【5つのタイプ診断】“なんとなく不調”の原因は何? 薬日本堂の漢方相談員が教える、働く女性のセルフケア

【5つのタイプ診断】“なんとなく不調”の原因は何? 薬日本堂の漢方相談員が教える、働く女性のセルフケア

「しっかり寝ているのに疲れが取れない」
「なんとなくイライラする」
「生理前になると体調が崩れる」

こういった「病院に行くほどでもないけれど“なんとなく不調”」は、働く女性にとって決して珍しいものではない。

この状態を東洋医学では「未病(みびょう)」と捉え、身体のバランスが少しずつ崩れているサインと考えられている。

そこで今回は、薬日本堂の漢方相談員・石川さんに、東洋医学の視点から心と身体を整えるセルフケアの方法を教えてもらった。

自分の身体と向き合うヒントを見つけると同時に、お客さまの“整える”を支える漢方相談員の仕事の魅力にも迫る。

「どこが悪いわけでもないのに…」働く女性に増える“未病”

漢方チェックリスト

「病院に行くほどではないけれど、なんだか身体がしんどい」。漢方相談専門店を運営する薬日本堂には、そうした20代〜40代の働く女性たちが多く来店するという。

石川さん

お客さまの中には、「検査では異常がないけれど、毎日しんどい」「生理前になると別人のようにイライラしてしまう」など、多岐にわたるお悩みを抱えている方が多くいます。

冷えや疲れ、PMS、自律神経の乱れ。こうした不調は、明確な病名がつかないことも多く、仕事や日常生活を送りながら“やり過ごされてしまう”ケースも少なくない。

東洋医学では、こうした「未病」を放置するのではなく、早い段階で整えていくことが大切だと考えられている。

漢方相談員は「プラスを積み上げていく仕事」

石川さん自身も、「未病」の考え方に共感し、薬日本堂の漢方相談員を志した一人だ。

石川さん

私はもともと総合病院で8年ほど薬剤師をしていました。病院での治療は、「病気でマイナスになった身体をゼロに戻す」仕事です。

大きなやりがいは感じていましたが、次第に「もっと手前の段階で関われないのか」と思うようになりました。また医療現場は常に時間との闘いで、目の前の患者さま一人ひとりに丁寧に向き合うことが難しい場面も多かったのです。

そんなときに出会ったのが、薬日本堂漢方スクールが開催していた「漢方・薬膳について気軽に学ぶ1DAYセミナー」だった。

石川さん

友人と一緒に参加した1DAYセミナーで東洋医学について学んでみたら、それがとても楽しくて。漢方相談は、「病気になる一歩手前で関わり、健康というプラスを積み上げていく」仕事です。

ここであれば、お客さまの病気を防ぎ、しっかり時間をかけて向き合いながら、「より自分らしく生き生きと過ごすための提案」ができると思い、転職を決意しました。

漢方チェックリスト

薬日本堂の漢方相談員は、一人ひとりの体質や生活習慣を丁寧にヒアリングし、その人に合った養生法や漢方を提案する。それはまさに、石川さんが求めていた環境そのものだった。

石川さん

薬日本堂の漢方相談の大きな特徴は、じっくりと時間をかけること。初回は1時間ほどのカウンセリングで、毎日の食事、睡眠、お通じの状態、さらには仕事のストレス具合まで、生活全体を紐解いていきます。

そしてお客さまの症状に合わせて、身体を整えるための漢方や生活改善の方法などを提案するのが、漢方相談員の仕事です。

こうして時間をかける背景にあるのが、「一に養生、二に漢方」という薬日本堂の考え方だ。

「養生」とは、食事や睡眠、生活習慣を整え、本来持っている自然治癒力を引き出すこと。薬日本堂でも、まずはこの「養生」を重視し、その上で漢方を取り入れて整えていくアプローチを大切にしている。

石川さん

例えば、以前「長年ひどい頭痛に悩まされていて、薬が手放せない」という女性がいました。1時間ほどかけてじっくりお話を伺っていくと、実は毎日アイスコーヒーを飲み、サラダ中心の食生活で、「胃腸の冷え(気虚・水滞)」を抱えていたんです。胃腸が冷えて余分な水分が溜まり、それが上に昇って頭痛を引き起こしていました。

そこで石川さんが提案したのは、特別なことではなく日常の小さな見直しだった。

石川さん

まずは飲み物を温かい和漢茶に変えて、朝にお味噌汁を飲んでみませんか?とお伝えしました。すると、数か月後には「頭痛薬を飲む回数が劇的に減りました!」と笑顔で報告してくださったのです。

