い」と答えた賛成派が65.0%となり、「制度に反対で、夫婦同姓がいい」5.4%を大きく上回る結果となりました。

どの年代も賛成派・反対派の割合に大きな差はないものの、未婚者が多いと思われる20代ほど「夫婦同姓がいい」と答えた人の割合が多く、既婚者が多いと思われる30代・40代ほど「夫婦別姓が良い」と答えた人の割合が増えることがわかりました。

Q.2賛成の理由は?

賛成の理由は?
※複数回答あり
※Q.1で「制度に賛成」と答えた人のみ

選択的夫婦別姓賛成派にその理由を聞いてみると、1位「個人の自由を尊重したい」74.7%、2位「名義変更に手間がかかる」65.0%、3位「婚姻関係が続くとも限らないから」39.4%でした。

その他のコメントには「自分が事実離婚状態で、人の苗字を名乗ることに違和感があるため」「子連れ離婚、再婚の場合、親の姓だけ変わるのはおかしいから」「手続きやサービスが今まで通り受けられるのであれば問題ないと思うから」などがありました。

Q.3反対の理由は?

【Q.3 反対の理由は?】
※複数回答あり
※Q.1で「制度に反対」と答えた人のみ

一方、選択的夫婦別姓反対派にその理由を聞いてみると、1位「子どもへの影響」69.6%、2位「家族の一体感がなくなる」56.5%、3位「行政手続きの複雑化、コストの増大」47.8%という結果となりました。

Q.4仕事上、姓が変わったら困ると思う?

仕事上、姓が変わったら困ると思う?
仕事上、姓が変わったら困ると思う?
※既に姓が変わった経験がある人は実際にどうだったかを回答

姓が変わることで仕事上困ることがあるかを尋ねたところ、「とても困る」「少し困る」と答えた困る派が54.3%と「困らない」26.3%を大きく上回りました。

一方で年代別に見てみると、20代のみ困る派が半数以下となっており、「困らない」が3割以上を占めています。実際に既婚者が増える30代・40代と20代では、各回答の割合が大きく異なる結果となりました。

Q.5姓を変えて困ったことって何?

姓を変えて困ったことって何?
※複数回答あり
※同じ職場内で改姓したことがある人のみ

実際に姓が変わった経験がある人に、どのようなことで困ったかを聞いてみると「呼び方を変えてもらう必要があった」41.3%が最も多い結果となりました。一方で「困ったことはない」と答えた人も40.7%であり、姓を変えても不都合を感じることなく働いている人が一定数いることもわかります。

Q.6職場で旧姓を使い続けることはできる?

職場で旧姓を使い続けることはできる?

職場で旧姓を使い続けることができるかを尋ねたところ、「使える」60.3%が最も多い一方で「使えない」「わからない」と答えた人も4割にのぼる結果となりました。

女性の既婚者が少ない職場にいる人や、いざ同姓か別姓かを選ぶ機会に遭遇したことがない女性にとっては、姓について意識する機会は少ないのかもしれません。

Q.7結婚したら職場での姓はどうしたい?

結婚したら職場での姓はどうしたい?
※今後、結婚を考えている方のみ回答

今後結婚を考えている方に、結婚したら職場での姓をどうしたいかを聞いたところ「自分の姓で働きたい」38.5%に次いで「わからない」34.4%、「相手の姓で働きたい」27.0%でした。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査データの引用・転載について

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