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NOV/2015

先輩・上司に頼ることが成長への近道! 若手社員が心得るべき“甘え方”のお作法

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 ライフネット生命・岩瀬大輔

『入社1年目の教科書』の著者がアドバイス!
ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み」相談室

入社前に思い抱いていたイメージとのギャップに戸惑ったり、「この働き方でいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じたり……。自分の進むべきキャリアが明確になっていないからこそ、若手女子はさまざまな悩みを抱えているもの。そんなお悩みに『入社1年目の教科書』の著者である、ライフネット生命・岩瀬さんがアドバイス!

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さん
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了。2008年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『直感を信じる力 人生のレールは自分で描こう』(新潮社)など著書多数
今回のお悩み

「すぐに先輩や上司に頼ってしまいます。私はちゃんと成長できているのでしょうか……」(入社2年目/25歳)

自分が思っている以上に、1年間の経験は大きい

自分の成長が実感できていないようですが、本当にそうでしょうか。これまで真剣に仕事に取り組んできた経験は、間違いなく、あなたの糧になっていると思います。

試しに、最初のスタート地点からこれまでの道のりを振り返ってみましょう。上司や先輩に自分の成長度合いについて聞いてみることを、まずはオススメします。自分のことは自分では分かりにくいものですが、社会に出たばかりのころのあなたを知る人は、きっとさまざまな変化を感じているはずです。

「私は1年前に比べてどういう点が変わりましたか?」と真摯に尋ねてみれば、皆、率直にいろいろな話をしてくれると思います。もしかしたら「ファクス一つ送るのにも手間取っていたあの子が、自分の成長を考えるようになったのか」と、喜んでくれるかもしれません。まずは先輩たちから客観的な意見をもらって、1年間の歩みに自信を持ちましょう。

その上で言いたいのは、人に頼ることは決して悪いことではないということです。

仕事は1人でするものではありません。うまく仕事を進められる人というのは、1人で全てをこなせる人のことを言うではなく、うまく周囲の力を借りられる人です。

入社2年目になったからといって、いきなり何でもできるようになるわけではなく、社会人としてひよっこであることに変わりはありません。今のあなたにとって最も大切な仕事は、自分自身がもっと成長していくことです。そして、若い人を育てるのは上司や先輩の仕事なのですから、遠慮せずに甘えていいのです。

僕自身も若いころはずっとそうしてきました。1~2年目のころの上司には、「こんなにしょっちゅう相談に来るやつは初めてだ」と言われましたし、5~6年目のころの上司には、「レポートに赤入れしてこんなに喜ぶやつは初めてだ」と言われたものです。

“丸投げ”の相談はNGと心得よう

ただ、甘えにも、“良い甘え”と“悪い甘え”があります。

例えば、寝坊して何度も遅刻してしまったり、約束した納期を守れなかったりするのは、悪い甘えです。社会人として許されないNG行為だと心に刻みましょう。

一方、分からないことを教えてもらったり、仕事の質を高めるためのアドバイスをもらったりするのは、良い甘えです。自分がもっと成長して、より良い仕事をしていくために、堂々と上司や先輩に甘えてください。

ただし、上司や先輩は他にもいろいろな役割を負っているのですから、あなたのためだけに時間を割くことはできません。相手の時間を無駄にしないために、特に意識してほしいのは相談の仕方です。「どうしたらいいですか?」と分からないことを丸投げするのではなく、まずは自分なりに調べ、考えた上で、質問をぶつけるようにしましょう。

僕が新しい分野を勉強するときには、関連書を大量に買って読み込んでから、その道のプロに教えを請いに行きます。そのときに「○○について教えてください」という漠然とした聞き方はしません。

「今日は伺いたいことが3つあります。それぞれ自分はこういうふうに理解しているのですが、間違いがあれば教えてください」と、自分なりの考えをまとめておき、それに対するアドバイスをいただくのです。そうすることで、限られた時間の中でも的確に理解をすることができます。

相談するときのコツは、手ぶらでは行かないこと。未熟でも、不完全でもいいから、自分の意見を持って行き、それに赤入れしてもらうつもりで臨むといいでしょう。

次のステップは「付加価値」を生み出すこと

最後に少し厳しいことを言えば、若手社員とはいえ、ビジネスパーソンには「自分はプロフェッショナルである」という意識が必要です。出社してタイムカードを押せば給料が支払われるのではなく、価値のある仕事を提供してこそ、その対価が得られるのです。

新人は勉強することが仕事のメインではありますが、もうすぐ3年目になるあなたは、これから少しずつ給料に見合った価値を提供していくことを意識してほしいと思います。毎日会社を出るときに、今日はお給料分の仕事ができたのかな、自分はお給料以上の価値を提供できているのかなと考えてみてください。

そのための次のステップは、与えられたことをただこなすのではなく、もう一歩先回りして能動的に動くことです。

例えば、「このアンケートに答えて」と頼まれたとき、空欄を埋めるだけで終わりにしない。これは何のためのものなのか、どのような使われ方をするのか、過去の事例はどうだったのかなど、その目的や背景までしっかりと理解しましょう。その上で「他にもこのような質問があったらいいと思います」「同世代の友達20人にも聞いてきました」と、付加価値を付けて提出するのです。

それが結果的に役に立たなかったとしても、若手がオーナーシップを持って動いてくれるのは、上司にとってうれしいものです。「じゃあ、次は企画から任せてみようか」などと期待も高まります。周囲の先輩たちも、「まだまだひよっこだと思っていたけど、ちょっと変わったな」と感じるはずです。

上手に周囲に頼りながら、早く自分で価値を生み出していけるように、一歩ずつチャレンジしていってください。

取材・文/瀬戸友子

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