漢方チェックリスト

漢方相談員の役割は、「治すこと」ではない。対話を通して不調の背景を一緒に紐解き、その人自身が日常の中で身体を整えられるようサポートすること。つまり、「養生」を続けられるよう伴走する存在だ。

石川さん

漢方は「薬を飲み続けること」が目的ではなく、最終的には薬がいらない状態を目指す考え方です。

身体を整えるための答えは、お客さまの生活の中にあります。私たちが何かを“与える”というよりも、お客さま自身が生活をどう変えていくかで身体は変わっていくもの。その気付きを得ていただいた上でサポートすることが、私たちの役割だと考えています。

忙しい日々の中で後回しにしがちな自分の身体。その変化に目を向ける時間こそが、本当の意味での“ご自愛”なのかもしれない。

あなたの不調はどのタイプ?「気・血・水」バランス別セルフケア

では、東洋医学の観点から見て、働く女性の「なんとなく不調」には、どのように向き合っていけばいいのだろうか。

漢方では、人の身体を「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素のバランスで捉える。これらのどこが不足しているのか、あるいは滞っているのかによって、優先してケアすべきポイントは変わってくる。

まずは、薬日本堂で実際に使用されている「漢方的バランスチェックリスト」で、自分のタイプと、タイプに合わせたセルフケアを確認してみよう。

漢方チェックリスト
石川さん

例えば「血虚タイプにチェックリストが多い方」であれば、日々の食事に「赤色・黒色の食材を取り入れる」ことから。

もちろんしっかりカウンセリングをして、漢方薬を煮出して飲むこともおすすめしたいですが、まずはそういった小さな生活改善から始めるのでも構いません。

漢方チェックリスト

実際に石川さん自身も、日常的にこうしたケアを取り入れていると話す。

石川さん

私は現在妊娠中なので、「血虚(血不足)」になりやすい。そのため意識的に黒豆やクコの実などの血を補える食材を選んだり、夜はスマホを置いてしっかり睡眠をとったりすることを心掛けています。

働きながら、自分も整う「漢方相談員」の魅力

こうしたお客さまとの関わりを日々積み重ねていく中で、石川さんが感じているのは、これまでとは異なる仕事のやりがいだという。

石川さん

以前は限られた時間の中で、いかに効率よく対応するかが求められていましたが、今は一人ひとりにしっかり向き合える時間があります。

月に一度、ご自身の身体と向き合う時間として来てくださる方も多く、お客さまの身体が少しずつ変わっていく過程を一緒に見られるのは、この仕事ならではのやりがいですね。

また、薬日本堂の職場環境については「お互いをいたわる空気に満ちている」と微笑む。スタッフ全員に東洋医学の「養生」の考え方が根付いているため、自然と体調やライフステージを尊重し合う風土があると話す。

石川さん

妊娠中の私の体調に合わせて周りのスタッフが自然と気遣ってくれていて、すごくありがたい環境だと感じています。

女性はライフステージによって心身の変化も大きいですが、薬日本堂なら自分の身体を大切にしながら、長く働き続けられるイメージが持てますね。

漢方チェックリスト

未経験からでも学べる研修制度が整っている点も、同社の特徴の一つだ。

入社からじっくりと時間をかけ、独自の漢方理論に基づき、座学・カウンセリングのロールプレイなどを通して、実践的にスキルを身に付けていくことができる。

石川さん

私も最初は、知識も経験もなくて不安でしたが、教育担当の方がとても分かりやすく教えてくださって。基礎からしっかり学べたので、安心してスタートできました

最後に、自身の今後について「漢方をもっと身近なものにしたい」と語る石川さん。実際に薬日本堂には、海外からの来店や問い合わせも増えており、その広がりを実感しているという。

石川さん

漢方というと「苦い」「古臭い」というイメージを持たれがちですが、実は現代の働く女性のライフスタイルに寄り添う、とても身近で優しい知恵の宝庫です。

私自身の目標は、もっと多くの方に漢方の知恵を広め、「自分の身体は自分で整えられる」という自信を持ってもらうこと。多くの方に漢方の良さを知ってもらえたらうれしいです。

人の健康に寄り添いながら、自分自身の心と身体も整えていく。そんな働き方を叶えたい人にとって、漢方相談員というキャリアは、新しい選択肢の一つになりそうだ。

薬日本堂株式会社【スギホールディングスグループ】の採用情報はこちら woman-type.jp
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取材・文/大室倫子 撮影/笹井タカマサ