第108回

年下の上司ってどう?

年下の上司について聞いてみました。

2025.06.09

アンケート実施期間/2025年4月24日~5月7日 有効回答数/396名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査

今回の調査でわかったこと

●約8割が年下の上司と働くことに「抵抗はない」
●抵抗を感じるポイントは「敬語の使い方や態度に気を遣う」
●年下の上司と働いてよかった点は「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」
●よくなかった点は「指示や指導の経験不足」

今回は、「年下の上司」について調査しました。

75.2%の人が年下の上司に対して抵抗はないと回答。年代別に見ると20代30代は年下の上司に抵抗を感じる割合が比較的高く、40代50代は少ない傾向がありました。

「抵抗を感じる」意見としては、「敬語や態度への気遣い」や「心理的な抵抗感」があげられましたが、実際に年下の上司と働いた経験のある人からは、「能力や実績で評価される」「新しい視点や発想を学べる」「フラットなコミュニケーションがとれる」といったポジティブな意見も多く見られました。

一方で、年下の上司の「指示・指導経験の不足」や「精神的な未熟さ」を感じたという意見もありました。本人の努力だけでなく、企業側の育成サポートも重要になってくるでしょう。

年下の上司と働く際に心がけたいこととしては、「年齢にとらわれず、敬意を持って接する」「仕事の成果で信頼関係を築く」が上位でした。年齢に関係なく一人のビジネスパーソンとして、真摯に向き合おうとする姿勢を持つ人が多いことがわかりました。

Q.1上司が年下だったら、抵抗はある?

上司が年下だったら、抵抗はある?

『女の転職type』会員に、もし上司が年下だったら抵抗はあるかどうかを尋ねると、「あまり抵抗はない」が最も多く42.9%でした。「まったく抵抗はない」32.3%を合計すると、「抵抗はない派」は75.2%となり、多くの人が抵抗を感じていないことがわかりました。

年代別で比較すると、若年層の方が抵抗を感じる割合が高く、年代が上がるにつれ「抵抗はない派」の割合が増加する傾向がありました。社会人経験が長くなると上司が年下のケースも増えていくので、抵抗がなくなると予想されます。

Q.2年下の上司に抵抗を感じる理由は?

年下の上司に抵抗を感じる理由は?
※Q1で「かなり抵抗がある」「やや抵抗がある」と答えた人のみ
※複数回答あり

年下の上司に抵抗を感じる理由として最も多かったのは「敬語の使い方や態度に気を遣う」55.6%でした。次いで「年下であることに心理的な抵抗がある」49.4%、「経験や知識不足が不安」30.9%と続き、コミュニケーション面や心理面、上司の能力面への懸念が上位を占めました。

Q.3年下の上司と働いたことはある?

年下の上司と働いたことはある?

年下の上司と働いた経験があるかを尋ねたところ、全体の59.1%が「年下の上司と働いたことがある」と回答。年代別の回答を見ると、20代以下は18.2%に対し50代以上は91.3%と、年齢を重ねるほど年下の上司と働いた経験があることは、当たり前になる様子が見て取れます。

Q.4年下の上司と働いて「よかった点」は?

年下の上司と働いて「よかった点」は?
※Q3で「ある」と回答した人のみ
※複数回答あり

年下の上司と働いてよかった点としては、1位「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」37.2%、2位「新しい視点や発想を学べた」32.1%、3位「フラットで風通しの良いコミュニケーションができた」26.5%でした。学びと挑戦が促進され、風通しのよい職場になるというメリットを感じた人が多いようです。

「その他」の回答では、「年齢差がそこまでなかったので、年下という意識が無かった」「優秀かどうかは年齢ではないということが分かった」というポジティブな声がありました。

Q.5年下の上司と働いて「よくなかった点」は?

年下の上司と働いて「よくなかった点」は?
※Q3で「ある」と回答した人のみ
※複数回答あり

よくなかった点では「指示や指導の経験不足を感じた」33.8%、「精神的に未熟だと感じた」28.6%が上位を占めました。経験の不足や精神面の未熟さに対する不満が、主な要因となっているようです。「よくなかった点はない」は26.5%で、Q.4の「よかった点はない」22.6%よりやや多い結果でした。

「その他」の回答では、「評価に多少の偏りがあった」「遠慮が見られた」「言い方など言葉に角が立つ」といった意見もありました。

Q.6年下の上司と働くなら、どんなことを心がけたい?

年下の上司と働くなら、どんなことを心がけたい?
※複数回答あり

年下の上司と働く際に心がけたいこととしては、「年齢にとらわれず、敬意を持って接する」70.8%が圧倒的に多い結果となりました。次いで「年齢にとらわれず、仕事の成果で信頼関係を築く」52.0%、「困ったことや疑問点は、遠慮せずに相談する」47.2%が続き、年齢に関係なく一人のビジネスパーソンとして、真摯に向き合おうとする姿勢を持つ人が多いことがわかりました。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査データの引用・転載について

他の調査データも見てみる

『女の転職アカデミア』とは

『女の転職type』がお届けする、
転職活動を一歩前に進めるためのお役立ちコーナーです。

転職を成功させて理想の未来を手に入れるには、自己分析から企業研究、書類作成に面接対策まで、やることがたくさん! その途中で、悩み立ち止まってしまうこともあるでしょう。そんな時、ここに来たらヒントが得られて道が開ける。皆さんにとって、そんな場所でありたいと願って運営しています。